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シートカットがうまいのでバルブのすり合わせは､ほとんど無しであたりのチェック程度で終了です。
ヘッド単体でシム調製を行いましたが､予想はしていたのですが､深いシートカットと､薄いバルブで､ステ無の突き出しが増えていたのですが､新品リフターが当時モノより分厚くなっており､見事にクリアランスがマイナスに。しょうがないのでステムエンドカットで調製しました。

シートカット＆バルブリフェイスからあがってきました。
燃焼室側の突き出し優先でそろえてもらいました。
過去のシート入れ替えは､全抜き換えではなくシートを半分削り落として､内側のみ交換と言うものでした､以前やったディノでも同じものがありました､日本ではあまりやらないやり方だそうで海外でやったものでしょうか。EXは耐熱鋼に変更されているので､途中から色が変わります。
通常シートカットは3面カットですが､シートのつながりが悪いのでサービスで上取りもしていただきました。さすがレースやさん､つながりの悪さが我慢できなかったそうです。

ディノのヘッドがシートカットから帰ってきたので､あたりを見て､洗浄開始です。はずせる蓋は全部はずします。
ヘッドに数箇所あるアルミの六角穴のキャップですがこれが曲者でよく腐食して6画穴と貫通して水漏れします。このエンジンは片側もれてましたがこちらもはずします。
ヘキサゴンレンチでは全く緩む気配がないままなめてしまったので､アルミブロックを溶接して､熱いうちにはずしてしまいます。
はずしてみるとやはり貫通寸前でした。

M28-P1.5のテーパーねじなんてまず存在しないので､加工やさんに作ってもらいます。
当然タップもないので､罫書き針を改造した刃でちまちまとねじ山を掃除します､かじったアルミかすとLLCの結晶､錆び垢をちまちまと削り落としていきます。

結局綺麗にならずいらっときたので、あきらめてタップを購入。

昨日アップした、ヘッドですが状況が悪いが古いものだけに何度も熱を入れたくないので失敗できない、と言うことで、その筋のスペシャリストが、ポルシェの先生とクラシックの先生から、ご近所にいるのを耳にはしていたので、紹介していただきお願いしました。
そこには、よそで失敗して持ち込まれたジャガーのヘッドやら、ポルシェのヘッドにハーレーのヘッド、なんだか全くわからないクラシカルなエンジンヘッドなどが溶接加工まちでした。

溶接上がりを受け取って確認すると漏れが無いのは当然ですが歪みが百分代で仕上がってきたのは驚きです。
溶接面をな梨地っぽく処理して、カムホルダースタッドボルトも交換して、バルブのスリあわせをしていたのですがそんなにひどくはないのですが、せっかくあいているので、バルブリフェイス＆シートカットをちょっと急ぎでMQビックさんにお願いしました。
それがあがれば、組み付け開始です。でもまだカムスプロケットボルトのロックワッシャーがきてないんだよね。再使用もださいしね。

春先からやっているDinoですが、ほんとはMTのO/Hでの入庫だったのですが、おろすときに前バンクのプラグホールに緑の水がたまっておりました。
バラス前にレッドチェックしたら赤いすじが、さらに冷却ラインに蓋をして水圧掛けてみると......。
で悪いことにクラックがいやなところを横断しています。
で掘ってみると、見事に貫通！大事決定です。