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2016年01月16日

保存版・スポーツカーへ乗って欲しい?…日産フェアレディ“ザ・ベストテン”

保存版・スポーツカーへ乗って欲しい?…日産フェアレディ“ザ・ベストテン”  車種別ベストテンシリーズ、今回は第8弾!!

8弾は今も昔も我が国の代表的スポーツカーとして認知されている日産フェアレディを取り上げてみたいと思います(^^)v

幼き頃よりクルマ好きだった皆さん?最初に“スポーツカー”を意識したのはこのフェアレディという方も多いのでは?
かく言うワタシもその口、若い皆さんとは違い幼き頃にそれを意識させらたのは『Z』と名乗る前のオープンカー、当時は性能とかややこしい事は知る由もなく屋根がなけりゃスポーツカーと思い込んでいましたのでね、幼き頃には他にパブリカコンバーチブルやコンパーノスパイダー、ヨタ8含め全てスポーツカーでした(笑)

当時は内外含めまだ安全とか煩くない時代ですから比較的オープンカーのラインナップも多く街中ではイキなオッサンからカッつけの兄ちゃんまで結構見かけたものですが70年代以降、“交通戦争”が問題視される中、オープンカー達は横転時の危険性が尋常じゃない!という理由からどんどんクローズドボディ化、フェアレディも代々続いたオープンから初代S30Zでクローズになりデビューした時は軽く失望したもんです、まぁ、S30Zも充分カッコ良かったのでこの残念感はすぐ払拭されたのは間違いないですが…

現在のZに“スポーツカー”の称号が相応しいか相応しくないか?これは個々の見解にお任せしますが元祖のダットサンスポーツから延々スポーツカーとして生きるフェアレディシリーズ、例えグランドツーリングになろうとも高級プレミアムになろうとも内外も認める和製スポーツカーが過去の名声であろうともこの類のモデルが現在細々?でもラインナップされている事は素晴らしい、トヨタもマツダも三菱もホンダも現在撤退している“スポーツカー”分野の唯一の存在、一時は廃番になりましたし色々悪意の目で語られるMrビーンことゴーン氏の最大の功績はZの復活=Zの火を消さなかった事でしょうか…?

確かにワタシも以前の日産車を知る世代の人間としてゴーン氏になってからの日産は終わった感を持つ一人ですがGT-RにせよZにせよかなりコンセプトや内容は変わってしまったながらもスポ車受難の時代に万人受けしないスポーツモデルを造り続けるのは立派だと思いますしね、NSXやRX-7の復活も噂されますが一番苦しい時代にこれらやスープラ、GTO等を引っ込めた各ライバル社にスポーツカー好きとしては日産の悪口は憚らないとならん!と感じます、実際は言いたい放題ですが(;^_^A

現行(近年)のZ、何と言えばいいかな?個人的にはスポーツカーとしたいですがまたメンドクサイ事言うスポーツカーマニアからの攻撃もダルいんで「プレミアムスポーツ」とでも表現しましょうか、そんな日産フェアレディ(Z)“ザ・ベストテン” 、早速やりましょうw

尚、定義としてはいつものように“フェアレディ”の名前が入ればどれもランク対象、Zが入ろうがなかろうが全て対象、反面、元祖になる1952年発売のダットサンスポーツ(DC-3)と2代目ダットサンスポーツ(S211型)はフェアレディの名前が入らないので対象外とします。

ただ、2代目ダットサンスポーツのモデル途中のMCで初めてフェアレディを拝命(SP212/213)、型としてはS211と同型ですがここからを対象にしています!


さぁ、今週の!?第10位!!

【6代目フェアレディZ Z34型(2008〜現行)】


Z34、旧車贔屓としては全くソソられない現行型ですが燃費、エコ一辺倒の現代車の中ではやはり存在感はありますねー。

「Zも変わったなぁ…」が素直な感想ですが運動性能重視とV6エンジンにより伝統のロングノーズは控え気味になりながらもZらしい?スタイルは健在、中身はともかく誰が見てもスポーツカーのシルエットを通しているのはR35GT-Rと並び日産の気概を感じさせるモノ、あまりに庶民からかけ離れた値段を除いてですが(*_*;

まぁ、いくらか“走り”の方向に戻りつつの現在ながら今のご時世でV6 3.7Lで336psだの355psだのというモデルをラインナップし続けるだけ大したモノ!と思います。

初代S30Zの時代は非常にポピュラーなスポーツカーとして内外で若者にも支持されたZ、今のZときたら例外なく高年齢層の富裕層にしか手が出ないものになってしまいZに限らずですがこうした各スポーツ車の値段上昇がこのカテゴリーから元気を奪いやがて消滅という憂き目に合っていると思うのでね、Zにはもう少し原点回帰しせめて若者でも“かなり頑張れば買える”というS130やZ31時代位の存在になって欲しい、なんて思います。

そんな意味合いもあり現行車ベストテンならかなり上位ランクにしたいZ34ですがやはり歴代の中ではこれと言ったインパクトもなくこの順位と致しました!

車型は先代Z33から引き続くコンバーチブルも用意されておりクーペ、コンバーチブル両モデルを対象とします。



続いて第9位!!

【5代目フェアレディZ Z33型(2002〜2008)】


10位のZ34と同じ理由で殆ど興味のないモデルですが先代のZ32が廃番となり一時日産のラインナップから『フェアレディZ』の名前が消えた後、2年ぶりに復活したZ33はそれなりのインパクトがありました、かつての歴代Zのイメージが強い世代ですので個性が消え個人的には好みではないスタイリングでしたがZである事は間違いない伝統は感じられました。

V6 VQ35型エンジンは初期こそ自主規制280osでしたが2005年のMCではこれを超え294ps、その後もゴーン氏が宣言したように進化を続け300psをもオーバー、ライフスタイルやマーケットの変化により各社次々にスポーツモデルが撤廃される中でGT-Rと並び以前の勢いはないながら細々と?ラインナップし続けた事に拍手を送りたい、そんなモデルでした。

スカイラインのシャシやパワートレインを使い比較的安価であると謳われますが既にスカイラインそのものがプレミアムカー的な地位に変わっており決して庶民的な値段ではなかったと思いますが海外に名だたるスポーツカーと肩を並べる仕上がり、性能としては安いかな?コストパフォーマンスに優れる、という点はZの精神は健在だったと思います。

GT-Rを始めランエボ、インプレッサ等ハイパワーモデルであってもセダンやクーペが当たり前になる中、伝統のロングノーズのショートデッキ、流麗なファストバックを纏い昔ながらの“スポーツカー”のイメージを維持し続けた唯一の存在であったZ33、苦難の時期に孤軍奮闘した姿に9位ランクを授けたいと思います!

尚、Z33にも途中追加(2003y〜)のオープンモデル『ロードスター』もラインナップされており極少数の生存ながらこれも含めた順位と致します。


さぁ、8位行ってみましょー!

【3代目フェアレディZ Z31型前期(1983〜1986)】


何だかんだと今も“神”扱いのS30を引きずっていたのがZ31型、中身は70年代のS30と較べ当然刷新されてはいますがスタイリングの基本は同じ、S30世代としては安心して?触れられるZの最後だったと思います。

Z31は83〜89yのモデルライフですが86yを境に前期後期に別れ後期型は次期Z32に引き継ぐかのような大幅なデザインの変更がなされ日産デザインインターナショナル(NDI)のモノを採用、Z31の基本はそのままながらFrマスクやテールはまるで違うイメージに変貌、個人的好みでは後期が好みなので前期をこの順位に持ってきました。

Z31はデビュー時は当時日産が普及に必死だったV6エンジン(VG20ET/VG30ET)のラインナップ、この事がややZ人気を落とした印象がありました。

長年L型直6がスカイラインGTと並んでZの象徴であり一気に直6→V6への変換にファンがついてこれなかった印象かな?乗ればトルクフルで特にL型はターボにせよオーバーウェイト感が付きまとうS130に比較すると低速からのパワーもかなり増大しており乗り易さは比較できない向上が見られましたがやはりイメージが“Zは直6”というのが強かったですしね、また、ファンが多くチューナーの存在も神が多かったL型廃止の反動もあったと思います。

85年からそんな声に応えL型に変わる新開発のRB20DETエンジンをR31スカイラインから移植搭載、DOHC24V、I/Cの世界初セラミックターボの搭載は大きく話題になりましたが前期のこれは発売時期の関係で現在では希少モデルになっていますね!

ボディは2シーターと4人乗り2by2という布陣はS30から継承、個人的にはやはりZらしいエキサイティングさを醸し出す2シーターのデザインが好みですが8位ランクには2by2も含めます。


盛り上がってまいりました(汗)第7位!!

【4代目フェアレディZ Z32型(1989〜2000)】


歴代フェアレディで一番長く造られたのがZ32型、11年のモデルライフで最後はスポーツカーというモデルの地位没落によりやや放置気味で消えてゆきましたが89yのデビューでは大きく注目され人気の高かったモデルでした。

国内初の280ps、Z初のオーバー5ナンバーボディ、デザインは長らく続いたロングノーズ、ショートデッキを改め低く長くのワイド&ローのデザインに改められ一目見て“新時代のZ”を訴えるモノでした。
S30→S130→Z31のイメージは良い意味で払拭、3ナンバーの迫力と流れるような曲線美を主張するスタイリングは非常にスタイリッシュで惹かれましたねー、“スポーツカーへ乗ろうと思う”のコピーも印象的!

大幅刷新ながら市場の反応も良くバブル時代を反映して高額化にも関わらずデビュー時〜2、3年は売れまくり街中でもかなり見かけたものです。

乗るとまずその低く幅広さに驚き車輛感覚をつかむのに若干時間を要しますしデカ過ぎてとても振り回せるような代物ではなくよりグランドツーリングカーの色を深めS30時代の軽快さは皆無、遂に直6が消え3L V6のNA/ターボのみとなりMTでグイグイ走るというよりATでシズシズ走るのが似合う感じ?まぁ、同時期にR32スカイラインにGT-Rが復活しており同じ280psでも走りの部分はこちらに譲りZは性格をここで完全に変えた訳でしたがスタイルだけですとしっかりスポーツカー、今見ても古さは感じずつくづくこの時期の日産はZに限らず素晴らしいデザインと感じます!

これまでスタイリングイメージに大差のあった2シーターと2by2のデザイン差が小さくなったのも特徴、W/Bの差程度で基本デザインは同一になり先代まではどこか間延びしたような印象だった2by2も非常にスタイリッシュになったと思いましたねー、Z32もそれほど古い訳ではないですが中古はほぼ輸出されつくした感じで最近はめっきり見れなくなってしまったのが残念、現在が底値ですが今後数も少なくなった分程度のイイものは価格も上昇するでしょうしキュウマルブームが来れば間違いなくスターの一員でしょう…

92年にはSR311以来のフルオープンの『コンバーチブル』も追加、これも7位に含めます!


どんどん行きます、第6位!!

【3代目フェアレディZ S130型 除くターボ(1978〜1983)】

↑2シーターTバールーフ

世界中で大人気を博した初代フェアレディZ S30型の後を受け9年ぶりに新型となった2代目S130型、これもデビューの印象は記憶に鮮明です。

78年、慣れ親しんだZがFMCするとうので大きく期待、当時は排ガス規制やOILショックの影響がまだ大きく残りスポーツモデルには暗雲垂れこんだままの時代でしたのでZも一時は存続を危ぶまれた頃でしたがそんな不安をぶち壊すようにFMCを敢行!ちょうど同時期にマツダもサバンナをRX-7にチェンジしてデビューさせ国産スポーツは死んだかに思えたこの時期にZとRX-7により復活の狼煙を上げた感じでした!

ただ、スタイリングは大きくS30のイメージを残すものでしたがS130は主要マーケットのアメリカの意向を汲んで全体的に肥大化、先代末期に追加した4人乗りの2by2がメインとなり大きくなった分後席もS30に比較すると立派になり利便性は上がるも2シーターでさえ間延びしたW/BのおかげでS30の小気味いい取りまわしは消え失せてしまいZの魅力は半減、加えて排ガス対策でパワーを失ったL20エンジンはEGI付きながらS130のウエイトでは力不足が著しくこれを補う意味でS30の240Z以来の3ナンバーとなる280Z(L28Eエンジン)も追加されますが何せ旧税制の3ナンバーの税金がクソ高い時代、大きいトルクでZらしい走りを満喫するのは280Zでしたら及第点ながらも維持費の面で普及はなされずメインの5ナンバーですとスポ車ファンはほぼ、RX-7に流れてしまいました。

RX-7はさすがREパワー、5ナンバーながら280Zと同等の走りを実現、成り立ちもZがグランドツーリングに変貌したのに対しスポーツカーの精神を訴求、正直Zとの比較ではこちらに分がありましたね、全てに於いて…

それでも”フェアレディZ”のBigネームは健在、走りでは譲ってもS130在任期間のトータルではRX-7を圧勝したのはさすがでした!

需要は少なかったながら2シーターを維持し続けたのは日産の良心、唯一の2シーターの存在が性格をマイルドにしながら当時としてはこれだけでスポーツカーイメージ満点、S30から継承するスタイリングも2シーターは素直にカッコ良かった!!

シリーズ途中からはSR311以来のオープンエアツーリングが愉しめるTバールーフも追加、アメリカ仕様のマンハッタンカラーも追加され徐々にZの魅力を高め末期(82y)にはそのスタイリングが災いしターボブーム、ターボ火付け役だった日産でも最後になってしまったターボモデルをようやく追加(別順位)しS130Zのシリーズが完成、Zのターボデビューは拍手喝采でしたねー。

伝統のL型直6も排ガス規制の魔の手は逃れられず2Lではこれしか載せるエンジンがなかったS130はターボとL28Eを除き印象良くないのででこの順位ですがリアル世代としてはこの時期のZ、光り輝く存在感は確かでやや間延びスタイルが好みでないながらも2by2含んだ順位とします!

↓280Z-T 2by2



☆☆☆〜今週のスポットライト!!〜☆☆☆

今一歩、惜しくもベストテンに入らなかったフェアレディはこちら…

【初代フェアレディSP/ SPL212・213型(1960〜1962)及び2代目フェアレディSP/SPL310・311型(1962〜1967)※型式でLが付くものは輸出仕様】

↑初代フェアレディSP212

スポットライトとしたのはまだZの名前が冠される前の古代のフェアレディとなります。

元々は戦後間もない1952年にデビューしたダットサンスポーツDC-3型が元祖で時代的に商用トラックのフレームにオープンボディを載せたダットサンスポーツ、さすがにワタシも生まれるかなり以前のモデルですので幼少の頃でさえも見かけた記憶はなく語るのは憚ります。

時代的に多くのこれが街を彩ったとは思えません、52〜54年の間に僅か50台の生産ですし稀有な存在でしたがまだ2輪や3輪トラックが主要な時代、これを手にしたオーナーはどういう方だったのかを思わず妄想してしまいます…

このダットサンスポーツが57年2代目となり再デビュー、やはりダットサントラックのラダーフレームにFRPのオープン4座ボディを載せ57年のショーモデル的にデビュー、20台の生産を行い59年からネーミングを『フェアレデー』(フェアレディではない)に改め型式はSP(L)212、ボディも量産に合わせスチール製としておりここからフェアレディ(Z)の歴史がスタートした訳ですね!

フェアレデーとなってからはブルーバード310の1.2Lに換装、60年からはハイカラな2トンカラーのモデルになっていますがあくまで雰囲気だけのスポーツカーであり中身はほぼブルーバードでした。

SP212以降はかすかに街で見た記憶も残りますし旧い日本映画などでは目にできます(日活アクションや若大将シリーズ等)のでDC-3に較べたらまだ親近感はあり、何せ当時では国産唯一のオープンカー、中身はダットサン210(ブルーバードの前身)ながらまだまだ遊びクルマの文化がない日本でオープンカーのリリースは光っていたでしょうね。

62年には『フェアレディ』の表記に改めた2代目に移行、現在でも旧車人気の絶えない有名なSR311型の基本となるSP310型がデビュー、デザインはオープンを継承しますが一新されより現代的なスタイリングになります。

↓2代目SP311型フェアレディ


相変わらずダットサントラックのシャシ流用ながら大幅に強化、エンジンもセドリックのG型1.5L 71psを搭載しよりパワーアップ、63年にはツインキャブ化し90psまで出力を高め盛り上がってきた日本GPでも活躍、これを契機にそれまで雰囲気だけだったスポーツ性を高め65年にはブルーバードSSSの1.6L R型に換装、型式をSP311/SPL311型としよりモータースポーツでは好成績を収めスポーツカーとして内外でも認知されました。

そしてモータースポーツでの活躍が知名度を大幅に高め”スポーツカー”として持て囃されたフェアレディは67年に追加された完成形となる名車、SR311型フェアレディ2000(別順位)に繋がる訳ですねー。

OLDファンでしたら間違いなくベストテン圏内に入るとは思いますがワタクシ、最終SR以外はドライブ経験もなく触れた事のないSP時代のフェアレデー(フェアレディ)はやはり馴染みの薄さで圏外とさせて頂いております。


さぁ、ベストテンに戻ります!今週の第5位!!

【2代目フェアレディ SR311型(1967〜1970)】


スポットライトで取り上げた2代目フェアレディの発展最終モデルがこのSR311、60年代の代表的スポーツカーで他に取り上げられるトヨタS800、ホンダSシリーズ等と較べてもその実力は抜きん出ておりこれ以降続くフェアレディのイメージを作ったモデル、ワタシの子供時代では国産最速車としてその存在は憧れの的でしたし後年、先輩が一時乗っており時々乗らさせてもらいましたがその速さ、軽快さは舌を巻くモノで印象深いモデルです。

何せ長さは4mに満たず幅は今の軽並、重量も900kgそこそこに145psのパワー、これのみに搭載されたU型エンジン、2LOHCソレックスツインはオーバースペック?ともいえる獰猛さで不用意にアクセル踏むとホイルスピンは当たり前でしたし油断すればすぐにケツを振るじゃじゃ馬でパワーがあり過ぎてアンダーは相当なものでしたが手なずければ非常におもろく魅力的!

元々1500cc70psのシャシですから無理はありましたが60年代の日産らしいモンスター、国産初のオーバー200km、当然モータースポーツでは引っ張りダコでレースラリーで活躍、ポルシェとも互角に渡り合うなどの実力は語り草ににもなっています。

67年デビューしてすぐに米国安全基準に合わせてダッシュやスクリーンを安全面からベースのSP311と同時に改良、これ以前のモデルは『ロースクリーン』としてかなりの希少度のためSRの中でも神扱いされています。

68年からは幌に変わるハードトップモデルも追加、あっ、若い方に追記ですがハードトップと言ってもセンターピラーレスではなく鉄製屋根という本来の意味でのハードトップですので…

69年S30Zがデビューしても1年併売しますがクローズドボディで安全面や剛性の意味でモータースポーツでも有利なZがメイン化、SRは僅か3年で廃番となりましたがZ以前のエキサイティングなスポーツカーとしてリアル世代には大きなインパクトを残したSR、既に40年以上も経過しながら残存もほどほどあり60年代の名車としての輝きは永遠でしょうねー…


いよいよ上位に行きます、第4位!!

【3代目フェアレディZターボ S130型(1982〜1983)】


NA版のS130は6位としましたがターボは別枠の4位、これは当時のZの置かれた状況から如何にターボモデルが希少かを鑑み別枠とさせてもらいました。

L20ET型直6SOHC ギャレット製シングルターボ145psというスペックは現代目線からしたら大した事ないレベル、しかし当時は79年の430セドグロで国産初のターボがデビューし猫も杓子もターボモデルを追加していく中、Zはそのスタイリングから当時暴走族問題や省燃費絶対主義のお役所風潮からターボの追加には非常に慎重で日産はセドグロ、ブル、スカイライン、ローレル、シルビアやガゼール、サニー等の主要車種の一通りのターボ化を行い市民権と理解を浸透させ最後にZに持ってきた苦肉のターボラインナップ、ファンとしては最もターボが欲しかったZ、歯ぎしりする思いで待ち続けようやくラインナップされた時にはもう拍手喝采でした。

エンジン自体は既にお馴染みのL20ET、このエンジンは3000rpmで豹変する所謂“ドッカンターボ”でタイムラグが極端で決して扱い易い特性ではなく回転が上がるまでがジレったい、そんなもどかしさがありフィーリング的には後発の同じ直6ターボのトヨタM-TEUや日産でも格下のZ18ET、三菱のG63B-Tの方がより自然な感覚に近く好きでしたがとにもかくにもL型が代名詞のZのターボにそんな事は関係なく排ガス対策のジレンマがいつまでも引きずられていたS130のイメージを大幅に向上したのは間違いなかったです!

ターボモデル追加時には認可されたばかりの国産初の60扁平タイヤを標準装備したのもZらしいインパクト、83年にはFMCでZ31型に切り替わってしまったのでL型ターボのZは僅か1年の儚いモデルライフでしたが如何に当時のターボに対する国(時の運輸省)の考えを象徴するのがS130ターボに見て取れます。

80年代前半が第二次ハイパワーブームの幕開けの時代でDOHCは4バルブ化、ターボもインタークラー化に移行していく中でZターボ以外でもいくらでも魅力あるハイパワー車はおりましたがZファンにはL型ターボのZこそが長く待ち望んだ久々のハイパワーZでしたしね、これに思い入れを強くする御同輩も多いのではと思い4位という高順位を付けさせてもらいました!


いよいよベスト3に入ります!

【初代フェアレディZ S30型(1969〜1978)】

↑240Z-G

70年代の代表的国産スポーツと言えば初代S30型Z、その名声は以降6代に渡るフェアレディZの歴史の中、未だこれを超えるZには出会っていないと言っても過言ではないでしょう…

このモデルも例によって75年以降は排ガス対策の憂き目に遭っておりその対象モデルは“スポ−ツカー”とは語れないレベルながらも個性溢れるスタイリング、雰囲気は立派にそのイメージを持続、デビューして9年に渡る存在ながら主輸出先であるアメリカでの人気は衰える事を知らず「変えてくれるな!」の要望があった程のモデル、内外に関わらず今でも愛好家の多いのが初代S30Zですのでねベスト3は当然の結果!

先代のSRからは一転したクローズドボディ化、オープンが最大の特徴だったフェアレディでしたが時代の安全要求を受け入れた側面もあり新たに『Z』のサブネームを与え以後フェアレディよりもZが浸透、アメリアでは『ジーカー(Zカー)』と親しまれたました。

2シーターの典型的スポーツカールック、トヨタ2000GTと並ぶ英国ジャガーEタイプをお手本にしたロングノーズショートデッキのデザインは目を見張るカッコ良さで抉られたマスクに収まるヘッドライトとハーフマスクはZ独特の個性を訴えていました。

発売時、基本モデルで80万円台(日本)という価格も直6のスポーツとしては破格で爆発的にヒット、80年代中頃までは非常に多くのS30Zが見れ息の長い人気車でしたねー…

69年デビュー時はセドリックに搭載済みの日産L20型直6と旧プリンスの伝説的S20型4バルブDOHC直6を搭載、後者は『Z432』として今や名高い名車ですね(別順位)

S30Zはスポーツカーには珍しいワイドバリェーションも人気の秘訣、ベースのZに豪華版Z-L、僅か2年のZ432にそれに代わる240Zシリーズ(71年〜)、米国の要求からリリースした4人乗り2by2(74年〜)、Z-Lを上回るフル装備のZ-T(76年〜)とロングライフによるモデル陳腐化を避ける努力も怠りませんでした。

71〜74年に存在した240Zは元々輸出用のL24型エンジン搭載のハイパワーモデル、生産性の悪いZ432からの代替えでDOHC4バルブソレックスからSOHCのSUツインキャブへグレード的にはダウンで出力もS20の160ps→150psと後退しましたが最高峰の240Z-GではGノーズと呼ばれたFRP製のロングノーズマスクとオーバーフェンダーがウけ国内では432を上回る人気を獲得、2000のZでもこれを模倣した改造が流行りましたし今やオリジナルの240Z-Gなら432やハコスカケンメリRと並ぶ○千万レベルに化けているのはご承知の事と思います。

↓2by2


日本にスポーツカーを根付かせた功績はこのS30Zの手柄、これがなければ後年のスポーツ車群もなかったかもしれない位その足跡は偉大、この順位は当然ですネ(^^)v


とうとう来ました!第2位!!

【3代目フェアレディZ Z31型後期(1986〜1989)】


名車S30を抑えて2位としたのはZ31の後期、何気にこれ、ワタクシ個人的にはかなりツボにはまるモデルでした…

8位にした前期Z31で詳細は記載したので簡単にしますが前期では当時の日産お得意のペキペキデザインがイマイチ好みではなかったのですが後期でNDIによってリデザインされたマスク、テール、ボディ(3000Z)はまるで別のクルマになったかのようにZ31を際立たせていたと思います。

マスクは角にセンス良く丸みを与えテールはS30から引きずるデザインを見直しボディいっぱいに渡る大型レンズ(ガーニッシュ含む)を採用し高級感も得、300Zではドア類以外の外板パネルを新たにワイドボディに対応する新デザインとし迫力をUP、200Zの外板は前期そのままながらMCに300Zのワイドボディ化が合わさり全体的にイメージは大きく変わりそれは正にS30Zの呪縛から逃れた新生Zと受け止められるモノだったと思います。

本当の意味で呪縛を逃れたのは次期Z32ですが31後期にその下地が見え、いい意味で変わりゆくZをワクワク期待しながら眺めていました!

注目は圧倒的にZ32だったと思いますがZ31の大幅維新モデルの後期型、これほどやる気を感じたZもないので2位という高順位にしました。


さっ、そしてオオトリ!今週のTOPを飾るのは…

【初代フェアレディZ432/432R PS30型(1969〜1971)】


これはもう別枠でしょう、1位に相応しいZの最強モデル!?であるZ432!!

〜4バルブ・3キャブ・2カム〜からきた432というネーミングセンスも素晴らしいですし外観が後発の240Z-Gのように如何にもって訳でもなく素のZと何ら変わりない外観にさり気なく入る“432”のエンブレムを見ると大興奮!!240Z-Gと同様の理由でスカイラインGT-Rと同一のS20エンジンながら天の邪鬼GureとしてはGT-Rを超える琴線に触れるモデルでした。

S20はハコスカのRで経験ありますがZ432では経験なし、今となっては大したスペックではないですがより走りに特化したZでのS20、味わってみたかったですねー、S20はそれなりの気難しいエンジンでしたが意外に素直さもありソレックスの被りさえ気をつければ4バルブらしいレーシング特性とスムーズさが魅力、野太いく迫力の排気音を聞いたのはもうかなり昔ですが未だに耳に残ります…。

尚、432にはFRPボンネット、ヒーターレス、アクリルスクリーン、エアファンネル装備という競技ベースの『432R』もごく少数存在、かつて1度だけ触れた事ありますがこれのオーラも凄かったなぁ…

生産性の悪さからGT-Rに先んじて71年には廃番、240Z-Gにそのスパルタンさを受け継ぎますが性能、存在感は240Zは及ばずかつ存在期間の短さもあり世に出た432は極少数台、なかなかお目にかかれるモデルではなくそれは今も昔も同様、しかし性能云々の前にフェアレディの歴史上最もエキサイティングで心躍るモデルに間違いない、そんなZ432を堂々1位としました(^O^)/


以上がフェアレディ“ザ・ベストテン” ですが如何でしたでしょうか?

ご意見、思いは各人それぞれですので文句言わずそれぞれのフェアレディ・ベストテンを考えて頂けたらと思います(*^-^*)

尚、フェアレディはZ時代で6代、Z以前に2代の全8代、一部でグレードや車型で分けましたが11種で収まりましたので圏外は11位のスポットライト以外はございませんので…

1952年の元祖にあたるダットサンスポーツは勿論、フェアレディになってからも既に半世紀以上の歴史を誇りZの名を冠してからもそおろそろ50年、内外でこれほど認知された日本のスポーツカーは他になく現行に至るまで矜持を持ち続けZの伝統を守る姿に冒頭でも記述しましたが色々と言われる日産、やらかしてくれる日産ながらGT-Rと並びZのラインナップがある限りこのメーカーの良心を信じたい、そんな風に思います。

ここ数年のスポーツモデル冬の時代を通り超し少し春めいたきた?現在、Zの進化もまた期待できそうですしスポ車好きとしては旧車マニアながら目が離せませんナ(笑)


スポーツカーへ乗って欲しい?…日産フェアレディ“ザ・ベストテン”…終
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Posted at 2018/07/07 18:06:53

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