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2023年01月26日 イイね!

”変態と呼ばないで!”納得のマイナー・モデルを振り返る…第16弾!!

”変態と呼ばないで!”納得のマイナー・モデルを振り返る…第16弾!!”変態と呼ばないで!”納得のマイナー・モデルを振り返る…第16弾はモデルそのものではなく”変態グレード”って事で(^^;

いやー、これは出た当時も今も?理解に苦しむグレードで「日産、なんでこんなヘンテコなグレード出すんだろう?」と…。


そういう訳で今回のお題はコレ→『5代目810型ブルーバード1800G4」になります!

ブルーバード(ブル)G4、ブルには先代610ブルーバードUの時代にスカイライン(C110ケンメリ)の神的人気、販売にあやかろうと二匹目のドジョウを狙い2代目スカイライン(S50系)の時と同様、4気筒のブルの全長(ノーズ)を伸ばしてL20型直6エンジンを搭載したGTシリーズ(GT/GT-X)を追加、しかし日産の目論見は外れスカイラインGTに値段も性格もほぼ被るブルGに支持は集まらず商業的失敗作となってしまいました。

これを反省し次世代となるお題の810型ブルは性格をローレルに近い豪華版としスポーティ色を弱めスカGに干渉しないよう刷新しブルの高級バージョンとして新たに設定したのが旧GTに代わるG6シリーズでありG6は610から引き続き6気筒エンジン(L20/L20E型 115/130ps)を搭載、当時6気筒=高級車の証という不文律からは外れていないG6、610時代よりは狙いは間違っていなかったと思います。

1976年、810デビューと同時に設定されたブルーバードG6(前期2HT)
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スカGと違い価格面でも車格の違いからローレルと較べるとリーズナブル、装備はほぼ同等だったのでお得感もありG6の存在価値は旧610GTよりも上だったと思うし日産は610の失敗で学んだなぁと(笑)

この方針変更により旧GTより販売も上向いたG6でしたが78年の810ブルMCでやらかします、そう、新たに謎のG4というグレードを追加した訳ですナ!

G4、早く言えばG6の外観に1.8L4気筒Z18S型OHCシングルキャブ105ps、つまりは4気筒ショートノーズブルのエンジンを搭載したGシリーズの廉価版というグレード、G6が基本のG6にG6-L(E・L)、G6-E・Fとバリェーション化しているのに対しG4という基本グレードのみの設定、外装はG6同様なロングノーズながら各部装飾が簡略化、G6では標準となるバンパーオーバーライダーやホイールリング等が省かれフェンミはG6のメッキに対し黒、ブレーキもG6やSSS系の4輪ディスクに対し後輪ドラムというグレードダウン、中身はともかく見た目でも一発で4気筒がバレると言うw

78年新追加の意味不明グレード?のG4(セダン)
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元来6気筒のモデルに廉価版として4気筒の1.8Lを載せる手法は何もG4が初めてではなく上級ローレルは72年のC130にて、そのライバルマークⅡや兄弟車チェイサーでも76~77年のRX30/40で行っていたのでそれを責めるつもりはない、4気筒でも見かけ高級セダン(HT含む)であればいい…と言う究極見栄張り需要、一定数あったしこれらの1800版もそれなりの支持を得ていましたしね。

しかしG4の場合は4気筒シリーズがブルのメインとして昔から立派に存在しており云わば6気筒が邪道?変わり種?でありしかもその6気筒を積むためにわざわざ鼻を伸ばしたのにそこに4気筒を載せるという何とも理解に苦しむ本末転倒と言うか無謀と言うか(*_*)

ローレル/マークⅡは6気筒も4気筒もボディ差別はなくブル(スカイラインも)はショートとロングが存在したのも6発出で立ちの4発は尚更見貧ぼらしさを感じたりで…(個人的見解)

ボンネットを開くと小さい4気筒エンジンと長~いファンシュラウドが滑稽だったブルG4のZ18エンジン
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ここでブルG4の概要を…

駆動 FR
搭載エンジン Z18S型 1.8L SOHC 105PS/15.0Kgm 日産NAPS-Z 昭和53年規制
ミッション 4MT/3AT
足回り Frストラット/Rrリーフリジット
車両寸法 ホイールベース2650mm 全長4520mm 全幅1630mm 全高1385mm
車重 1085kg
(以上セダンのデータ 参考:当時のC230ローレルセダン1800GL 123万円 ブルーバードセダンG4 115万円)

Gシリーズの廉価版という内容の為、4気筒シリーズの上級グレード(SSS系や1800GF等)より装備/機構は落とされ一時はブルの売りでもあった(510時代)4輪独立式サスでもなくSSSやG6がこれを継承する中G4はRrリジット、ミッションもメインは4MT、内外の装備、意匠も4気筒中間グレードに充る1800GLレベルだったのでG6の立派な長い鼻の出で立ちでながらG=グランドを意味するグレード名に相反する中身のショボさ=ローレルやマークⅡ1800以上に究極な見栄張りで謎なグレード(?)だった訳です、肝心の見た目も個人的にはブルは4気筒の方がスタイルのバランス取れていたと思うしケンメリやジャパンのようにロングノーズだからカッコいい!とはとても思えずで。

HT G4の内装、G6と較べ簡素で1800GLと基本同一(インパネ以外)


こちらは本家!?収まるモノが収まるべき所に収まったL20搭載のG6(-E・F)
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この時代の日産車、というかマツダのRE以外各社、悪夢の51~53年排ガス対策の過渡期、未対策時代のエンジンに無理やり排ガス対策を施す事により後年のそれを含む新設計された適合エンジンになる以前のフィーリングはもう最悪であり特に日産、トヨタのパワーダウン感は著しくワタシはG4そのものは転がした経験はなく過去下取りで触った程度ながらより軽いショートノーズL18/Z18エンジンの810はさんざん経験しておりその走りはもう残念という以外にない、そんなアンダーパワーのL18/Z18をより重量のあるG4の走り、想像に容易く今となっては味わうのは不可能に近いながらあの時、転がしておけば良かった!!と激しく後悔しますナぁwww

このようなブルG4、わざわざ810シリーズ途中から追加したのにも関わらず結果はご多分に漏れず鳴かず飛ばず、元のG6ですらそれほど売れているモノでもなく追加の意味あったんか?テコ入れ!?
まぁ当時G6は少ないながらも見かけたのでその目撃に紛れている可能性もあり意識してG4を探さない限りはまずお目にかかれなかったモデル、そんなブルーバードG4、究極の”変態グレード”と言っても過言ではないでしょう…
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しかし日産は先代ブルUのGT、そして810のG6/G4の芳しくない成り行きから79年の6代目910型では思想、内容をガラリと一新、以前から言われていた「ブルーバードに6気筒は不釣り合いだ!」という巷の意見に耳を傾け再び4気筒専属モデル(輸出モデルを除く)として再出発し大成功を納める事になります✨

ただ、これにも910の成功に気を良くしたのか?7代目U11時代に再び6気筒に手を出し=V6搭載のマキシマ でまたまた撃沈というオチもあるのが”その瞬間が日産”としか言いようがないですがネ(;^_^A

変態度指数:★★★★☆
Posted at 2023/01/26 00:00:25 | コメント(1) | トラックバック(0) | 変態車 | クルマ

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