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2024年02月04日

あのクルマの系譜・その33~日産ティアナ編~

 あのクルマの系譜・その33~日産ティアナ編~
”あのクルマの系譜”第33弾は2020年をもって製廃となった『ティアナ』をピックアップ!


このティアナもご多分に漏れず日本でのセダン需要の低迷から廃盤となったもの、しかしセダン全盛時代は日産の数あるアッパーミドルセダン群の一角を占めた名車達の末梢になりますネ。


日産のアッパーミドルセダンの歴史は古く第一弾が1968年の初代C30ローレル、当初このローレル1本勝負でしたがライバルのトヨタが兄弟双子政策で車種を増やしてゆき日産もこれの呼応、ティアナの先祖もそんな時代の流れでデビュー、最後はティアナ1本に統一され2020年をもってこのカテゴリーの終焉を迎えています!

そんなティアナの歴史を追いかけてみましょー♪

【3代目(最終型)L33型ティアナ 2014~2020年】
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・2013年にタイ生産、販売が開始、タイ、中国仕様に続き日本向けは2014年導入。
・北米専用車種『アルテイマ』とボディ共用しコストカットし国内ではティアナとしてラインナップ。
・米国人向けの出来栄え(スタイリングや乗り味)であり日本では大味で受け入れは弱かった。
・先代までメインとしていたV6エンジンを廃止、直4 2.5Lのみの設定。
・6ライトサルーンとモダンインテリアを継承。
・安全装備を充実させエマージェーションブレーキ、車線逸脱警報、クルーズコントロール他を採用。
・駆動はFFのみ、ボディは4ドアセダン、搭載エンジンはQR25DE型 2.5L 直4DOHC、ミッションはエクストロニックCVT。
・セダン需要の著しい現象により2020年をもって国内販売終了し日産のアッパーミドルはFRのスカイライン単独となり長い歴史を持つFFミドルからは撤退となる。

【2代目J32型ティアナ 2008~2014年】
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・海外仕様のマキシマ、アルティマとシャシ共有がなされる。
・先代のアイコンである6ライトウィンド、モダンリビングを継承しティアナとしてのコンセプトを定める。
・エンジンの排気量UP、ミッションの変更により走行性能、経済性を高める。
・駆動はFF/4WD、ボディは4ドアセダンのみ、搭載エンジンはQR23DE型 2.3L →QR25DE型 直4DOHC及びVQ35DE 3.5L V6DOHC、VQ25DE 2.5L V6DOHCのラインナップ、ミッションもエクストロニックCVTのみとなる。


【初代J31型ティアナ 2003~2008年】
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・アッパーミドルに乱立していた車種を統合整理して新車種としてデビュー。
・整理対象はC35ローレル、A33セフィーロとなるがセフィーロのFFレイアウトを継承し実質的にはセフィーロ後継車種、時代の流れからFRのローレルを吸収。
・ローレルの高級さ、セフィーロのFFによる広大な室内による快適さを両立。
・最大のテーマは『モダンリビング』初のオットマン付きシートや上質なインテリア、派手さを抑えたエレガントなエクステリアとV6搭載モデルでもライバル4気筒並みの廉価の部分が好評を博した。
・駆動はFF/4WD、ボディは4ドアセダンのみ、搭載エンジンはVQ35DE 3.5L V6DOHC、VQ23DE 2.3L V6DOHC、QR25DE 2.5L 直4DOHC、ミッションはエレクストロニックCVT-M6及び4速AT (E-AT)となる。
・セドリックやクルー、セフィーロから継承し警察車輛としても導入された。


【3代目A33型セフィーロ 1998~2003】
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・前述の通りティアナの祖先はローレル/セフィーロであるがFFアッパーミドルを継承、ティアナはセフィーロの発展型となり直接の系譜はセフィーロに充る。
・先代から引き続き日産の世界戦略車であり海外向けインフニティ、マキシマの兄弟車種。
・当時現役であったローレルに高級度合いは任せローレルより若い年齢層がターゲットとなりAUTECH(オーテック)バージョンもラインナップ。
・駆動はFF、ボディは4ドアセダン/ワゴン、搭載エンジンはVQ25DD型 V6DOHC 2.5L、VQ20DE型 V6DOHC 2L、ミッションは5MT/4AT。
・ワゴンは先代から2000年迄継続ラインナップするもA33モデルライフ期にワゴン人気の衰退により廃盤、ワゴン系はステージアが後継モデルとなる。
・セドリックやクルーから継承し警察車輛としても導入された。


【2代目A32型セフィーロ 1994~1998(2000)】
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・94年までFFアッパーミドルとしてラインナップしていた『マキシマ』を継承したのが2代目A32セフィーロ。
・初代A31セフィーロがローレルやスカイラインのシャーシを使うFRレイアウトだったモノをFMCを機にマキシマと統合し新生セフィーロと生まれ変わる。

※A31セフィーロはローレル/スカイラインに吸収された格好となるためティアナの系譜には充たらず。

・日産世界戦略車として位置付けられ北米では名前の残るマキシマ、インフィニティI30との兄弟車種。
・当初セダンのみ、97年からワゴンブームに呼応したワゴンを追加し次期A33にFMC後も2000年までラインナップ。
・駆動はFF、ボディは4ドアセダン/ワゴン、搭載エンジンはVQ30DE型 V6DOHC 3L、VQ25DE型 V6DOHC 2.5L、VQ20DE型 V6DOHC 2L、ミッションは5MT/4AT。


【2代目J30型マキシマ 1988~1994】
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・ティアナ-セフィーロの先祖に充るのがマキシマ、元々はブルーバードの海外専用6気筒モデルにネーミングされたモノが初代、このためこのモデルはマキシマとしては3代目ながら国内では2代目。
・ブルーバードを基礎としながらもミドルクラスとしては日産初の3ナンバー枠(幅1760㎜)でデビュー。
・”4ドアFFスポ―ツカ―”をキャッチにしV6 3Lモデルオンリーのラインナップ。
・当時は3ナンバー、アッパーミドルのFFは異端扱いで商業的には芳しくなく6年間で3万台弱程度の販売であり主戦上はアメリカ、海外モデルは人気を博す。
・駆動はFF、ボディは4ドアセダン、搭載エンジンはVG30E型 V6SOHC 3L(~91)VG30DE型 V6DOHC 3L(91~)、ミッションは4AT。
・尚、初代~2代目ティアナでは海外名マキシマを持ち型式もこの2代目マキシマの『J』を使用。


【初代PU11型マキシマ/ブルーバードマキシマ 1984~1988】
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↑後期マキシマ4HT

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↑後期マキシマセダン

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↑前期ブルーバードマキシマ4HT

・ティアナの源流となるのが初代(国内)マキシマ、7代目ブルーバードU11型のアッパーグレードとしてV型6気筒を搭載したブルーバードを超えるアッパーミドルクラス初のFFとして話題となる。
・4代目610、5代目810ブルの時代に6気筒(直6)モデルが存在するも販売で苦戦、このため6代目910では輸出専用海外モデルとしてマキシマが設定されるも国内販売はなし。
・駆動はFFのみ、ボディは4気筒ブルーバードと同一の4ドアセダン/4HT/ワゴンで構成(ワゴンは海外向け)、搭載エンジンはVG20E型 V6SOHC 2L、VG20ET型 V6SOHCターボ 2L、ミッションは5MT/4AT。
・87年にブルーバードのエンブレム文字が消え対外的には『日産マキシマ』として独立、カタログや販売資料からもブルーバードの名前は消える。
・87年にベースのブルーバードは8代目U12型に移行するもマキシマは88年まで上継続販売された。


※ティアナの系譜としてはこのPU11マキシマが源流となる、海外向け910型マキシマは国内販売されておらず割愛するもPU11の祖先も存在するため引き続き記載。

【5代目810型ブルーバードG6シリーズ  1976~1979】
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↑後期ブルーバードG6セダン

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↑前期ブルーバードG6 HT

・先代610型で追加された2L 6気筒モデルの2代目、ブルーバードを超えるアッパーグレードとしてマキシマの先祖に充る。
・先代がブルーバード(U)をスポーティ路線に振りスカイラインGTと競合し商業的に失敗したのを活かし810ではスポーティ路線を止めローレルに近づけた高級バージョン化。
・駆動はFR、搭載エンジンはL20E型 直6 SOHC-EGI、L20S型 直6 SOHCキャブ、ミッションは5MT/3AT。
・G6シリーズ同様のロングノーズを持ちながら4気筒搭載のG4も存在するもG6シリーズの廉価版の位置付けであり4気筒ショートノーズ最高峰モデルより廉価。


【4代目610型ブルーバードU2000GTシリーズ 1973~1976】
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↑ブルーバードUセダン2000GT

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↑ブルーバードU HT2000GT

・1959年のデビュー以来ミドルクラスとして4気筒モデルであったブルーバードに初めて6気筒が搭載された最初のモデル。
・長年、6気筒はローレル/スカイライン、ブルーバードは4気筒の概念が強く商業的には芳しくない成績、元々有名なグレード『SSS』の影響もありアッパーグレードでもスポーティ色、6気筒グレード名を『GT』とした事がスカイラインGTと抵触したのも不人気の要因。
・スカイラインGT系同様に4気筒の610ブルーバードUのノーズ(W/B)を伸ばし直6エンジンを搭載。
・モデルライフ期に51年排ガス対策→NAPS化
・駆動はFR、搭載エンジンはL20E型 直6 SOHC-EGI(75~)、L20ツイン型 直6SOHCツインキャブキャブ(~75)、L20型 直6SOHCキャブ、ミッションは5MT/3AT。


あのクルマの系譜~日産ティアナ~…
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Posted at 2024/02/04 18:39:28

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