
仲間の活躍、真摯な協力もあり捨てる神あれば?ではないですが新たなギャランに巡り合えました。
しかし巡り合うだけが目的ではなく雪への仕返し、雪に奪われた2号機を取り返したい!という思いは日に日に強くなってゆきます。
そんな私の思いに賛同してくれた仲間達との3号機の半レストア記録がこの『“秘密基地整備第8班・3号機ギャランレストア活動” 』シリーズブログとなります!
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(2014.4/1UP)
始まっちゃいましたこの活動(^^)v
て言いましても勿論ワタクシ1人で成し得る活動ではなく3号機ギャランの話を運んでくれた愛知のお馴染F整備第8班班長に浪速のド根性&人情家のMAIAさん、地元山梨の若きギャランヲタ?のToshi君ら3人の心ある有志が参画しての活動第一弾、開始となりました!(って第何弾までこれ続くんだろうか…汗)
3/30(土)、整備日和のこの日、午前9時~10時にかけて遠路遥々大阪からMAIAさん、愛知からF班長が工具満載で基地に賭けつけてくれました。
勿論このお二人には基地の大雪災害→2号機殉職の顛末は詳細にお話ししてあり「突然予期しない災害で愛車を失う、どう考えても納得いかない、時間かかっても必ずやギャランを復活させたい!」というワタシの我儘に賛同してくれご自分の事のように親身になって協力を申し出てくれています、これはToshi君にしても3号機ギャランの引取に心血を注いでくれたタケちゃんも同様でワタシ一人ではこの活動は当然絵に描いた餅になってしまいますし彼らがいるからこその活動である事を申し添えておきます!
起きた悪夢は最悪ですがこうした仲間を得られた事に改めて感謝する2日間になりました、このシリーズはノンフィクションで彼らの壮絶な激闘を描く話題作になる?と思いますヨ、全米が泣きますって(笑)
あっ、整備第8班に参加ご希望の方は拒みません、但し日当ナシ、交通費ナシの完全ボランティア、粗食と一応寝床と温泉だけのおもてなしという悪条件でよろしければですが(爆)
いやー、マジでこんな割に合わないボランティに参画してくれる彼らには一生頭上がりませんです<(_ _)>
F班長、MAIAさんとも長旅の疲れもそこそこに到着後コーヒー1杯のみの休憩だけで班長の号令と共に午前11時前には早速作業開始となります!
倒壊を免れたもう1棟の納屋兼ガレージに埋葬?いや、格納している2号機と裏庭に格納済みの3号機をまずは作業しやすいように並べます、2号機は実働なので問題なく自走にて、3号機は在宅していた次男にも手伝わせて3人(ワタシはハンドル操作)の人力でヨイショと!
今回の第1弾の作業目的としては…
①3号機の班長による主に機関部分のチェック
②不動の原因となっている燃料ポンプ及び燃料タンクの移植
③問題の出ている?ECU移植
④機関部チェックで問題なさそうなら短時間のエンジン始動
となりますねー。。。
↓役者は揃った!! ドナーとなる2号機と復活に時を待つ3号機VR-4!(2号機ルーフ損傷は見世物にしたくないので加工してます)
①に関してはOILや水は試運転程度のエンジン始動ならば問題なし、タイベルも10万㎞手前(オドは14万㎞)で交換されているので交換の判断は後日エンジン開けてからという事にすると班長の判断、オルタ他補機部品も永年の放置が祟っている感じは否めないですが取りあえずの始動には問題ないだろうと…。
まずは一番厄介な燃料系から作業開始!
もう10才若ければワタシも重作業にどんどん参画したいのですが50肩やら大雪時の雪かきによる腱鞘炎や腰痛やらで情けない事にロクにクルマの下にも潜れない有様でしてメイン作業は班長とMAIAさんに頼りっぱなし!メインにならなければならない人間がこれではホント彼らには申し訳ない気持ちで一杯ですがそんな中でも黙々と作業してくれるお二人、ワタシにはシャレ抜きで後光が差していたように見えました。
↓まずは班長とMAIAさんで燃料タンクの取外し作業
燃料ポンプ部を開けた班長が思わず「ひでぇなコリャ!!」と叫んだその先には死臭を放つ原型が分からなくなっている燃料ポンプが現れました。
ヘドロが巻き付いたポンプ、おどろおどろしいその様相には目をそむけたなるだけの物体で写真すら取り忘れてしまいましたが様相だけでなくガソリンの腐った匂い、初めて嗅ぎましたがこれキョーレツで酸っぱい匂いが屋外であるにも関わらずそこらじゅうで目と鼻を襲う刺激臭でして参りました(*_*)
3人して「こりゃかからない(エンジン)くて当然」と納得できるに相応しい痛みでしたねー…
その後も作業はF班長の“神の手”により順調に進捗、ものの1時間程度かな?3号機のタンク、ポンプが外れます。
↓取り外した3号機の燃タン
班長は外したタンク内も確認、サビサビで手が付けれない状態に既にになっている=死亡との事で万一の予備パーツにもなり得ない3号機のこれはこの段階で破棄決定とします。
お二人が燃タン作業の傍らワタシは2号機遺品=電装系パーツを取外しにかかります。
2号機にはそれなりにこれらの装備を施しておりHID、HDDナビ、ETC、オーディオ、社外汎用キーレスを外しますが自分で行った配線なので取付時を思い出してじっくり作業、希望に満ちた取付作業とは裏腹にこのようなカタチでの取外しは胸が張り裂ける思いですが3号機の明日を信じてなるべく無感情で行うように努力、これが納得のゆく代替とかでの作業ならば全然違うのでしょうが…
↓まずはシートを外してナビ取外し
↓続いてコンソロールも外してオーディオ他も取り外し
↓HIDの取外し
この作業時にFrシートを外したので3号機と2号機のシート、内装を見較べ2号機に方が綺麗である事を確認、この段階でこれらも移植を決意、今回はシートのみとし次回と言うかこれ位ならば体力もそう使わない事からヒマ見て内張りなども移植しようと思います。
3号機もそう痛んでいる訳ではないのですがやはり永年自分が過ごしたキャビンのパーツに触れたいですしね、細かい傷や痛みが3号機のシート/内張りには多いのもどうにも気になりますので…
電装系パーツの取り外し後、まずはFrシートを交換、不要となる3号機のシート、助手席は次男
がインテリア兼寛ぎで自分の部屋に欲しいとの事で彼に進呈!
↓家に入れた3号機のシート、すかさずちゃっかりMaroネコ様が陣取ってます(笑)
こんなラクな作業をワタクシが進める中、班長とMAIAさんは燃タンを今度は2号機から取り外し→3号機装着を行っています、班長のギャランに対する豊富な知識とド根性のMAIAさんの力が結集してなかなか三菱のメカでさえ手こずるような作業を迅速に行うお二人はホント感服しました。
↓3号機に続いて2号機の燃タン外しを行う班長
↓2号機→3号機に燃タン&燃ポン無事移植完了!
続いてこれも固着が酷いブレーキ系の移植作業にかかります、ここで頼もしい若いパワーを提供してくれるToshi君が登場!ベテランの知識とコツに若い有り余るパワーが加わりますます頼もしい第8班、Toshi君に優しくやり方を伝授する班長とMAIAさん、それを素直に確実に吸収していくToshi君、素晴らしいチームです!
ブレーキをやるならばつでに?って感じで車高調も組んでいる2号機からこれも同時に移植、どんどん不動車になっていく2号機は悲しいですが反面どんどん蘇りに備える3号機の対比を見ていると何とも、言い表せない心境だったりしますネ。
↓ブレーキ及び脚廻移植に備え両機ともウマかませます。
↓MAIAさんは御自慢の簡易(電動)コンプレッサーを持参下さり頼もしいエアツールを提供してくれてます。
↓みなぎる若いパワー&現役整備士という頼もしい助っ人(Toshi君)も腕を奮ってくれました!
2号機は島根で引っ張り出す際も相当苦労したのが納得できる程のすさまじい固着で班長曰く「ただでさえ少し停めっぱなしでも固着しやすいE30系ギャランなのだから当然!」といとも簡単にブレーキを外していきます。2号機のブレーキ、現役実働でしたがメンテナンスキットを御持参下さり本日はまずはRrのみOHして移植組み付けをしてくれました。
↓3号機のブレーキをじっくり観察する班長
班長がブレーキOH作業中、MAIAさんとToshi君でサス関係のバラシ、ワタシは次男と所用を済まして戻ってきた長男と親子3人で3号機の下廻り、主にサスのアームやタイヤハウス内の錆落としと塗装を行いました。
↓移植しないハブ他アーム等を錆落とし&シャシブラ塗布
↓カッコだけはスゲェ頼もしい(トヨタといすゞのツナギ)ながらなんちゃって整備士にもなりきれないうちの息子ら2人も錆落としに強制参加!
↓必死の錆落とし後は例によってお気に入りの一つであるホルツサビチェンジャーを塗布!
以上の作業でこの日は日没を迎え撤収!
陽が落ちるとまだまだ寒い基地ですから照明付けてまではできません、ご近所迷惑でもあるし効率は悪いしで…
翌日が雨という嫌な予報が出ていたので2号機を屋根がある元の納屋、3号機をこちらも屋根付きの新設作業スペースに移動し18時にこの日の作業は終了、Toshi君は後で聞いたのですがムフフの事情でここでソソクサと退散、ワタシとしては食事&温泉で労いたかったのですがそんなモノより大事な要件だったようで…あー、若いっていいなぁと(微笑)
取り残された?オッサン3人はこの後夕食の買い出し、それの仕込み(料理長も班長です、重ね重ね申し訳ないですが絶品おでんをまた作って頂きました!)を終えて小休止、夕方にタケちゃんから陣中見舞いがてら来るとの連絡があり到着を待ちます。
嬉しいですよね、タケちゃんは仕事、月末のパニック時期なのであえてこちらからは電話もしなかったのですが今日やってる事は前に話していたので気にかけてくれていた様子、翌日も多忙なためコーヒー1杯で帰ってしまいましたがそのためにわざわざ小1時間かけて顔見せてくれる心意気に打たれます!
21時~22時のタケちゃん来訪→帰宅後、お二方をいつもの温泉にご招待…って程の高級温泉ではないですが昼間の作業疲れを癒して頂きました。
ここから帰宅、0時過ぎから班長おでんの夕食、腱鞘炎が痛むのでワタシは1滴も飲みませんがお二人はおでんをつまみにお酒が進み酌はできませんでしたが心地よく酔って頂けた様子、しかしMAIAさんは前日大阪を出て来られワタシも今回は前日が仕事他で帰宅が遅く前泊させてあげられなかったので車中泊したとの事で3時前には舟漕ぎ出してしまいこれにてお開きとし皆睡眠に入りました(_ _)zzz...
3/31(日)、こういう時に限って天気予報は良く当るモンですな(汗)
朝から結構な勢いで雨ですがお二人はひるむ事無く計画の作業に入っていきます。
この日はFrサスの移植、2号機FrブレーキのOH後移植、そしていよいよのエンジン始動が目的でして前日同様に11時に作業を開始します。
悪天なので写真もあまり撮れていませんが足場が悪く屋根が限られたスペースしかないので前日とは格段に作業効率の悪い中でメンバー様は前日同様、いや、それ以上に頑張ってくれました!
まずはMAIAさんが3号機のFr脚廻りを外す間班長は2号機のFr脚廻りを外し早速ブレーキOH、ワタシはRrシートの移植と内張りを移植せずに何とか活かそうかとカビキラーやったり磨いたりしますが結論的にはその甲斐もあまりないので移植を後日行う事としました。
作業中、お昼過ぎ頃に雨の中Toshi君も2日連続で来てくれ参画、貴重な2日の休みを費やしてくれたToshi君はそれでも何ら嫌な顔せず黙々と作業してくれる気持ちのいい若者で今でさえ素晴らしい人間性を持ち合わせているので今後まだまだ成長するのは間違いないですしね、将来が楽しみな若者でうちのボンクラ2人の坊主にも見習わせなければ!
Toshi君ところはお父様がとても手先が器用なので3号機用のサイドデカール(新品部品欠品)の作成をお願いしておりますがまさかの御本人登場でお父様も午後いらして下さり「こんな感じだけど…」と作成途中のデカールを見せて下さいました、この親にしてあの子あり、勿論良い意味です使っていますがToshi君親子はワタクどもは子も親もマジに見習わないとイカンです。
この後大雪の被害で壊れかけた基地トイレの業者さんとの打ち合わせ等で勝手ながらワタシは途中で作業から抜けざるを得なくなりその時にお父様は御帰宅されたとの事、以下は私信になりますがご挨拶もできず不躾でホント申し訳なく恥ずかしく思っています、Toshi君&お父様、スミマセンでしたm(__)m
そんな非礼をしている間に班長/MAIAさん/Toshi君の素晴らしいタッグで作業は進捗、いかにワタシが使えないかが分かる現実ですしいない方が捗ったりして(汗)
↓脚廻りをMAIAさんとToshi君で組み付け後OHしたブレーキを取りつける班長
この他Toshi君には専門分野の?2号機マフラーをチェックしてもらいできればこれも移植したいのでまずは外れるか?を試してもらいますが触媒後側のビスがサビと焼きで原型を留めていないとの事、マフラー(藤壺レガリスR)のタイコも10年以上の使用でかなり痛みもあるので外しても?って感じででして…
3号機のマフラー(アペックス)はタイコに穴が開いてるので完全OUT!マフラーは今後の課題としておきます(某オクで新品買うか何とかしてっまたタケちゃん頼りでパーツ探してもらうか…ですねー)
ブレーキ組んでホイール&タイヤも2号機のものを移植、班長はワタシが席外した間に前オーナーさんから聞いていたECU不良との情報を元に2号機からこれも移植していますがこれも厄介な部分がありカプラーが折れていて元々のECUを抜くのにひと苦労、MAIAさんがお手製の特殊工具でやっつけてくれたとの事で無事交換作業がでました。
そしていよいよ本日のメインイベント!って感じでエンジン始動作業に取りかかります。
しかし2号機崩壊時にドアが閉まらなくなり室内灯つきっぱだったのでバッテリーが上がっており新品購入する暇も予算もなかったので上がったバッテリーにジャンプしてチャレンジ!最初はミニキャブ、そしてToshi君のセカンドカーアルト、次はリベロと次々に頼りになりそうな?バッテリー(車)と繋げますが通電する事までは確認できるもセルが回らないorz…
まっ、班長の想定内らしいですがやはり7年寝た郎は一筋縄ではいかんですな~…
セルが悪いのかバッテリーの電気不足かは不明ですが次回はセルモーター移植も視野に入れこの部分も宿題ですね!
そんなふうに何やかんやで外は夕暮れが迫る時間となり今回の作業“第1弾”はここまで!この時になり基地は雨が上がり西陽も射し天気回復といった体になりますがやはり陽が傾きかけると寒い!
片づけをして家に入り4人でお茶一杯すると時刻は17時、Toshi君は地元なのでともかく班長はここから300km、MAIAさんは500kmの道のりを帰宅せねばならりませんので小休止する間もなく皆さん帰宅の途に着きます。
夕闇せまる中、3人の勇姿が帰る姿を見た時、ワタシの耳元では「日暮れ坂(大都会PARTⅢエンディング:唄渡哲也)」や「みんな誰かが愛してる(西部警察エンディング:唄石原裕次郎)、「私だけの十字架(特捜最前線エンディング:唄チリアーノ)」が確実に流れていましたね~(笑)
↓次男と2人で最敬礼で見送らせて頂いた3人の勇者、御帰還!!
班長に言わせると残念ながらエンジン始動には至らなかったもののほぼ頭の中で描いていた作業は終了できたとの事、心地よい疲れで帰れます!と言ってもらえたのが心に響きました。
1カ月後か2カ月後かは今のところ未定ですが第2弾の作業、再会を約束しして帰られたお三方、そして影日向で協力を惜しまないタケちゃんに心より感謝、応援下さる読者さんにもまた作業の進捗をご報告したいと思っていますので不定期ですがまたお楽しみ!?にぃー(^.^)/~~~