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2016年04月02日 イイね!

保存版・ 珍車PART603

保存版・ 珍車PART603
これも時折、極稀にですがまだかろうじて現役を見かけます、今も乗ってるヒトはやはりコレに惚れこんでるのでしょうし元が高級車、残存はよく手入れされて綺麗な個体ばかりって感じがしますネ〜

⇒『平成3年(1991)7代目Y31型グロリア4HT V20ツインカムターボグランツーリスモSV』!!

Y31、営業用セドリックがついこないだ(一昨年)まで現役、兄弟のグロリアでも営業用は長かったですがセドリックセダンに統合されるカタチで一足早い1999年に廃盤となっています。
しかしそれにしてもY31デビューから12年、セド営業用は実に27年の長寿でしたからね、勿論安全装備やエンジン他オリジナル(87〜91)からはかなりの改良が施されましたがそれにしても基本同じボディで27年は国産乗用車では最も長寿、いくら営業用としても長過ぎて晩年型は設計の古さしか目につかないながらもここまで長きに渡りカタログモデルで通用したのは如何にY31の基本設計が良かったか!の証拠だと思います…。

4HTはお約束の通り4年でFMCしており出品車は91年の最終モデル、89年のMCで前期後期に分かれますが後期のこのツインカムターボ=VG20DETは世界初の電子制御5ATが設定され話題になったモデル、ATの多段化に日産はトヨタに大幅に出遅れ特に高級車はこの事が致命的にシュアをトヨタに奪われたのもありトヨタの4ATを上回る5ATは日産の肝入りでしたが注目はされつつも燃費も4ATとさほど変わらずY31の大きな売り!!とまでは行かないキライがありました。

しかしこのY31はセドグロの中では非常にエポック!

先代Y30まではクラウンに追いつけ追い越せでやってきておりよりクラウンの豪華さを上回る事だけしか念頭にないクルマ造りが特徴でアメリカかぶれの金蘭豪華の成金趣味、ふわふわサスにふかふかシート、頼りないステア特性に大袈裟なノーズダイブと尻下がりで遅い加速の典型的な古き悪しき日本の高級車そのもの、タチ悪いのは内装の悪趣味だけは確かにクラウンを上回っていましたが走行性能はそれ以下…
但し歴代大成功した230以降はスタイリングに若々しさがクラウン以上にあり日産の定番である少しヤンチャ系の若い衆に中古になると大人気となり330〜Y30は低い年齢層に愛されていましたね。

そんなセドグロのイメージを一新したのがこのY31の4HT、脚は4独(セミトレ=一部)が奢られ3L/2L共にセドグロ市場初のDOHCエンジンも用意、オマケにIC/ターボまで備えるグランツはスカイラインやZで定評あるスポーツフィーリングを持つ高級車と言うよりスポーティカーに近いドライバビリティは高い評価を得ました。

現車、Y31HTの最終の91年式の2L最高峰のツインカムターボSV、圧倒的にセドリックの販売が多いのは歴代セドグロの定番ですしグロリアを選ぶのは当時、プリンスに郷愁を持つ年配層が多かったのでね、グロリアのこのグレードは結構レアだと思います。

↓内外B、走行も年式からしたら少走行、総評は4点付いてますので程度極上です!


Y31はクラウンに先駆けて“脱・アメリカかぶれ”を実践、欧州風の適度に硬い脚廻りとハイパワーエンジンにしっかりしたハンドルを得たグランツはそれまで後席こそがセドグロの乗る場所!っていうイメージから自らハンドルを握りたくなる、そんなクルマに変身を遂げ個人的にもグランツは非常に琴線に触れ欲しかったクルマの一つでした。

グランツ以外のNAのVG(30/20E)やディーゼル(RD28)にしても基本が先代までのふにゃけた造りではなく日産の良心的高級車造りを大いに味わえる内容、これをきっかけにスタイル以外退屈だったセドグロ、次期型Y32以降も非常に煮詰めた素晴らしい内容の高級車像を実現していたと思いますねー。

Y31になってからインテリアの質感も大幅に上昇、Y30まではやはりクラウンを意識するあまりにやたら木目を使いしかもトヨタの木目のような本物に見える?プラではなく見た瞬間に“木目もどき”が解るような情けなさでしたがその多用をY31からは止めシックでセンスある落ち着いたデザインになりましたし見切りや使い勝手も良く非常に好感持てるモノ、唯一気に喰わなかったのはクラウンの足踏み式パーキングブレーキ→もう一度踏み込んでこれを解除する方式に対し変化を持たせたく解除はコンソロールの手動式ノブでやらせる方式になっていましたが個人的にはこれは使いにくかったかな、トヨタ式で慣れているのもありましたが足で掛けたモノは足で解除、この方が解り易い(笑)

↓B評価の内装も非常に綺麗で軽い清掃で新車並みになるかも!?


Y31は最大のヒット作だったシーマにどうしてもこの時代は目が奪われましたしバブル時代ですんでシーマの高級感に較べるとY30以前のセドグロファンにはY31セドグロの出で立ちやインテリアはやや不評、金蘭豪華を継承したシーマやインフィニティQ45を支持する向きも多く良質なモデルの割りにはバカ売れ、大人気とまでは行きませんでした。
時代が時代でしたし従来のショーファーを除く最高級だったセドグロやクラウンの上に前出のモデルやトヨタで言えばマジェスタ、セルシオが設定され従来型セドグロクラウンは格落ち感もありましたがバブルに浮かれる事なく見極めるとY31、非常に優秀なクルマだったと懐かしく感じます。

振り回すにはいかにもデカ過ぎますが『グランツーリスモ』を名乗る価値は充分であったと感じます。

↓このケツが先代間でとは違いエンジンパワーで尻下がりの加速するサマは目を奪われましたっけ…


現車、経年変化で避けられない痛み以上の欠点もなく機関にも問題なさそうですしね、Y31ファンとしてはタマらん魅力的な出品だと思います、菱ヲタ返上しても欲しかったかも!?!?

↓A/W以外はほぼオリジナルな点も高評価!


出品は東、まだy31はシーマ以下はプレミア値前夜のようでここまでイイ状態でも安い落札額、手入れても店売りで50位でもぺイできるレベルでした。

丸4になりよりベンツ風味になった次期Y32の方が好き!って声が周りでは多いですが私はY31グランツが好み、グランツは人気高く後にセダンにも設定されますがセダンは滅多になかったですよね、今あればこれも大注目間違いないでしょう、91年以降のセダンは主ユーザーを営業用に絞りコストダウン化、気品ある6ライトのオペラウィンドウも埋められてしまいスタイルもバランス悪くなり視界も狭まってしまい単なるカタ落ちセダンとしてしか見れない、それでも91年以降型でもファンは多いですし覆面マニア等も多く存在しますが私は6ライト派!Y31の神髄は伝統の6ライト!!これをやめた91年以降のセダン、Y32は嫌いじゃないけど安っぽさを今見ても感じてしまいますわ(^^ゞ
Posted at 2017/11/30 17:43:53 | コメント(0) | トラックバック(0) | 日産 | クルマ

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