今月下旬から来月にかけて課題やらスクーリングが重なっておしりに火が付いてきたが、それにもかかわらず木曜日から遊びに行っていた。
ずっと前から行きたいなと思っていた大望峠から、雪の北アルプスを見るという計画を実行していたのだ。
とにかく好天でなければ雄大な景色が見られないので天気予報をずっとチェックしていて、9日から11日までが五月晴れになるとのことだったので思い切って行った。
9日(木)午後出発し、北陸道有磯海SAで仮眠を取り10日に糸魚川で降り国道148号で南下、白沢峠で最初のアルプスの景色を見る予定だった。
しかし、出発して高速を1時間ほども走って強めにブレーキを踏んだところがくがくがくと異常な振動がハンドルに伝わってきた。
どうしたことか?
前から少しブレーキはおかしかったが大したことはないだろうとそのままにして出発したのだ。
それがこのタイミングで悪化するとは。
一瞬考えすぐに引き返すことにして小浜西で降りた。
このまま高速を走って引き返すのは怖いので地道で帰宅というか、いつもの修理屋さんに直行した。
ちょうど店長が在社だったのですぐに事情を言ってみてもらった。
少し(数百m)試乗をしてもらって最初の言葉が「しばらく乗らなかったりしていませんか」だった。
いつもはミニに乗っていて、これ(VWパサート)は長距離用なのであまり乗っていなかった。
久しぶりに乗って最初にブレーキを掛けた時ローターが錆びてずりずり滑る感覚があった。
特に外国車は放置しているとブレーキローターが錆びやすく、パッドの当たっているところが錆びて少し凹むらしい。
その凹みにパッドが当たって振動し、ハンドルががくがく感じるということだ。
一発で原因を見つけ普段の放置状況までわかるとはさすがだ。
修理はローターを交換することだが、そこまでしなくても(ローター全体は交換が必要なほどは摩耗していない)ブレーキを使っていたら自然に改善する、とのことだったのでそのまま帰宅した。
翌日出発するつもりでゆっくりしていたら、家内が今からでも間に合う、と勧めるのでそれではと17時半ごろ再度出発した。
いくら日が長いと言っても19時半にもなれば暗くなってくる。
暗い時に走ることは出来るだけ控えているが今日はそうも言っておられない。
20時半ごろまで走って女形谷SAで仮眠をとることにした。
この季節は気温がちょうどよく、トラックもエンジンを掛けたままで駐車している割合が少ないので仮眠を取りやすい。
夏は暑すぎて汗だくで寝ながら熱中症になりそうだ。
エアコンを掛ければよいが長時間のアイドリングは環境にも車にも財布にもよくないので出来るだけしないようにしている。
夏は窓を開けるとトラックの盛大なアイドリングでうるさいうえに蚊がぶんぶんと入ってくる。
ということで車での仮眠はこの時期が一番良い。
寒い時はたくさん着込んで寝袋に包まれば凌げるので夏よりは良い。
そんなことで10日朝4時過ぎには明るくなってきて目が覚め、5時半に出発した。
糸魚川で降り、ガソリンを入れトンネルとシェッドの連続区間(5770m)を抜けさらにトンネルシェッドを抜け道の駅小谷で休憩。
大町に向かう。
大町ではスーパーをちょっと覗いてみた。
買えたものは牛乳だけ。
普通飲んでいるものはお茶と牛乳ぐらいで、炭酸系やコーヒーは逆流性が酷くなるので控えている。
そういうわけで牛乳の味にはうるさくなっているが、ここのは比較的自然な甘さがあっておいしかった。
栂池は草原の斜面の上をリフトが動いていた。
栂池方面。
大町駅の近くから白沢峠に。
数年前には春休み時期に登ったことが有ったが、気温マイナス6℃で道路は凍結氷雪状態。
そんなところに、FF駆動のエスティマにC国製の安物のオールシーズンタイヤ(マジーニというブランド)(スタッドレスと誤認で購入)だったが、意外に滑ることも少なく上り下りともに安定していた。
今回は雪もなく新緑のさわやかな峠。
先回撮ったところと同じ白沢洞門前の空き地から白馬を撮った。
雪解けが進んでいたので純白では無かったが雄大で美しいのは変わらず。
峠を降りて鬼無里の集落に。
この地方の茅葺の民家の形は独特だが、屋根の形は意外にも中国地方西部の山口県の形に似ている。
屋根の上の棟のところに小屋屋根型の飾りが付いている。
近畿地方の形とはそこが全く違う。
京都北部や兵庫北部の田舎の茅葺屋根残存率は驚くほど高い地域があるが、ここ信州もかなり密度が濃い。
他の特徴として二階建ての茅葺屋根の家が沢山あった。
二階建ては他には丹後但馬の山の中に何軒かしか見たことがない。
大望峠に行くはずが、曲がるところを間違えて裾花というところのブナと水芭蕉ラインという山道に入ってしまった。
それはそれで新しい道を走れてよかったのだが、ちらっと見えた水芭蕉は花の時期が過ぎて葉っぱだけになっていた。
行き止まりの観光センターキャンプ場で引き返す。
途中のダム湖に掛かる橋。
正しい道から大望峠に。
普通峠といえば人里離れたさみしい所なのだが、ここに限ってはずっと民家があり道は険しく標高も高いが、昔から人が住んでいたらしい。
目前に日本(北)アルプスがそして右側直ぐにごつごつした岩山の戸隠山が見えている。
右手の戸隠山系
テニスコート1面ほどの展望所には数台分の駐車場があるが満車で、20人ほどの人で満員だった。
半数ほどは中国語を話す人たち。
どうやってここまで来たのだろうか。
タクシーもなかったし。
しばし、雄大な景色を楽しんだ。
続き、ナビに導かれて大変な山道を走りあちこちさまよった話は明日に。
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2024/05/12 19:03:32