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2025年01月08日

”変態と呼ばないで!”納得のマイナー・モデルを振り返る…第38弾!!

”変態と呼ばないで!”納得のマイナー・モデルを振り返る…第38弾!!

新春一発目の企画ものは”変態と呼ばないで!”納得のマイナー・モデルを振り返る”からスタートしましょーかねぇ(^^)v


今回はホンダがなかった事にしたい?往年の145シリーズを取り上げます!



正式名称SD型ホンダ145/CD型ホンダ145クーペ、SD型はセダン、CD型が名称通りのクーペモデル…(ここでは総じて145で表現しています)
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ホンダ145、今となっては恐らく結構なホンダマニアでないと知らないクルマかもしれませんが1969年にそれまで軽、スポーツカーに特化していたホンダが初めてファミリーカーモデルとして発売したホンダ1300/同クーペが元ネタ、145はマニアックなド変態ながら1300は当時、ホンダが相当な熱量と愛を注ぎ込んだ意欲モデルで特に同クラスの有名どころであったカローラ/サニーに較べ一クラス上の高性能を誇りホンダらしく?スポーツモデル好きには結構注目されたモデル、ウチのカーキチ(死語)の叔父や父親も注目していて69年のモーターショーに行き展示されていた1300クーペ、特に精悍な丸目4灯に逆スラントの2分割マスクには見入っていた記憶残ってます、スポ車好きの叔父はすぐさま当時乗っていたベレGを売って1300クーペの最上級で1.3Lながら115psを誇る9S(ナインエス)を購入してました!

ホンダ初の大衆向けモデルのホンダ1300(セダン)とクーペ
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1300は卓越した高性能に注目が集まるも当時では異端なFF、そして本田宗一郎氏の哲学”エンジンは空冷”を多くのエンジニアが反対する中で突き通した事が仇になり売れ行きは低迷、特殊な設計で重い空冷エンジンのFFという事がせっかくのスポーティさも操縦性が悪くスポイルされ低い評価となってしまっています(この辺の詳細は こちら を参照下さい)

そんな事からデビュー後鳴かず飛ばずに近い状況だった1300シリーズは1972年、大幅なチェンジを断行して新たに145シリーズとなりました。

大幅なチェンジと言ってもエクステリアはFrフェイスやRrの意匠変更程度、インパネも1300をキャリーオーバーでありパッと見は1300のMC程度、しかしながら型式も145では変更され更に多くのエンジニアからダメだし続きだった宗一郎渾身の作、1.3L空冷エンジンを諦め水冷1450ccエンジンに換装、当時からFFに拘りが強いホンダなので駆動方式はそのままながら水冷化で格段に軽量とされたエンジンによりクセ強だったドライブフィールも改善、見かけは同じでもまるで別物となったのが145でした!
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ワタシもさすがに1300のドライブ経験はありませんが叔父の1300クーペの横に乗り空冷の独特なエンジン音が耳に残っておりフライトコクピットを謳うスポーツ心満載のインパネも刺激的、後年大人になり営業やってた時代に145は下取りで一度だけ乗りましたがFFのクセは当時としてはご勘弁って感じながら操縦性に特に悪い印象はなく同じFFのスバル1300Gや初代レオーナに較べるとよほど乗りやすかったです(スバルはとにかくドアンダーで大嫌いだった…)

スパルタンなクーペのインパネは1300から継承



ホンダ145の概要

(145)全長3995~4020㎜(145クーペ)4140㎜
(145)全幅1465㎜(145クーペ)1495㎜
(145)全高1360㎜(145クーペ)1330㎜
ホイールベース2250㎜(共通)

エンジン
EB5型 1450cc 水冷直列4気筒 SOHC キャブ仕様80ps FI仕様90ps

タイプ
4ドアセダン/2ドアクーペ

駆動方式/ミッション
FF/4速MT、ホンダマチック(AT)

サスペンション
前: ストラット
後:クロスビーム

車重845~880 kg

EB5型エンジンは同年1972年に新ジャンルのファミリーモデルとしてデビューし大成功のNEWモデル、シビックに搭載された1.2Lをボアアップしたモノ、特性は旧1300の空冷時代よりはかなりマイルドとされるも扱い易さは格段に向上、普及型にキャブ仕様、僅かに1300のスポーティさを継承するFIにはホンダ初の機械式フューエルインジェクションを採用し90psまで出力UPした意欲モデルもラインナップしていました。

恨めしそうに?ラジエーターを備えるEB5型水冷エンジン㊤と旧空冷H1300E型エンジン㊦
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このように見かけはそのままに近いながら生まれ変わった145、しかし1300のイメージが残り商業的に売れ行き上昇とはならずまた、新車種でカテゴリーの被るシビックが大好評だったのもあり却って1300より売り上げは落とし知名度も下落、結果的に好調シビックに後に1.5LやRS等スポーツモデルを追加し1本化、145は2年程で存在価値を失い1974年には廃盤、1300から通しても5年弱のラインアップに終わります、異端なFF空冷高出力モデルという良くも悪くも強烈な個性を放った1300に対し145はいかにも平凡なクルマになってしまいカローラやサニーに対する劇的な差も少なくなりそれらに埋没していった感じでした…

145/同クーペのRrビュー、1300時代から高級意匠化
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結果論ながら空冷を押し切った本田宗一郎氏の社長として寿命を縮めた失敗作1300シリーズ、そしてその汚名挽回を目論見ながらシビックの登場により早期退場となった145シリーズ、どちらも悲運のモデルで再販価値もなく80年代でも見かける事は稀でせいぜい1度位の中古販売で姿をこの時期に消していると思います、現在ではあまりにもレアで知名度はある1300はかなりの高額で”大化け”モデル化、145の流通はまだ見かけませんがあればこれも高額間違いないですね!

145はよほどのマニアでないと1300と混同され認知度低い現在、これの変態度もかなり高いと思われますが如何でしょうか~…


変態度指数:★★★☆☆

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Posted at 2025/01/08 18:36:51

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この記事へのコメント

2025年1月9日 9:14
お疲れ様です。
いつもありがとうございます。

いや〜 私でも記憶の片隅に追いやられ『あ〜そぉいやこんなんもいたなぁ』程度にしか覚えてないドマイナーな車(笑)、よく覚えてましたね(大笑)

うん ホンダの黒歴史には間違いないでしょう(笑)
コメントへの返答
2025年1月9日 14:21
こんにちは。

往時、1300は少ないながら見かけ独特なエンジン音で走ってくるとすぐ分かりましたが145は目撃、多分2~3回ではないかと感じます、クーペは触りましたがセダンの方は恐らく未見ですね。

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