続いてライフワークの?珍車シリーズやりまひょかw
これも人気車でしたんであれほどウヨウヨしてたのにさすがに製廃から20年超、元気なドリフターに葬られたのか!?めっきり見なくなりましたよね~…
とか言いながらもドリフトイベント等では兄弟の180SX含めまだまだ根強い人気があるのも事実、これも日産901運動期に現れたゴーン以前の名車だと思います、これが出た頃でも既にいい歳コイてた元Gure、口では「ガキのクルマ」とか言いながらも内心すごく引っ掛かるモデルでしたw
⇒『平成元年(1989)5代目S13型シルビア1800Q`s』
S13、ワタシづれが語らずとも若い世代を中心に超人気のあったクルマななおでクドい解説は省きますがこのクルマ、数奇な運命と言ってもいい程にデビュー時にメーカーが目論んだユーザー層とは真逆な?走り層にウケまくりいい意味での誤算を生んだモデルでしたネ。
シルビア、元々は当時のオープンモデルだったフェアレディ(SP/SR)のクローズドボディ版として少量生産で登場、一時ラインナップから消えるも70年代から伝統的にスペシャリティカー王座の地位を揺るがせないセリカに対し2代目として再デビュー(S10)しますがセリカの壁は高くその後3代目(S110)、5代目(S12)でもその壁を乗り越える事はできませんでした。
そんな折にスペシャリティカー市場はバブルの影響下、新たに“デートカー”として注目されそれまでの男臭いモノから女性を侍らせオシャレなシーンを演出する都会的なクーペに変貌、そこで一気に人気を得たのはセリカではなくオシャレさには敏感なホンダのプレリュードでした!
そこで日産は男臭いセリカだけではなくプレリュードにも照準を合わせ88年に現車でありS13型シルビアを発売しデートカー市場に名乗りを上げた訳ですね~。
このためS13は「ART FORCE SILVIA」のコピーで訴求、未来的デザインと従来にないパステルカラーを推したり斬新なグレード名=トランプからなるK`s/Q`s/J`s といったオシャレ感満載、悪く言えばデビュー当初はプレリュードに劣らぬ軟弱さを感じさせるモノでした。
しかし!当時少数になっていたFR縦置きを先代S12から引き続き採用した事が大きな要因で走り屋層や既に少数になりつつあったFRマニアに大きく支持される事になり結果的にオシャレな都会的なカップルよりもいかにも男臭いやんちゃな?走り屋に愛される結果となった事は承知の事実、当初はそれに戸惑った日産でしたがこれに意を得た事により走り屋層が魔改造していた180SXとの相の子?であるシルエイティやワンビアまで造るといった調子、皆さんもカップルがオシャレに乗りこなすS13より↓のようなイメージが高いのでは???
88年当時このクラスのスポーティorクーペモデルでFRを採用していたのはシルビア/180SXのみ、セリカもプレリュードもFF、そしてラリーウェポンのレガシシィRSやギャランVR-4、ブルーバードSSS-RやパルサーGTI-Rは4駆、スープラ、Z、RX-7はFRながら高額でしたので“前時代的遺物”であるFRのシルビアがコスト安価なFRスポーツとして高い支持を得たのは正に数奇な運命だったと感じます、この頃はまだ首都高や峠走りをかじっていた身としてはS13、大いに気になりましたがネ、乗ってるのはいかにも免許取り立ての小僧ばかりだったし内心欲しいナ と思いながらも恥ずかしくて乗らなかった、S13でノーマルってのもねぇ…
現車である前期型(88~91)はご承知の通りCA型エンジンでしたのでさほどパワフルさはなく初心者のスポーティ入門編としてはFRの挙動を覚えるいい教材、程良いパワーで素直なドライブ感覚、ワタシらの頃はこの役割をKP47/61スターレットやB110~310サニーが勤めてくれたのですが今の40代はS13で学んだ方も多いと思います。
CA型エンジンはNAもターボもどこか重々しくツインカムらしさをあまり感じずレスポンスもイマイチ、それでも設計の古いシャーシには釣り合っていいきなりの大パワーモンスターマシンでは学べない挙動、特性が学べてこれはこれでアリ、しかし少し腕に自信のある層にはやはり後期(91~93)の後期SR型エンジン搭載モデルがオモロかった!
CAに較べ格段に廻るSR、完全にシャーシにエンジンが勝っていて意図的に振り回すのも自由自在、後続S14~15になると同じSRながらボディサイズ拡大と重量増でS13後期のようなじゃじゃ馬さはなくなってしまいましたのでSR搭載のS13、僅か2年のモデルライフだったのが惜しいです…。
そんなS13シルビア、同じようにドリフターや峠族に愛されたAE86に較べると確実に数は減ってきていますがそれでも同じ年代のスポ車よりは現存も多くまだ街では時折見かけられますね、しかしその殆どは↑画像のようにかなり弄られた個体ばかりの印象が個人的にはあります、しかし今回の出品車は希少なほぼオリジナル個体、アルミに関してまで純正を維持しているってのはこのクルマに関してはかなり稀なケースだと思います!
↓R点ですが実走3万㎞台、内外C/Dというそこそこイイ状態!
ただ残念ながらATなんですよね、逆にATだからこそこのオリジナル状態を保っていたと思われますしS13初期の頃はその美しいデザインで女性にも人気ありましたから仮に女性オーナーの個体でしたら程度は期待できそうですよね、落札後中古の5MTにでも載せ換えればかなりの値段で売れる事でしょうし今となっては数少ない素のS13、日産マニア、走り屋さんにはベースとして見逃せない存在ではないでしょうか。
↓C評価の内装、美しさを保っています!
気になるのはE/g異音とP/S不良、どの程度かは現車確認しないと解りませんが3万㎞出た程度で異音ってのも腑に落ちないですね、出品票上は実走扱いながら大事でしたらメーター改竄を疑った方がいいかもしれません、最低P/Sオーバーホールや最悪エンジン載せ換えも検討必須でしょうがそこまでやる価値は充分ある個体だと感じます。
↓やや色褪せはある感じなが大傷、凹は見受けられないボディもイイ感じです!
典型的スポ根モデルとして認知されるS13でオリジナルを知る世代も少なくなった現代、S13は弄ってナンボみたいな日産絶版車特有の状況である事は間違いないのですがこの時期の日産車、S13に限らずどれもオリジナルでも秀作、Y31セドグロ、Z32フェアレディZ、R32スカイラインにC33ローレル、P10プリメーラ、U12ブル、B13サニーetc…
余談ですが日産が一番光輝いた時代だからこそ少し前にこの時代を自ら否定するかのようなリーフのCMが物議を醸したとも言えるでしょうね、やっちまった日産は現在進行中ですがwww
↓今見ても美しく古さを感じさせないS13、こういうモデルのリバイバル再登板が待ち望んでるのはワタシだけ!?!?
出品は北から、落札額はやはりATという部分からかそう驚く金額でもない、仮に5速載せ換えたりエンジン換装となってもこのクルマの人気度からして損がない元が取れる金額で落ちていました!
5ナンバーサイズの縦置きFRに小気味良い元気なエンジンで安価、こうしたクルマはいつまで待っても出てきませんね、時代はEVかスポーティならば大袈裟なモンスター、これじゃ若い衆がクルマ離れうぃても仕方ない、オッサンはS13を振り返って改めてそう思いますわ(*_*;
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Posted at
2017/10/08 16:26:40