• 車種別
  • パーツ
  • 整備手帳
  • ブログ
  • みんカラ+

元Gureのブログ一覧

2022年05月13日 イイね!

珍車PART933

珍車PART933
今回は大物っすヨ、とか言いながら職業柄AA会場に出入りしているとさすが伝説の名車だけありクラシックコーナーなんかで結構見かけたりするんで個人的には”あぁ、コレか”的レベルなんだけどそれでも街を走ってたりしたら二度見は間違いないっすよねぇ、R34までのスカイラインはクルママニアにとっては好き嫌い関係なく特別な存在であるのは今も昔も同様、その中でも今回のお題はその”伝説””基礎”を築いた元祖的モデル…

⇒『昭和42年(1967)S54B型2代目日産プリンススカイライン2000GT-B』!!

クルマ好きならこのモデルをワタシづれがくどくど解説しなくてもいいでしょう、その位有名なクルマで60年近い歳月が流れても未だにこうして市場に稀ながらも顔出すところが凄い、このレベルになるとこれは工業遺産と言っても相違ないでしょう…

少しだけ歴史に触れると日本のモータリゼーションが華やかさを得た1960年代初頭、各メーカーはその性能を誇示する手っ取り早い手段としてレース活動に熱心に参入、しかしまだ日産と合併前のプリンス自動車は他社、トヨタや日産、いすゞに比較して積極的参加はなく基本ワークス的活動はナシ、そのような状態だったんで成績では隆盛を極めた海外勢のみならず国産車の部類でも惨敗、この状況を見てメーカーとして本格参戦したのが当時1.5L級ファミリーセダンだった2代目S50型スカイライン!

4気筒1.5Lエンジンのスカイラインのノーズを伸ばし無理やり上級車のグロリア6気筒G7型エンジンを押し込み更にウェバー×3キャブにチューン、市販モデルで125ps、レース参戦モデルは180ps以上のスペックを誇る2000GTをレースに投入、走行性能ではまだまだ欧州勢の敵ではなかった日本車ばかりの中、第2回日本GPで当時世界最速と言われたポルシェ904を一瞬ながら追い抜き優勝こそ逃したものの904に次ぐ2位という成績を獲得、スカイラインが、というより国産車がポルシェを抜いた!というのが大ニューになったとか、勿論ワタシはこの頃はまだ2~3歳なんでリアルでそれを知る訳ではないながらクルマ好きのオヤジや叔父が後年アツくこの事を語るサマを見てると如何に凄かったんだなぁと感じたり…

第2回日本GPで奇跡を起こしたスカイラインGT、人々はこれ以降”スカG”と親しみ以降のスカイライン伝説を産むキッカケとなる。
alt

当初レース専用モデルだったGT、ホモロゲ取得台数を市販完売するも日本GPの雄姿からその人気は留まる事を知らず正式市販を決定、レース仕様同様のウェバー3連装を「2000GT-B」、デチューン版1キャブを「2000GT-A」として市販開始、GT-Bは平凡なセダンに高性能エンジンを搭載するじゃじゃ馬でもあり元祖”羊の皮を被る狼”、これ以降R30系で4発と6発の鼻の長さが同じになるまでS54→ハコスカ(C10)→ケンメリ(C110)→ジャパン(C210)までロングノーズとショートノーズの別ボディを持つのがスカイラインの特徴となりまた、GT-Aに青バッジ(エンブレム)、GT-Bに赤バッジという伝統も後の普及版GT(GTやGT-X、GT-S等)が青、GT-Rに赤という伝統は現行R35GT-Rにも継承!

1965年(S40)、正式市販されたスカイラインGT-A/GT-B
alt

と、少しだけ触れるとか言いながらまたまた前置きナゲェし(汗)
お前の知ったかはエェからですか?はいはい出品車ですよね出品車(~_~;)

年式は1967年、S54の最終に近いモノで前年67年にプリンスは日産と合併しているんで正式名称は「日産プリンススカイライン」とされたモデル(現在もディーラー名で残る)、これ以前のモノは「プリンススカイライン」なのは当然ながらエンブレムにはS50系最後まで”PRINCE”の文字が残っていたのでこれ、実際見ると萌えるんだよなぁ…(詳細は→こちら に)

総合3点獲得は年式からしたら立派、評価点とか云々よりも走り曲がり止まる55年前のクルマが存在するだけでそれは凄い事!
alt

内外評価はB、Dとなっており特に内装の綺麗さには驚愕、レストアなのか未再生なのかは不明ながら画像の限り未再生な感じ?このレベルで維持してきたのは相当な苦労と推察…
alt

シート破れもなくとても綺麗な状態!
alt
alt

ナルディのステアリング、1500の横型メーターに較べスパルタンな4連メーターもスカG人気の一つ!
alt

D評価とされた外装ながらレストアとかはまだ必要ないレベル、マニアナンバーの「54」が前オーナーの熱意を感じさせますなぁ。
alt

ホイールやチンスポ等カスタマイズはあるも原型に近い外観は往年の煌めきを失っていない!
alt

出品地は東海地区、落札額はハコスカやケンメリ程ではないながら店売りプライスボードでは300位は付く感じ、考えようによっちゃ安いかも!?!?

40代以上には特別な思い入れのあるスカイラインというモデル、GT-R含めて今後の存続がセダン需要衰退の波に呑まれ危うくなっている感じながらクラウンやこのスカイラインという伝統的セダンは永遠に残って欲しい、そう思うのはワタシだけではない筈ながらどうなるんだろうねぇ~。

(^^)/
Posted at 2022/05/13 16:44:20 | コメント(0) | トラックバック(0) | 日産 | クルマ

プロフィール

「オウチ弄り記 2025.6/14 http://cvw.jp/b/2682511/48485636/
何シテル?   06/14 18:18
元GureのHNで活動、新規ネタ&過去ネタをUP中、過去記事はかつてほぼ移住していた山梨や本拠でのクルマ弄り記録や過去シリーズ的に上げていた独自の企画モノを再U...

ハイタッチ!drive

みんカラ新規会員登録

ユーザー内検索

<< 2022/5 >>

123 4 5 67
891011 12 13 14
15 16 17 18192021
22 2324 25 262728
29 3031    

リンク・クリップ

あのクルマの系譜・その21~三菱GTO編~  
カテゴリ:その他(カテゴリ未設定)
2020/04/16 22:31:38
《新企画》あのクルマの系譜・その1~三菱ギャラン編~ 
カテゴリ:その他(カテゴリ未設定)
2020/02/12 17:16:21
あのクルマの系譜・その2~三菱ランサー編~ 
カテゴリ:その他(カテゴリ未設定)
2020/02/12 17:16:05

愛車一覧

三菱 ランサーエボリューションIV 三菱 ランサーエボリューションIV
2015年導入、当時凝っていた菱旧車集めの1台で一時息子に乗らせながら共同所有、2022 ...
三菱 eKスポーツ 三菱 eKスポーツ
2023年11月より愛用、常に2~3周遅れで三菱軽を愉しむワタクシ、パジェロミニVR-Ⅱ ...
ヤマハ XJR1300 ヤマハ XJR1300
単車らしいオーソドックスな80年代風ネイキッドスタイルはやはりワタシの年代には刺さる!! ...
スズキ ジムニーシエラ スズキ ジムニーシエラ
次男坊が初購入の新車!我が家として平成9年のエボⅣ以来24年ぶりの新車迎い入れ! 次男 ...
ヘルプ利用規約サイトマップ
© LY Corporation