
ずっと注目していたマツダデミオ(DE型)ですが、
やっとディーラーに足を運ぶことができました。
冷やかしとあからさまに言うのも何なので、
嫁さんが運転するにはメガーヌじゃデカいと言うので、
代替を検討し始めたところというコトにしておきました。
#有り得なくも無い話なのですが(汗
もっと他の車も見たりしたかったのですが、行ったのが暖かい日だったので
店外の展示車を前にしての駄弁りと試乗だけで終わってしまいました。
どうせ行くなら、新型アテンザが出てからお邪魔すればよかったな~と後から思いました。
以下、長文で失礼します。。。。
■試乗車両
マツダデミオSPORT(1.5L 7速マニュアルモード付きCVT)
スポルトは1500CCだけで、変速機は5MTとCVTを選べます。
ステアリングシフトスイッチでマニュアルモードの操作をします。
その他、専用チューンドサスペンションや大径ブレーキローターが与えられていたり、
標準車とは顔が違ったりします。
走行約100kmのおろしたての新車
色はゴールデンイエローメタリック(写真の車の色、まさに黄金)
内装はスポーティーブラック、SPORT専用色です。
■もう見慣れた外観
「デミオ」ではなく、新しいクルマと言われれば、素直に格好いいと受け止めそうですが、
デミオが出た頃は、これがデミオ?とOBとして違和感を感じていました。
でも、そろそろ見慣れました。
横から見ると随分と前下がりなデザインが特徴的だと思いますが、
アクが強い(と思います)このデザインはどう受け止められているのでしょうか?
荷室の広さにしても、年に何回あるか分からないような使い方のために、
スタイルを犠牲にするクルマもあるので、ここまで宗旨変えするのは潔いなぁと思います。
■気になった運転感覚
ドアミラーの先に見える路面が見えすぎて、ドアミラーを見るときに、
なんだか目が回りそうでした。
■まともなCVT
実家では一時期マーチ(K11中期)を使っていましたが、
あの時乗ったCVTの不思議な感覚がトラウマになっています。
エンジン回転だけドカンと上がって、あとから車速が追ってくるあの感覚。
そして、去年乗った
このCVT。
CVTが賢すぎて、エンジンの姿が見えてこないクルマになっていたりと
CVTには悪い印象しかありませんでした。
そんなんでしたが、今回デミオはエンジンの回転に合わせて車速が上がる感覚があります。
追い越し加速でもしない限り、CVTの悪癖は出てきませんでした。
機構としてはヴィッツと同じアイシン製だそうですが、
マツダ独自の味付けが成されているので、走った感覚は違うそうです。
同じくセールス氏曰く、ぜひマーチにも乗ってみてください!とのこと。
それほどデミオのCVTには自信があるようです。
■このクルマの排気量は?
よくできたCVTのためか、実際の排気量以上あるような感覚と
若干重めのステアリングで乗った感じは重厚でした。
何となく私の肌に合いそうな感覚です。
■硬い乗り味
国道や平坦な路面では至ってスムーズに走っていましたが、
上り坂の凸凹道では違いました。けっこう跳ねるし、足が硬いです。
標準モデルだとタイヤ・サスペンションが変わるので、また違うのでしょう。
同じ道をメガーヌで走りましたが、メガーヌでは凸凹をいなして走るので
まるで違う道を走っているかのような感覚でした。
方向性も車両重量も違うので、当たり前かもしれませんが。
ちょっと疲れそうです。
■いつもの癖で
メガーヌのカックンブレーキは距離と時間が解決したのか解消されたとはいえ、
メガーヌは普通のクルマとはやはり違うようでした。
いつもよりも奥まで踏まないとブレーキが利かず、最初はドキッとしました。
■私は
このインパネ好きです
DWから続くデミオのアイデンティティなのかもしれませんが、
このモデルでもインパネに棚が付いています。
DWでは助手席エアバッグを装備しても、カセットテープやティッシュBOXが置ける棚でしたが、
今度のDEでは、棚としては携帯やインテリジェントキーが置けそうなものでした。
なんか棚サイズが時代を表しているようにも思います。
一方で、グローブボックスが雑誌・地図を挿せるようになっていますが、
そんなに必要なんでしょうかねぇ。ナビ不要派の私でも不要なのですが。。
試乗車はオーディオ部分がカスタムされていましたが、
インパネ一体型のオーディオの形が好きです。
■割り切りの装備
今回のデミオでは軽量化が大きなテーマだったようですが、
その点であれこれ割り切ったところがありました。例えば、
・DSC(ESP)はオプションでも付かない
確か、DYデミオではオプションで付いたと思います。
・内装のプラスチックが硬そう
インパネ、ドアの内張りなんてカチカチでした。衝突したら怖い感じ。
・エンジンルームのアンダーカバーが無い
ボンネットを開けると、今時にしては珍しく地面がよく見えます。
それほどスカスカ&カバー無しです。弄りたい気分になれます(^^)
日本の常用域では空気抵抗よりも軽量化、そして低価格化ということなのでしょう。
欧州仕様だと違うのでしょうか。
・サンルーフが付かない
私の購買意欲が削がれます(笑)
そんな割り切りはありますが、量販モデルでは1t切りしているのは大したものです。
私のDWは1t越えてましたから。
■セールス氏とのやりとりで
前記のように乗換えを想定した話をすると、「後悔するかもしれませんから」
のような感じで、逆に思いとどまるように半ば説得されてしまいました(笑)
確かにこうして乗ってみると、今はぬるいクルマに乗っているので、そうかもしれません。
■総評
追い金170万(諸費用込み・値引き含まず)でこのクルマに乗りますか?
と言われれば、確かに間違いなくNOです。
#ウチのクルマの価値はそんなもんだそうです。計算すれば出る数字は書きませんが(泣笑)
金額もそうですが、毎日ではなくとも車に乗る度にこの硬い感覚があるかと思うと、
今の車からは楽しく乗っている姿を想像できません。
アルファのお店のお兄さんが
「メガーヌに乗ってしまうと、次に乗るクルマ無いんじゃないんですか?」
その言葉、ある意味当たっていると思いました。
でも、大きな車に乗っている人が、小さな車に乗りかえるケースが出ることもある訳で、
「大きな車のような小さな車」、例えば乗り味が大きな車と似ているとか、
そんな車があってもいいんじゃないか。ふとそう思いました。
輸入車にこそ、そんなカテゴリがあっていいような気もします。
よく言われた「小さな高級車」みたく、見た目が高級ってのじゃなくて、
乗って安心というか、まぁそんな感じです。
増車するなら、トランクスペースなどなど、内容に割り切りがあっても構わないので
普段は近場の足車、行ってみたくなったらちょっと山道へ
というような使い方なら面白そうな車だと思いました。
■フランス車の影響?
カラーバリエーションなんて、フランス車の影響か?と思わせるようなラインナップです。
緑系や黄金色を取り揃えるあたり、特にそう思います。
■ちなみに
試乗のときに心がけていることなのですが、普通は試乗コースは決められているので、
いろんな道を走れそうな店を選ぶことにしています。
今回も近所の店だと渋滞した街中しか走れないので、あえて離れた店に行きました。
あと、時間と空気が許せば、コースを2周させてもらっています。
そして、試乗後は同じ道を自分の車でもう一度走ってみることにしています。
やっぱり今の自分の感覚が定規ですからね。
《
フォトギャラリー》
・
DEデミオ見てきました