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エアコン修理はあくまでもサブメニューで配線と戯れるのが今回のメイン作業です。
ＭＡＣのクッションに座って360度配線に囲まれテスターを当てて､コネクターの端子の行き先を一つづつ探ってます､明日も1日そんな感じでしょうね。

ガボット抜いたプラスチックケースを開けていくとほこりにまみれてかび臭いエバポが現れましたのでヒーターコア､ブロアーファンなどすべてばらして､除菌クリーナで水洗いします。オーナー様からはエアコン時にくさいと聞いていたので予想はしてましたが､この年式はＡ/Ｃフィルターがないのでかなり汚れていました。
ヒーターコアは､漏れてはいませんでしたが､今々な感じなので､交換することにしました。
ブロアモーターはまだいけそうだしこれはエンジンルームからも交換できるので､軸にフッ素のドライスプレーで潤滑延命しておきます､ここに普通の潤滑スプレーをかけるとヒーターなど使うとき油くさくなりますので注意して下さい。

１から２世代前のメルセデスは、どれもエアコン修理にはダッシュばらしてからの作業で車によってはフロントウインドウも外さなければなりません。
ケースに入った、ブロアモーター、ヒーターコア、エバポレーターすべて一体ではずしての作業となりますので大仕事です、ブロアモーターのみなら、ワイパーなどをはずせば、外からできますが、国産なら、ダッシュボックスをはずせばカートリッジのように外せる車も多いのに、
部品代も高いし、時間もかかるので費用はかなりかかってしまいます。

作業が終わってホイルを組もうと思い、ボルトにＭＭＣを塗っていたらボルトの辺り面が６０度テーパーでした。ホイルは純正リミテットのホイル、もしかしてこのホイルぱちもん？と思い確認しましたが本物でした、メルセデス純正は、ボルトのあたり面は球面なので、現状のあたりを確認すると、テーパーの先端で線当たりしてました。
画像でも上のボルトの下側だけ光ってるのがわかると思います。
とりあえずオーナーには連絡つかないので、手持ちの中古純正を２０本いい長さのものを見つけたので交換しましたが、オーナーはたぶん自分では交換しないと思いますのでホイルの銘柄を変えたときにボルトは旧ホイルのものを使ってしまったのでしょうね。
タイヤはずれなくて、よかったですね！

ヒーターホース切れで入庫したＣＬ600ですが、エンジン不動ではまってしまいました。
積載からおろして工場に入れようとしたとき、なぜかエンジンかからず、社外のセキュリティーが付いていたのでそれだと思いＳ/Ｗを何度か押しているとエンジン始動、そのときは特に何も思わず、水周りの作業の続きをほかのスタッフに頼んで９２８の点検をしていたのですが、
水周りの作業が終わって、エンジン掛けてエア抜きと思ったら全くエンジンかからず、またセキュリティだと思っていたのですが、考えてみると、このセキュリティは、セルの信号線に割り込ませてるのでセルが回った段階で解除になっているので全く関係なく、前回はたまたま復活しただけのようでした。
原因は右バンクの回転信号の入力エラーなのですが手持ちセンサーと変えたら復活したので直ったと思って組み付けていたらまた同じに。
波形やら抵抗やらいろいろ見た結果配線のシールと信号線がたまにショートしてることが判明。
予算と時間の都合もあってとてもフルにハーネス交換はできないのでとりあえず、ほかのシールド線を外に引きなおして。無事完了となりました。