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2011年09月11日

保存版・偉大なる“UP! DOWN! 野郎たち”!!!…ブルーバード編②

保存版・偉大なる“UP! DOWN! 野郎たち”!!!…ブルーバード編② 華麗なる“UP! DOWN! 野郎たち”!!、前回に引き続き歴代ブルーバードを振り返ります!

今回は2代目となる『410型ブルーバード』となります…

まだまだ戦後の色濃い55yに前身のダットサン110→210の好評で自信を付けた日産が壮大な意欲を持って発売した初代310型ブルーバード、好評110/210のFMC版として広く庶民に支持され目出度く大成功UP!!!UP!!!となりました!

しかしライバルのトヨタもそれを黙って見ている筈もなくまずは110発売2年後の57yに初代ST10型コロナをデビューさせ110に闘いを挑みこれがあえなく撃沈、60y、既に日産は310ブルを前年に発売しますますコロナは後方に追いやっていましたがここでトヨタもT20系2代目コロナを気合を入れて発売、それでも大人気の310ブルには及ばず… という状況でした。
そんな中、ますますコロナに差をつけようと63yにブルーバードは今回取り上げる410にFMC、その1年後に呼応するかの如くコロナもFMCしてT40系となり2車の販売は激戦を極めてゆきこの時代からが所謂“BC戦争”と言われた両車の熱いバトルとなってゆく訳です。

さー!新星410型2代目ブルーバードの闘いはいかに!!

オリンピック景気に沸く63/9、好評310型ブルーバードから4年ぶりにFMCにて新型となった2代目ブルーバード(以下410)は登場しました!

↓東京オリンピックや高度成長という明るい時代に登場した2代目「410型ブルーバード1200DX(前期型)」


310は腰高で窓が小さく、ライト部分が盛り上がる典型的なクラシックスタイルでしたが410ではこれを一気にベルトラインを下げ、デュアルヘッドライトを採用した端正な顔立ちに変身、スマートでお洒落、より現代的なデザインを採用したのが最大の特徴でフェラーリやマセラッティ等のデザインで知られる『イタリア・ピニンファリーナ』社に依頼すると言う気の入れよう!!

しかし…
このピニンファリーナが結果大失敗に終わるとは発売直前には日産内部では誰も想像だにしなかったとの事で“ブルーバード史上、最大の失敗作”の汚名を着せられこの410で遂に人気、販売ともにコロナに逆転され一気に大幅DOWN!!!となってしまったのはあまりにも有名ですorz・・・

人気DOWNの大きな要因はそのスタイリング、Fr部分は確かに端正になりながらRr部分に行くにつれ全体のスタイルが尻下がりになっておりこれが日本人の感性にはマッチせず当時“タレ尻ブル”と露骨に避けられたそうです。
そうは言いながらもワタクシは日産のお膝元の横浜ですので幼少期、比較的410は見かけましたがコレを破ったアローラインで大人気を博したT40系コロナを思い起こすとやはりコロナの方が多かった記憶があります、事実T40は友達の家でも、親類でも乗っていましたが410は身近にはいなかったような…

↓“タレ尻”が大失敗を招いてしまった独特なスタイリングの410サイドビュー
  及びRrビュー(前期1200DX)



それでは410の車輛概要です。

(サイズ)
:全長3995全幅1490高1415ホイールベース2380(以上mm)
(車重)
960kg(1200DX)
(定員)
5名
(エンジン)
C型 水冷直4 1000cc OHV 45ps
E型 水冷直4 1200cc OHV 55ps
(駆動)
FR
(ミッション)
3速MT /サキソマット(オートクラッチ)3速
(脚回り)
Fr:Wウイッシュボーン
Rr:リーフリジット
(バリェーション)
1000STD/1200STD/1200DX/1200ファンシーDX/1200エステートワゴン
(ボディ)
4ドアセダン/ステーションワゴン

サイズは310とほぼ同一、車高は大幅に下がり特に“低く”を強調しています。
搭載エンジンは従来からの継承で310後期でパワーUPしたC1型/E1型を再び出力特性を見直しそれぞれ「C型」「E型」の呼称に戻して搭載しています。
ミッションも310で話題となったフルシンクロ3速とオートクラッチの2種を継続してますね!
サキソマット=オートクラッチですがこの時代はまだトルコンATの精度が悪く加速や燃費が非常に悪かったとの事、後年90年代でもオートクラッチはそれを嫌う層の為にラインアップしていた車種もあり限りなくMTに近い運転操作の楽しさを残しつつイージードライブを実現するいい武器だったと思います。
ワタシもかつて経験がありますが半クラの微妙な操作を必要とする場面(バックや坂道発進)ではかなりストレス感じ現代の完成されたATの前では既に用無しかもしれませんがこれはこれでこの時代の夢のミッションだったと思いますねー。。。

110~310まではラダーフレーム付きでしたが410の進歩は完全モノコックになった点で来たる70年代に向けた新世代のクルマとなっています!

ボディバリェーションは従来通りの4ドアセダンとステーションワゴン(エステートワゴンの名称)、また310でも触れましたが一応名前の異なるコマーシャルカー、「ダットサン・トラック/バン」も310から引き続いて410をベースとしておりむしろこちらの方が人気が高く現在でも“520”(ダットサントラック/バンの型式)と呼ばれてマニアには高額取引されていたりします。
事実この520は本家、410よりもワタクシの地域では数多く見かけ米屋、ガススタ、畳屋さん等全てコレでしたねー、ライバルのボントラ、日野/トヨタブリスカ~ハイラックスなんて殆どおらず商用車では“ダットラ”強しで未だに代替わりの多いダットラの中でもこの520がそのネーミングを聞くと個人的には真っ先に浮かびます。。。

↓ブルーバードを原型とした“ダットラ”もFMCで410を原型に 520型となる!(写真は520型中期ダットサントラック)


↓ワゴンのパイオニアであるブル、410でもエステートをラインナップ!


410ブルの室内は昔乗った記憶がありますが結構狭かった感じ、グラスエリアは310に較べ広がっていますが横方向はキツキツで今の軽よりキツかったイメージですね、まー この時代ですからブルに限った事ではありませんがホントに小さいです。

インパネはソフトパッドを上面に貼り安全性を高め310では丸型2連メーターだったのに対し横長のメーターケースに扇形のスピードメーターを組み込み各スイッチ類の配置等と合わせて機能性を充実しています。

↓1200DXのインパネ


それではモデル改歴です。

(64/3)
後にブルーバードの代名詞となる“SSS”(スーパースポーツセダン)の原型となるスポーツグレードの1200SS(スポーツセダン)を追加します。

↓64/3追加のブル初のスポーツグレード「1200SS」


SSはこの時代にいすゞヒルマン~ベレットが火を付けたユーザーのスポーティ指向に対応したモデル、いすゞのそれと同様に既存エンジンをツインキャブ化しフロアシフト、セパレートシートで雰囲気と実力をスポーティに振ったモデルで後続510のラリーでの活躍から“スポーツセダン”のイメージが定着したブルの最初のスポーツモデルでした!
エンジンは従来のE型1.2LにSUツインキャブを装着し65ps迄パワーアップしていました。

↓1200SSに搭載のE型SUツインキャブエンジン


(64/9)
MCで中期型となります。
グリルの意匠変更並びに210から続いていたC型エンジンの1000ccモデルがカタログ落ち、同時に新たに2ドアセダンが設定されています。

↓グリル変更がなされた中期型4ドア1200DX㊤と2ドア1200STD



(65/1)
リクライニングシート付きモデルを設定。

(65/2)
よりスポーティ度を強める狙いで2ドアにSSを設定。

(65/5)
搭載エンジンを変更、従来のE型を100ccアップの1300cc J型直4 62ps(SSはSUツイン72ps)に換装、またSSをベースによりスポーティに内外装を味付けしフェアレディ(SP311)より1600ccR型直4 OHV SUツイン 90ps、ポルシェタイプ4速フロアミッションを装備する本格スポーツモデルである「1600SSS」が追加設定されました。
SSSは1tを切る軽量さで90psのパワー、タコメーターを含む丸型3連メーターが装備されこの種を好むマニアには熱い視線で迎えられたハードモデル。
ライバルも同趣向のコロナSやコルトSS等が登場していましたがこの時代の箱スポーツの代表であったスカイラインGT(S54)、いすゞベレットGTと並ぶスポ車御三家に数えられるモノとなりました!

↓新追加のハードモデル「1600SSS」


210でラリー初出場でクラス優勝以来、310以降あまり好成績を残せなかったブルですが(310→410でも細々ながらラリー参戦を行っていました)このSSSの発売を機にラリーに再度積極的に参戦、サファリ/モンテカルロで当初はリタイア続出ながら徐々に完走も果たすようになりこの経験が後続、510ブルSSSのサファリ・総合/チーム2冠達成という快挙に繋がっています!!

↓サファリラリー出場の1600SSSラリーモデル


(65/5)
再度のMCで後期型(型式411型)となります。
411では不評の“タレ尻”をプレスから見直し大幅に矯正、ベルトラインをほぼ水平にする大改良を行っています!
同時にFrマスクとテールランプの意匠も変更、この時SSとSSSは専用グリル化され標準モデルとの差別化がなされ両グレードのみ前輪ディスクブレーキを採用。

↓専用の顔が与えられたSS/SSSは精悍さを増しています!
(㊤後期411型4ドアセダンSS㊦同1600SSS)



↓フェイスリフトで普及型もスポーティな顔付きに! (1300DX)


↓テールランプも新デザインとし矯正したRrスタイルを精悍にイメージUP!!(1300DX)


(66/6)
BW(ボルグワーナー)製3速ATモデルを追加設定。

(67/8)
次期型の「510型ブルーバード」にFMC、410系は初期の“タレ尻”が災いして先記のようにT40型にFMCしたコロナに惨敗、僅か3年で退場という結果になってしまいました。
SSSの追加、後年ではRrスタイルの矯正で人気は少し上昇しつつも310人気を根こそぎコロナに奪われしまいモデルライフの4年を待たずに起死回生を誓った次期型510へFMCしています!

↓“打倒コロナ”を目指す3代目「510型」


ますます激化するBC戦争!ダットサン110以来高値安定人気のUP!!!続きだったブル初の挫折DOWN!!!を乗り越えられるのか510!? 対コロナの闘いはいかに!!!!
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Posted at 2017/07/30 12:55:23

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