今回のモノは昨日のレガートと較べたら“屁”みたなモノですがそれでも残存はかなり減っていると思います、現役時代はその後のマーク?神話を築く基礎であった60系マークⅡ、セダンはHTに較べてそこまでバカ売れでもありませんでしたがそれでもHTに較べてという意味でしたので当時、このクラスを新車で買える層は比較的裕福=年輩がほぼでしたので正統派のしっかりセダンを選ぶユーザーも少なからずおりました…
⇒『昭和56年(1981)4代目RX60型マークⅡセダン2000GL』!!
どうですか、そこそこ珍しいでしょ?w
マークⅡですからセダンにしろHTにしろ売れ線は最高峰のグランデであった事はご承知の事と思います、2000GLは1800〜2800まで揃える60系マーク?では排気量的には中間ですが2Lには4発(21R-U/18R-GEU)と6発(1G-EU)が存在、18R-GはDOHCですので別格、従って21Rの方は所謂廉価普及版という位置付け…
その普及版であるのがこの2000GLであると同時に2Lモデルの最廉価盤となっていました。
ワイドバリェーションのトヨタ車ですからグレード羅列もしんどいですが60発売時を記すと
(セダン)
1800STD
1800DX/2200D DX
1800GL/2000GL/2200D GL
2200D GL-EXT
2000GR
2000GT
2000LE
2000LG
2000LG-T
2000グランデ
2800グランデ
(HT)
1800GL
2000GL
2000GR
2000GT
2000LE
2000LG
2000LG-T
2000グランデ
2800グランデ
(EXT=エクストラ、T=ツーリング)
となりますのでね、ガソリンモデルは〜GTまでが4発になりLE以上が6発です。
やはり往時は2000グランデが最も多かったかな?それか廉価盤の1800GL(セダン)が多く見かけた感じ、1800でも下級コロナやカリーナと価格は大差なく見栄えがいい、この類のモデルですから後は上級グレードって感じで中間グレードはホント売れませんでしたし見かけませんでした、2Lの4発でそれでも見れたのはセダンでGR、HTでLEだった感じ…
後期になるとGRサルーンという“なんちゃってグランデ”がリリースされ1800GRの中身で外見ほぼグランデという兄弟車チェイサーのアバンテ-XG-EXTで学んだお買い得モデルもラインナップされますますが半端な?GRやGLなんて滅多になかった、あっ、営業用(タクシー等)は除きます、個タクなどではセダンGL/GR使うケースもありましたのであくまでオーナーカーとしての話!
前期で特筆なのはやはりGTの存在!
マークⅡには2代目20系の途中まで18R-G DOHC搭載の2000GSSが存在しましたが車格イメージUPのため1975年の排ガス規制時に廃盤、他の同エンジン搭載のコロナ、セリカ、カリーナは青色吐息ながら排ガス規制を突破、ソレックス(8R-GU 130ps 51年規制)→EFI(18R-GEU 135ps 53年規制)と変更されながら上記3車は“トヨタGT”の名にかけて死守しますがマークⅡは76年のX30系FMCでも搭載はされず当時、高級車イメージを深めたいトヨタの思いはユーザーにも伝わりもうマークⅡにDOHCは載らないモノと思われていました。
それが何と60系デビュー(80y)に思い出したかのように18R-G(EU)が復活!こりゃタマげましたねー、何せ5年ぶりですし過去のモノと思っていた18R-Gの再来、しかもセダンは勿論HTですらイメージ的にも不釣り合いだし事実、これは60系マークⅡで一番売れなかったんでね?位見かけない、自動車/中古業界にいる私が言うんだから間違いない、その位これはなかったw
↓HTだけならまだしもセダンにまで18R-GEU搭載!タマげました〜www
GT、メッシュのAW(OP)やRrワイパー、DOHC GTのロゴ入りストライプで武装しますが正直似合わない、60の時期になるとハイオーナーカーの風格がやはり正論で年寄が無理して若ぶってる感じが(オレか!?…汗)
かつての“GSS”ではなくトヨタスポーツの“GT”の称号がマークⅡには初めて与えられていましたがこれはハッキリ言ってオーバーウェイトでとてもGTって感じの走りはできなかった!
GT設定の理由はライバルのスカイラインやローレルに少しでも抜きんでる武器が欲しかったトヨタ、インジェクションで125psの1Gは当時でも古い日産L型とは比較にならないスムーズ&パワフルさながらスペック上は大差なし、そこで10psパワーの高い18R-GEUを載せてライバルを黙らせる、そんな感じでしたね。
脚廻りは正直スカイライン/ローレルはかなり以前からセミトレの4独採用で定評がありましたがマークⅡは遅ればせながら先代でこれを採用、そこで60系でもこれを上位グレードに与え更にDOHCでも採用、パワーと走りをアピールした訳ですね、相前後してデビューしたスカイライン/ローレルのL20ETのターボ145psに対する牽制でもあったかな…
ただ、既に1GをDOHC化した1G-GEU 24Vのデビュー直前、一時繋ぎにされたのみで後期型(82y〜)ではこの1G-Gを搭載、マークⅡのイメージから後期型DOHCはGT名を与えず既に浸透済の“グランデ(TWICAM24)”とされ前期GTとは比較にならない人気と注目を集めました!
18R-GEU、サウンドはDOHCらしくトルクも太くていいエンジンだったんですが豪快、荒々しさでは格下の2T-Gには劣る感じ、これは未対策時代からそうでしたが排ガス適合以降は牙抜かれ感が2T-Gに増して感じるモ
ノ、それでも当時どこでもこの牙抜かれ感は多かれ少なかれあったので18R-GEUの魅力は絶大でしたがさすがにマークⅡ系ではクルマが重くデカい!なのでそのポテンシャルは存分に発揮できていない、コレ(2000GT)はやはり下取りで入ってきてしばらく乗っていた事ありますが誠にフラストレーションの溜まるモノでした…
まっ、この時期はトヨタが旧エンジン群(K/T/R/M系)から新エンジン(E/S/G系)への移行期、18R-Gの最後のハナムケって感じでしたね!
ありゃま、余談長過ぎた(*_*;
2000GLですよねw
うーん、GL…
これも何度か経験ありますが言葉悪いですが見え張りのクルマって感じが全て、外観だけマークⅡならいい、装備はカローラでもいい!! ってモデル。
まぁ、カローラは大袈裟にしてもグランデやLGに付く装備は殆どなし、パワステすらOPでしたしこれ買うってマークⅡにする意味ある?と乗る度に思ったものです、特にこれの出た頃って一気に贅沢なパワー装備が拡大していく時期にP/Wは勿論、カセットすら付かないGLなんていらん!と思ってましたね〜
↓走行13万?台、総評3の内外C,Bは年式考慮すると極上の部類!
内外もいい感じ、内装Cなんて3年落ち位でもつきますのでね、手入れ悪ければ、34年経過ですと当然経年劣化もありますので多分減点はその部分のみで手入れは抜群に思います!
↓タクシー並みのショボさがいいGLのインテリア
外装のBはこれは文句の言いようない極上、しかしグランデとかなら理解できますが2000GLにここまで愛情かけられた前オーナーざん、頭下がりますネ、今となってはグレードとか関係なく60マーク?が残っている事が大事なのですがどうしても往時はグレード偏重がありこの手のクルマは再販価値なしって事でほぼ早い時期に潰されます、GLが残るという事が奇跡でありワンオーナーで大切に保存されてきたと憶測ですが思います。
↓豪華意匠となった後期に較べ前期はシンプルなテール!
60前期型は若干早く出た新車種、クレスタに譲るかのように地味めでしたが後期になるとBigマイナーと思えるほどセダンもHTも豹変、兄弟のクレスタやチェイサーに明らかに差を持たせるややオーバーデコレート気味でしたがこの出で立ちが人気をを呼び次期型GX71の神人気への基礎を造りましたよね、後期GX61グランデ、私も憧れました、TWINCAM24のMT…
あっ、ここで余談ですがかつてトヨタはDOHCにAT設定は頑固にやらなかった、それがトヨタのGTに対するポリシーであったと思いたいですが単にまだAT文化が根付いていなかっただけw
これを打ち破ったのがソアラ2800GT、以降、マークⅡ系も18R-GEU時代は5MTのみながら1G-GEU搭載後はやや遅れながらもATを設定、71以後はATが当たり前になってゆく、と言った流れです。
↓ボディはチェイサーセダンと同じながらマスクはチェイサーがスラント、マークⅡは角目4灯(前期)
出品は東、グランデとかGTとかのグレードではないので落札はなされますが二桁超え程度です、しかしこれも珍しいし程度もいいので今が買い時かもしれません、数年したらレガートのように「えっ、GLが!!」と言う驚く金額になるかもしれませんね〜、動態保全を願います(^^)/
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