• 車種別
  • パーツ
  • 整備手帳
  • ブログ
  • みんカラ+

元Gureのブログ一覧

2014年04月15日 イイね!

保存版・ 珍車PART395

保存版・ 珍車PART395さてさて、そろそろ【セドリック製廃記念!?】に戻りますか(*^^)v

今回は一番“セドリックらしいセドリック”をご用意しましたぜ、先輩^^;

そんな訳で今回取り上げるのはコレ



⇒『昭和49年(1974)3代目230型セドリックセダン2000GL』!!

はい、230!!セドらしいセドでしょ!

このモデルまたは関連記事では必ず記載する宿敵クラウンを唯一販売/人気で抜きんでたセド史上で最も忘れられないモデルです!

ライバルの自滅って感じもありますが230の名誉にかけてそれだけではなく230は当時の高級車としては先進的でもありかつ流行のコークボトルラインを採用、四隅をピーンと張るスクエアで日本人好みの高級車デザインの中にスポーティさ、若々しさ、そしてエレガントなイメージを巧みに取り入れた魅力的デザイン、そしてオーナー向けにクラウンには遅れながらもこの代から2HTを設定、72年からは国産初となりその後の日産の十八番となるピラーレス4HTも追加、先代で静粛性とパワフル度に定評ある6気筒OHCのL20型を継承、更にこれのツインキャブ仕様(シングル115ps、ツイン125ps)を新設、加えて3ダッシュとなるL26型搭載の日産では 初代50型セドリックスペシャル、プレジデントに次ぐ普通乗用もデビュー、まだまだ3ダッシュなんて庶民には憧れ以外の何ものでもない時代にHT系では富裕層にアピール、セダンでは高級ハイヤー、VIPの送迎などで活躍しました!

クラウンがクジラでしたのでね、これ大不評でしたしこの類のクルマが多い東京都心でも当時、クラウンより230が圧倒的に多かったと思います。

あまりスタイルとかでは決まらないフリート(タクシー用)販売ではクラウンも頑張っていましたがね、ハイヤー、公用車、パトカーは230の方が多数でしたね~。

パトカーと言えば230、130以上に70~80年代の掲示ドラマを彩った名車でして特に79年(~84年)の西部警察では当時残存してた230を全て破壊したんじゃね?って位、中でもPARTⅠでは毎回毎回これでもか!って程230のSTD、タク上がり教習車上がりは気の毒になる程壊されまくっていたのはアクション好きなら承知の事実ですよね(^^ゞ

個人的にも230は一番ワタクシ好きなモデルでやはり幼少期によく見かけ青年期はHTに友人も乗り整備学校では教材でもありましたから特に思い入れがありますネ。
風格や印象度からしても一番セドリックと言われピンとくるのが230、グロリアでは縦グロがイメージなんでプリンスマニアさんには申し訳ないながら230=セドのイメージ、個人的ランキングでも230>330>Y31>130後期>Y30>430>Y32>Y33>Y34>130前中期>D30って感じでしょうか。。。

では出品車を見てみましょう…

グレード記載がないのでこれは推察ですが内装の意匠から2番目にグレードの高い『GL』になると思われます。
当時の230は下からSTD(セダンのみH20 4気筒)→DX(セダン・HT L20/L26)→カスタムDX(同)→GL(同)→GX(同)の布陣、ワタシの記憶が間違いなければP/Wの装備はGL以上のモノでしたからね、シート柄もGLとGXは共通だったと思いますが外装意匠が明らかにGXではありませんのでGLと推測します。

ただ腑に落ちないのがミラー形状でして平型は低グレード用でGLですと本来タルボ型の高級ミラーの筈ですがまっ、これは付け替えでしょう。

↓R点ながら外装D内装Cはギリ、レストアベースではなさそうですが下回り、修復は要チェックですね!


出品車は230の末期、74/12登録ですからね、75年6月には330に切り替わってますので最終バージョンと言っていいでしょう。

当時クラウンに善戦し高い販売台数を維持しながらも日産はこの頃妙な三次曲面やインボルブメントデザインに懲りまだまだ人気の高い230をこれら新デザインアイディンティを採る330に惜しげもなくFMC、その斬新ながら見慣れない当時としては「変な?」デザインになったセドグロ330はデビュー時は非常に評判悪く評論家からもさんざんコキ降ろされました。
ワタシも子供心にこのFMCは嘆いたものですが330も見慣れるにっつれて非常に良く見えてきましたし憧れの黒岩デカ長(大都会Ⅲ)の愛車でしたからこのドラマ以降は大好きになったのは言うまでもありません(笑)

↓大都会Ⅲでデカ長愛用の330セダン2000GL-E!部下の刑事はグレードの低いDXでした(笑)


現車、外装も年式からしたらまだまだしっかりとしているレベル、内装も40年近い歳月の流れを感じさせませんが70年代の日産車は電装が弱いのでね、P/Wなんか動くのかどうかが気になります。

↓ラジオ部パネルの破損?外れているだけかもしれませんがココ以外はかなり綺麗な状態!


外観はほぼノーマル、A/Wと前述のミラー以外はオリジナルです、ホイールはワークエクィップかな?
懐かしいですがここは是非エンケイデッイュを履かせたいところですナ(#^.^#)

↓ボディも艶がありアイアンバンパーもメッキぴかぴか!


230は71年~75年の生産でしたが前期が72/6までの僅か1年半の在任、このため前期モデルなんて底値時代の80年代初頭はほぼなくなり残ってるのは現在に於いても後期なのではないかな?
前期は後期に較べシンプルなグリルにHT/セダンともデザインは同じでも後期がテールにアンバーが入るのに対し赤目一色で個人的にはこの方がシンプルで好きだったんですが高級度合いは後期だと思います。

↓現車=後期型は後続330に継承される3分割グリルが特徴でした!


さてこの出品はまたも宮城!宮城では往年の日産車の出品が多い気がしますね~、“アノ方”もいるしきっと日産バカ、いや、マニアが多い地区なのかな!?!?(笑)

落札額は『エッ!』ってほど易い額、二桁にも乗らない感じですのでね、本来ならプレミア付く筈ですがセダンだから?人気のGXではないから?なのか…それよりも画像では分からない重大な瑕疵があるのかもしれませんねー(+o+)

しかし腐っても230、部品取りかもしれませんが無事な落札は喜ばしい限りです(^.^)/
Posted at 2018/03/24 19:31:08 | コメント(0) | トラックバック(0) | 日産 | クルマ
2014年04月13日 イイね!

保存版・トラック”ザ・ベストテン”

保存版・トラック”ザ・ベストテン”『1BOXワゴン・ミニバン“ザ・ベストテン”』以来の久々の“ザ・ベストテン”司会の久米宏ですw

そんな訳で1BOXワゴン・ミニバン“ザ・ベストテン”以後色々ありましたんでこんな余興やる余裕もなかったんですが久々のお休みだし久々にやってみようかと!

あっ、いつものようにこの企画はあくまで個人の独断と偏見で決めてます、走りがどうの、商用の場合は積載の効率とか安定性とかも一応考慮したランク付けながら殆どGure的の好き嫌いなのであまり真剣に見ないで下さい、皆さんにもあるでしょ?巷の評判はどうでも自分の中のベストテンって…

さて、今回はワタクシの一応本業の“トラック”をお題にしたザ・ベストテンです(^^)v
今や喰う為に軽4でも部品でもやりますし中々大手さんも最近ではトラックに参入してますからね、吹けば飛ぶような零細Gureは最近では殆ど触らせてもらいませんが基本的にトラック好きなのは変わりないんです、いいんです変態で!クーーーッ

尚、トラックと言えど様々、ミニキャブでもマー坊でも分類上は立派な(軽)トラックですしね、ダットラだってパブトラだって!
しかし今回は一応2tクラス~大型に至る我々トラック屋が“本気にになる”トラックでのカタチとします。

それではまいりましょー!今週の!?第10位!!

【いすゞGIGA】


現行車ですから皆様もお馴染ですよねー。
GIGAはもう94年発売ですから20年超!これまでいすゞの置かれた状況など大人の事情でFMCがないまま今日に至りますが永く存在しながら相変わらず大型では高い評価を受け現在販売はTOPの日野プロフィアと競り僅差での2位を確保するという信頼のトラック!!

しかし排ガス規制が五月蠅くなり(H15~以降)かつて存在したV型多気筒エンジン(V12,10.8)は廃止、SRC尿素システムの6発インタークーラーターボモデルとなり燃費稼ぐためにハイギヤードで発売時のGIGAとはおよそ別物になってしまいフル積載時は勿論、空でも発進ですら頼りなくなってしまいましたが何もこれはいすゞに限らず時代ですからね、致し方ない…
そんなGIGA、ワタシ的にはやはり初期型(94~2000)のモデルが好きですねー。
現在メジャーになっているバンパー組み込みライトをカーゴ系にはいち早く採用、ダンプ等建設系は従来通りボディ組み込みでそれほど萌えませんがカーゴ系の顔は非常にお洒落で都会的、UDの田舎臭さ(当時ビッグサム)、ふそうの鋭さ(当時ザ・グレート)、日野の強面(当時スーパードルフィンプロフィア)に較べスマートで“さすが神奈川のセンス”と一人悦に入っていたものです^_^;

GIGAはこの後2000年以降MCを幾度となく受けますが外観ではグリルデザイン程度の変更でした。
しかし2010年、軒並みライバルがFMCしてゆく中でいすゞはBigMCを敢行、これはトヨタが資本に入りこのグループである日野との絡みからFMCは見送られた格好ですがGIGAを思わせるのはサイドビューのみ!顔付は大幅に変更、下のクラスであるエルフやフォワード同様ペンタゴンヘッドライトに変更され“いすゞのトラック”のイメージに一貫性を持たせるモノになっています。
まだ今後もGIGAは造られるのでしょうね~、FMCを受けたクオンやプロフィアと違いバブル期設計なので内装などは一時期よりは簡素化されながらもあの頃の片鱗を見せてくれますし下手なFMCは不要!ただ、できればあの顔だけは替えて欲しいんですが…

続いて第9位!

【三菱ふそうFシリーズ】


いきなり古くなりました^^;
Fシリーズ、思春期の頃に観た映画“トラック野郎”の影響で文太兄ぃの一番星号がこれベース、派手な電飾が許されたいい時代のトラックで73年、伝統のふそうTシリーズの後を受けザ・グレートデビューの83年までのふそうのシンボルでした!

~79年迄が画像の前期、これ以後はブラックマスクと呼ばれる強面にMCしましたが個人的には柔和で高級感がありそして“2分割”の前期顔が好みでした!やはり三菱はギャランに代表されるこの2分割ですよ(笑)
後続のザ・グレートが空前の大ヒット、そして時代はバブルに傾いていくのでFシリーズは80年代にグレートに置き換えが進み90年代ではもうそう見れるモデルではなくなってしまいましたがそれだけに今も地方や海外での現役の報を聞くとテンション上がります(笑)

今や一番星号はプラモでもお目にかかれるので旧型トラックとしては一番一般の方にも親近感あるとは思いますが現役実働は限りなく少ないです!

さぁ、8位行ってみましょー!

【旧日産ディーゼル2代目コンドルCM系】


この年代(83~93)のUDは大型(レゾナ)もこの4tコンドルもボクシーで好きだったです!
このコンドル、CM88でしたがワタシがトラック屋やって初めて売った4tで想い出深いんですよねー、藤沢の運送屋さんに最終型の幌ワンタッチだったな~(遠い目)

正直これはUD特有のカックンブレーキ、入りにくいギア、安っぽい70年代の内装と90年代に入ってからは当時のバブリーだったライバル、ふそうのファイター(FK600系)や日野レンジャー(クルージングFD系)の敵ではなかったですがその分新車でもかなり安くてワタシの地元、神奈川では日産関連企業が多く飽きる程見かけたモノです。
カクカクしたボクシーなスタイル、80年代丸出しの角目4灯がワイルドで良かったんですよね~(笑)
ただ、このCM型は海外、外人さんには人気で特にターボモデルのダンプ、ミキサー、ユニック付きは今でも立派に値段が付き高値で貿易されています。
まだ地方では見かけますね、山梨でもいますが持ち主に聞くと「外人が売ってくれとよく来てタマラン」なんて言ってました、まだ人気あるんですよねー。

そして第7位!!

【3代目日野レンジャー4D】


64年登場の由緒ある4tトラック、“レンジャー”のネーミングは4t車の代名詞にも一時はなり根強いファンが多いですね!
個人的に好きなのは画像の3代目モデル、通称“風のレンジャー”この代は比較的トラックとしては短く80年~89年の在任。先代モデルが人気の高かったZM型大型のテイストでこちらも人気を呼び好調な売れ行きだったのでキャビンデザインはほぼキープコンセプトでしたが2代目がよりカクカクしていたのを端を丸めてマイルドにした感じが上品さを感じさせ好意的に見ていました。

ともすると日野のトラックって大型も4tも非常に強面のモデルが多く下品にすら感じるモノもあるんですが3代目レンジャー、特に前期(80~84)の丸目4灯(後期は角目4灯)モデルは上品で好きでした!
これの時代に法規改正からなるセーフティウィンドウやデコンプを廃したワンキーON/OFFなど現代に通じる装備も施されていますね。
これもまだ地方にはかろうじて残っていると思いますが首都圏ではDe規制の為死に絶えています。

さぁ、第6位!!

【三菱ふそう ザ・グレートF♯400系】


出ましたザ・グレート!!
これは大変人気のあったモデルでそれまでの他社を含んでの大型のイメージを換えるに相応しい近未来のデザインが非常にウケました!
まだ排ガス対策がそれほどうるさくない時代のモデルなのでV10、V8がメインでしたしね、これも何度か乗りましたがサイドブレーキが右にある以外は使い易く見切りのよいインパネとスクエアなデザインからなる広々したキャビンがスリーパー部まで余裕のサイズで乗り易いクルマでした。

在任期間は前述のFシリーズの後を受けた83年から96年という13年ながら特殊用途や軍用はその後も継続生産され2000年まで生存していました。
83~93年までは基本的に外観は変わらずでしたが10年を超えた時点でBigMCを断行して当時三菱が凝っていたプロジェクターヘッドライトを採用、見慣れた角目2灯に較べ精悍になり日野信者から「ふそうは迫力が足りない!」という揶揄を跳ねのけるのに充分な顔付となりました。
個人的にも後期プロジェクターモデルは次期スパグレ(スーパーグレート)に継承されるマスクですのでこちらが好みです。
この時期の三菱は軽トラ(ミニキャブU10系)、デリカ(L0系)、キャンター(FB/FE300、400系)、ファイター(FK400、500系)にこのグレートと全てが共通するデザインテイストを採り三菱製トラックの認知度をアピールする非常に魅力的な車種展開が魅力でした!


☆☆☆~今週のスポットライト!!~☆☆☆

今一歩、惜しくもベストテンに入らなかったモデルはこちら…

【三菱ジュピター・ボンネット型】


いくら菱ヲタGureでもこれはリアルには知りません、発売は昭和34年ですからさすがに産まれてないしで(汗)
しかし幼少時代には比較的見かけましたねー、このアライグマ?ドクロ?のようなユニークな顔は物凄いインパクトでしたしね、怖さ反面のド迫力で道行くジュピターをいたいけな目で追っていたような。(後期型は丸目4灯に変更)
昭和30年代はまだまだトラックもボンネット型が主流、後にキャブオーバーのジュピター(今のファイターの先祖になりますね)もデビューしますがやはりこの名前を聞くとこの顔が瞼に浮かびます。
キャブオーバー4tクラスでは先駆の日野の後塵を浴びましたが3輪トラック→4輪に移り変わり期にこれをカバーしたジュピター、3.5t~4tのベストセラーに一時はなった程の人気でこれをきっかけに当時は手薄だった中型トラックの開発に各社真剣に取り組んで行きました。

乗った事ないのでベストテン圏外としましたが乗ったらば間違いなくこのインパクトはベストテン入りでしょう(^.^)/


さぁ、ベストテンに戻ります!今週の第5位!!

【UDトラックスクオン】


旧日産デイーゼル開発の最後の大型トラックであるクオン、UDサングレイト→Cシリーズ→レゾ
ナ→ビッグサムと続くUDの顔ですね、もちろん現行型。
前任のビッグサム時代に積極的にトラックでもイージードライブ化を進め「エスコット」と呼ばれる半自動ミッションを追加した事が大きく注目されその後ライバル他社もこれの設定に積極的になり現代の大型需要で大きくイージー化を果たす契機になったモノです、クオンはその思想を進化、全自動化されたエスコットATなど魅力溢れる機構と先代ビッグサムでは女性的デザインとなるもクオンはレゾナ以来久々の男性的デザインが好みです。

ただこれもGIGA同様に現代の大型なのでどうしても多気筒の時代を知っていると迫力、パワーとも不足気味、2004年デビューという近年設計なのでキャビンはコストダウンだらけで質感はマーチ並?って部分もありますがね、しかしやり過ぎ感満載の仮面ライダーV3顔の日野や旧型キャビンに無理矢理現代の顔をつけたGIGA、スパグレに較べたら抜きんでてバランスの良さ、センスを感じます!
尚クオンは『久遠』からなる日本語ネーミングというのもイイです!

いよいよ上位に行きます、第4位!!

【6代目三菱キャンターFB/FE500・600系】


型(デザイン)としては先代6代目のキャンターですね!
バブル期の設計ですのでその造りは非常に良く質感もトラックとしてはかなり贅沢なモノです。
先代300・400系のスクエアで軽快感溢れるデザンからは一転、重厚で高級感のある出で立ちに変化、初期モデルはやはりお得意だったプロジェクターライトが奢られていましたがハッキリ言ってこれは夜間の視認性イマイチ、照らす角度が一点集中で好みではなかったです…

FBが1t半のガッツ、FEが2t以上を表しますが乗り心地、パワーはどれもトラックとしては非常に優秀で空荷でも跳びはねる印象はなく積載時もしっかり荷物を受け止め安定性抜群!まぁエルフも同様で甲乙付けられませんが若干いすゞの方が柔らかめかな?トヨタ(ダイナ、日野レンジャー2/デュトロ、ダイハツデルタ、日産オリジナルのアトラス等)に較べたらそれでもしっかりした足、シャーシは“さすが2強の2t車”と思わせてくれますが。
まっ、例によって三菱贔屓でキャンター入れてますが実力はエルフも何なら劣っていないのは間違いないです^_^;


ベスト3に入ります!今週の(もうええって)第3位!!

【5代目三菱キャンターFB/FE300・400系】


もう2世代前の5代目になるキャンター、83年~93年モデルで最新でも21年を経過しますがこれもバブル期を挟んでライバルのいすゞエルフと激戦でよく売れましたので今でもかなりの数が首都圏以外ではまだまだ現役!
前述ザ・グレートのところでも触れましたがグレートや他の三菱製トラックに相通じるボクシーでシャープなデザインは当時の2t車では革命的なスタイリングでトラックで“カッコイイ”と感じたのはこれが最初かもしれません。

当時はふそうも乗用と同じ会社=MMCでしたからね、内装には懐かしのギャランΣ/Λ(A160系)やスタリオン、ランサーEX等と同じデザインテイストが採用されており乗るとこれらを自然に彷彿させ菱ヲタには必須のトラックですww

スクエアなデザインは視界の良さ=運転のしやすさにも貢献、ライバルの4代目エルフ(NKR/NPR)と乗り較べてもまた、中古で販売していてもキャンターの方が故障が少ない気がしますね。
エルフは10万㎞までは何ともないものが多いもののこれ超えると故障が出やすくなりますがキャンターではあまり聞かないです、但しキャンターはこの時期の三菱の悪癖である内装の痛みが激しく軽自動車(ミニカ、ミニキャブ)並にプラスチックパーツが弱く色褪せ、ササクレが醜くこ辺の耐久力はエルフが勝ちでした!


とうとう来ました!第2位!!

【4代目日野レンジャーFC/FD系】


意外に思われますか?菱ヲタGureが堂々2位に日野を入れるの…(笑)
しかしこの代のレンジャーは中古でよく売りましたのでね、思い入れ深いですしやはりバブル期設計のトヨタ車(?)ですからね、初めてこれのキャビンを見た20年前はその豪華さには驚きました!
いや、当時はライバル車もそれなりに働く、漢のトラック→現代の快適な、乗用車テイストのトラックに変わりつつあった時代ながらレンジャーは一早くこれを採用、マークⅡ?クラウン?かと思えるような豪華な内装、機能的かつセンズあるデザインのインパネ、フォグ組み込み異形ヘッドライト等溢れる乗用車感覚は当時のライバル、コンドルCMやファイターFK300/400、フォワードFRRにはない魅力があり思わずこれに乗れるならトラックドライバーになってもイイ!と思えた程でした。

定評の“赤いエンジン”メイン搭載のH07Dエンンジンも非常にパワフルかつ静粛で日野はややギアが弱くPTO付きに故障が多い印象はありますがそれでもスマートな外観からは裏腹なヘビーデューティさが感じ取れました。
さすがトヨタグループだけありシートはトラックとしては豪華で柔らかくかつサスは永年の日野の熟成シャーシで積載時でも何ら不安のない快適度、信頼度を両立していたと言っていいでしょう!

3代目レンジャーは89年~2001年の在任でベストセラー4t!!大きく分けて89~94の通称“クルージングレンジャー”、94~99の“ライジングレンジャー”、99~2001の“スペースレンジャー”の3期がありますがお気に入りはあのウイングマーク健在の“クルージング”ですね。
ライジング以降は現行Hマークになり各部コストダウンが施されており初めて見た衝撃的な豪華さが徐々に薄れていっています、まぁ、トラックに豪華さを求めるのは間違いですがそれでも初期のクルージングを見てしまうとライジング以降は見劣り…
マークもHマークはどうも安っぽい、やはり翼を広げ赤字にHinoのウイングマークがイイ!
尚スペース以降はベッドレスFCを基礎にした3.5tクラスFBも追加、これをトヨタのダイナ、トヨエースにも供給しますがこのモデル=FBは何せパワーがなくてミッションも弱く売るのを避けたモデルでした、余談ですが(汗)

さっ、オオトリですね!!第1位はこれでした!!

【三菱ふそうスーパーグレートF♯50系】


やはりワタシとしてはこれがNo1!!
乗り易さ、パワー(全種ではない)、見かけ、全てがGood!!の大型で自前で買うなら(ってさすがに運送屋でもやらかさない限り買いませんが…爆)絶対にこれを選びます。
スパグレは96年の発売で今でも現行モデル、初期と較べるとふそうを取り巻く環境はガラリと変わりデビュー時はMMCグループ、その後バス・トラック部門分社(2003y)、ダイムラーのグループとなりこの関係から現在UDトラックスとも尿素SRSシステムの供給を受けるなど関係が深くなっています。

在任期間が長いのでこれも幾度となくMCがなされていますが個人的にお気に入りなのはまだMMC時代でミラーが他に類のない高級一体型スーパーミラーになった2000年モデルかな?(画像のモデル)
これはミラーだけでもぶつければ30万が飛ぶドライバー泣かせの装備ながら見れる分には非常にカッコいい!
乗ってみても見易く従来型よりも死角が減り慣れるまでは違和感あるも安全性と見た目も両立した装備、顔も現行のようなゴテゴテな派手さはなく前任のザ・グレートから受け継いだ迫力に90年代らしい気品あるデザインが好みでした!

GIGAもそうですが20年前のキャビンを使うのはいいんですがね、どちらもそれを新しく見せようとして無理くりなデザインがオリジナルの良さを壊してしまい納まりも悪い感じがして仕方ないんですよねー。
しかし湾曲して見やすく使い易いインパネは基本初期とそう変わらず現行で1世代新しいクオンやプロフィアよりコストダウン感がなくバブル時代の片鱗を覗かせています、エンジン、現行には日本初のダイムラー製DOHC24バルブを搭載するなど経験はありませんがこれは味わってみたい一品です。
しかし旧MMC時代は名付けのセンスも良かった!“スーパーグレート”っていう響きが何かゾクゾクしてしまいますわw
初期にはなかったスーパーフルキャブやショートキャブも追加されかなりワタシが触り出した頃のスパグレとは様変わりしてますので今は何となく背景からして外車?的な印象で新親近感が薄れましたがやはり今もこれを触るとウキウキしてしまいます^^;


ランキングは以上です、ここからはいつものように圏外11位~20位をご紹介!

11位:三菱ジュピター(1959~1970※ボンネットモデル)
12位:三菱ふそう2代目ファイターFK600/60系(1992~現行)
13位:日産ディーゼルレゾナC♯型(1979~1990)
14位:三菱ふそう7代目キャンターFE70/80系(2002~2011)
15位:いすゞ810(1983~1994)
16位:トヨタ2代目ダイナK170系(1963~1968)
17位:日産ディーゼルバイソンYC340系(1979~1981)
18位:マツダボクサー(1968~1980)
19位:トヨタ2代目トヨエースK20/30系(1959~1971)
20位:いすゞ5代目エルフNKR/NPR型(1993~2006※一部Wキャブ等は現行)

ベストテン圏外はクラシックトラックが多いですね、これはやはり近年モデルは仕事柄扱かった事もあり乗り易さ、パワー等、相対的な目で見れるのに対し幼少期のモノはさすがに触った事ないものもあるので見た目だけの判断になる事を付け加えておきます!

さて、そろそろこのベストテンも打ち止めかな!?興味あるネタが枯れましたわ(^^ゞ
人によっては“クロカン&SUV”とか“バス”とかもあり得ますがワタシとしては興味が薄いので好きな方のランクにお任せします(笑)

あっ、ワタシらしく“マイナー&変態車”ベストテンもありかな?これ発表は何かマズい気もしますがそのうちやりますかね…(^.^)/
Posted at 2016/09/22 12:41:35 | コメント(0) | トラックバック(0) | ザ・ベストテン | クルマ
2014年04月11日 イイね!

保存版・ 珍車PART394

保存版・ 珍車PART394桜で心を落ち着かせてきたんでまたいつものやりますか^^;

【セドリック製廃記念】で何故か話は横珍?いや、横道に逸れプリンスの話題に行ってしましましたのでその“プリンス繋がり”で今回はコレを取り上げます⇒『昭和48年(1973)4代目GC110型スカイラインセダン2000GT-X』!!

出ました!旧車の王道であるケンメリ!!


4ドアは“ヨンメリ”の愛称で今でも親しまれる人気モデル、出品車はワタクシが免許取った80年代初頭の街にゴロゴロいたヨンメリのカスタマイズモデル、30年の時を経てそのままの姿で現れてくれました(^^)v

前にも一度触れたと思いますが数ある人気のスカイラインの中でケンメリは多分、最高人気だと思うんですがワタシはどうも苦手、先代のハコスカ、次期ジャパンにはときめいたもののケンメリはとにかくあり過ぎ、見かけ過ぎでとにかく子供時代~青年期はもうエエ!って位見かけましたしね、それだけ神話的人気があったモデルである事は今更語るべくもないでしょう。

猫も杓子もケンメリ、ケンメリ騒いでいた頃、ハコスカの芸術的な美しさに較べケンメリはどうも今風に言えばチャラい?軽い?感じがあくまで個人的印象ですが好きでなかった… 

勿論今も当時も“さすがスカイライン、カッコいい!”とは思いますがね、例えばケンメリGT-Rはいくら天の邪鬼のGureでもそりゃ萌えますよ、でもハコスカGT-Rがいる以上、ケンメリRの方が希少度が高く値段も高いのは承知の上で迷わずハコスカを選んでしまいます、まっ、これも主観ですから大した問題ではないですが^^;

そんなケンメリですがセダンとHTとバン/ワゴンのラインナップで72~77年という5年の在任!
75年までは未対策のパワフルなL20をメインとする2000GTが神がかりな人気でしたし“ケン&メリーのスカイライン”のCMも素敵でしたよね!

他には発売時は旧プリンス車らしく1600/1800の所謂ショートノーズモデルはプリンス製G型エンジンを搭載し同一カテゴリーの純日産であるブルーバード(当時は610)と一線を画していました。

あまり好きでなかったケンメリですが造りの随所には“プリンス魂”が見られ細かい一例ですがライティングS/Wが他の日産車がまだノブ式がメインの頃にマルチレバーをS50、ハコスカから継承したりしていましたし個人的には合いませんでしたが独特のペダル配置、シフトレバーの位置などありきたりな日産車とは異なり“これぞプリンス”を思わせてくれ見た目のチャラさ?の影で硬派な部分も感じさせ“スカイライン”を意識させるに充分なモデルだったと思います。

個人的には超人気のあったHTよりもセダン=ヨンメリが好みでこの頃から速い箱に憧れてた変なガキだったんでしょうかね?コロナGTとかカリーナGTも4枚ですと見とれていた気が(汗)

昭和50年の排ガス規制以降、G型は日産製L16/L18に置き換えられL20も未対策時代のパワフルさを失い鈍重な“名ばかりのGT”になり下がってしまいました、73年のOILショック以降は前述のGT-Rも製廃、続くNAPS化(排ガス規制)によりスカイラインに冬が来てしまいます…。

GT-Rに次ぐハード兼普及型であった事実上の最高グレードのGT-Xも未対策時代はSUツインキャブ125psで勇ましい金属音を奏でる魅力的なモデルながらNAPS以後はこれもEGI化、シングルキャブモデル(GT、GT-L)はもちろんEGI(GT-E、GT-EL、GTX-E、GTX-E・S)モデルですら登坂では息つきが酷くとても未対策モデルとは比較できない代物になってしまいましたがさすがケンメリ!走りではライバルの後塵を仰ぐ結果ながら販売/人気はFMCの77年までそう大きくは落ちず“スカイライン神話”には脱帽モノでしたねー。

さっ、また長くなってしまいーの(汗)

現車ですが73年モデルなので当然未対策、しかもGT-Xですからね、ツインキャブ付きというのがポイント高い!

↓総合3、内外D評価は比較的まだ残っているケンメリ(ヨンメリ)でも極上部類と言っていでしょう!


E/gはライトチューン、ソレックス40Φにデュアル管、タコ足の所謂”ソレタコデュアル”に外観もシャコタン(ケンメリやブタケツはローダウンよりこの言葉!)でハの字、A/WはスピードスターかワークがZEME弥生か?(爆)画像では判断できませんがこれもキまってますね!
そしてトドメはパイオニアのTS-X11かな?定番の置き型スピーカーまでやってます、40代後半~50大後半には涙チョチョ切れの定番ヨンメリ、70年代後半~80年代当時の雰囲気そのままです(^^)v

↓年式的にD評価ですが40年前のクルマとは思えません!ステアリング以外はノーマルというのがまたイイ!


ケンメリは75年にMCされグリルが現車の2分割から変更、NAPS化もありますがこのデザイン変更も要因でやや人気を落としています、テールはこの代から伝統の丸型2連になっており大幅な変更はなくモールの大型化程度でしたが後期モデルはグリルセンターに大きく【S】文字の入るデザインになっています。
この顔は前期のショ-トノーズモデルを彷彿させ当時は何せスカイライン=GT以外はこれに非ずという時代で4気筒は論外の雰囲気、子供心にGTを見慣れた目でではやはり4気筒は苦手だったので後期はイメージが被り好きになれませんでしたねー。

未だケンメリは前期2分割派です、逆スラントではありませんが魅せられますwww

↓75~77yの後期ケンメリGTモデル


歳を取ってから見ると ショートノーズ もそれなりの存在感ありますしね、昔ほどアレルギーはないのですが同じ4気筒なら610ブルーバードUの方が萌える天の邪鬼なんでショートノーズファンの方、申し訳ナイ(大○会さんとかM○IAさんあたりか!?…笑)

↓後にスカイラインの代名詞となるこのテールも初めて出た時は苦手でした…


ハコスカのサイコロ赤目が妙に気に入っていたのでこのテールになった時はガッカリだったんですが後にこれがスカイランのトレードマークになりましたしね、今は純粋にカッコイイ!と感じますし当時日産が凝っていたインボルブメント・デザインのHTのRrビューよりも素直なセダンのノッチバックでこのテールの方が好きです、HTは内側の◎が小さかったですしね、それがロケットサニー(B210エクセレント)よろしくロケットの噴射口みたいでどうも。。。

↓外装Dながら何ら無問題のFrビュー、ヨンメリながらRグリルに替えてしまう手合いが多い中純正2分割のままってのが最高!


極力オリジナルにこだわるワタクシ、何もカスタマイズに否定的ってわけではありませんがHTならばイザ知らずセダンに設定のなかったGT-Rのグリルをヨンメリに付けるのがあまりにも多くてこれは邪道に感じますが出品車の元オーナーさん、分かってらっしゃる!!

出品は静岡、落札額は何と!ってか予想はしていましたが80万1歩手前!!

これだけの王道、不滅人気のケンメリですから当然な額ですがこれも底値時代も見てます、西部警察で破壊されまくっているのも見てますからねー、ワンパターンの記述ながらアノ頃に2、3台確保しておけば今や三国一のリッチマンだったかも(+o+)

これは店頭並びは間違いなく落札の倍は安くても付けますなー、それ位なら平気で出すケンメリファンは永遠に不滅でしょう(^.^)/
Posted at 2018/03/24 19:39:17 | コメント(0) | トラックバック(0) | 日産 | クルマ
2014年04月11日 イイね!

保存版・ベースでのクルマ弄り記part27

保存版・ベースでのクルマ弄り記part27
ギャランも落ち着いた?ので今回は昨冬ベースにはいなかったリベロとPJM冬支度!

本日仕事休みの次男に実地指導しながら2台LLC交換をします、ベースはもう夜半になれば0℃に近い一桁なのでそろそろ支度せんといかん(-_-;)


ランカゴ、ミニカ、ミニキャブは昨年バッチリとやってるので今回はパス、ギャランはまだ実用でないのでこれもまだ先ですネ。

まずはクルマの事、何も知らねー次男にこの作業がどういう意味を持つのか…いや、その前に水冷エンジンの構造、概要から教え如何にこの作業の重要性、特に寒冷地での必要性を説きます、知らねー!とは言いながらも最近オヤジの英才教育が効いてきたか?結構次男もクルマに興味持ち出したので割りとマジメに聴いていましたわwww

↓ドレンを外し古いLLCを抜きます


PJMは暖かい愛知出のクルマ、それに輪をかけて何年替えてない?って位汚れていたので水道水にて経質な位洗浄しておきます。

↓念のため洗浄は長時間行っておきます!


↓洗浄を見守るカッコだけはいっぱしのMMCサービスマンの如く頑張る次男(笑)


こんな作業は初級の初級ですが戸惑いながら作業する次男、『YHやAB行けばやってくれんでしょ?』なんてのたまうので軽くケリを入れておきます(^_^)v

↓新LLCを注入、E/gを何度が止めてはかけ適量を指示、濃度は寒冷地なので80%!


この要領にて自分の愛車、リベロも交換!

PJMと違いドレンが手の入らない位置であるためジャッキUP、トーシローには若干高度な為?解説しながらも結局はワタスが作業(>_<)

リベロはより寒い長野出のクルマ、LLCもそうは汚れておらず濃度もそれなりって感じですが初交換なので全量入れ替えしておきます。

ついでに導入から1万kmも走ってますし寒さで最近かかりが悪いのでキャブクリーナーにてキャブも軽く洗浄します。

↓洗浄中


↓袖の「MMC」がいかにもですよね、中身はどシロート(爆)


こうしてパパと坊やのクルマ弄り教室は無事終了しました(^o^)丿

明日は次男19回目の誕生日、カミさん奢るというので1泊で二人して横浜自宅に遠征しまっサ〜www
Posted at 2017/04/09 09:48:39 | コメント(0) | トラックバック(0) | パジェロミニ | クルマ
2014年04月10日 イイね!

保存版・ 珍車PART393

保存版・ 珍車PART393【セドリック製廃記念】ばかりでツマンネー!なんて方へ(笑)

上げてる側も若干飽きた?ので別車種をここらで取りあげましょう!
今回のピックアップはこのコーナーでは初めてじゃないかな1?…⇒『昭和55年(1980)2代目TA45型セリカLB1600GT』!!

これも滅多に、と言うかこの型のセリカはワタクシこのコーナー始めてからお初出品ですねー。

これもT社Dラー時代の取り扱い車種、もっともワタシが入社した頃は次期A60型セリカの時代でしたので新車販売には携わっていませんが下取りや後年の中古車屋では結構扱ったのでそれなりに思い出深い車種です。

セリカは初代A20系が御存じのように爆発的人気を博しライバルだった我が三菱ギャランGTOの好敵手、他にもシルビアやサバンナなどスペシャリティーカーの夜明け?を切り拓くいたモデルとして当時の若者を心髄させライバルを撃沈、カテゴリーでは73年のセリカ2000モデルデビュー以前では1クラス上になるもカーマニアには神話とまでされたスカイライン(ハコスカ~ケンメリ)をも人気、販売で肉薄するスポーツモデルに成長、あまりの人気から排ガス対策の混乱もありましたが1970~1977年の7年という長寿を高人気を維持したまま生存、今では国産名車の1ページを飾る車種になっていますよね!

そんな名作セリカの2代目として77年にデビューした現車A40/50系セリカ、日本はもとよりアメリカで先代が非常に人気があった事からデザインを『トヨタ・アメリカ』が担当、人気モデルのFMCでしたのでこれは国内カーマニアにも大注目で迎えられました。

しかし蓋を開けてみれば先代にあったシャープさは影を潜め全体的に肥満/肥大化、先代同様にクーペとLBを設定しましたが肥大化によりドライバビリティもただせさえ50/51年排ガス規制で低下しているところに加え更に鈍重さが目立ちモッサリしたスタイリングも評判は芳しくなく81年までの4年の在任でしたが遂に先代を上回る人気や販売は得られず中古市場でも人気は低かった為、90年代までにはDOHCのGTも含めほぼ消え失せています、現代でも初代ダルマセリカ、LBがマニアによって大切に動態保存されているのに比較して正反対の存在となっており比較的現在でも初代の姿が拝めるのに対し天然はもちろん、旧車専門店などでもほぼ見られないモデル、希少度はこのため初代以上だと思います。

2代目40系は78年、ファエアレディZやマツダコスモ、いすゞ117クーペを照準とした高級パーソナルクーペ=後のソアラの原型になる『セリカXX(ダブルエックス)』を追加、こちらは従来型セリカにクラウンやマークⅡでお馴染の2LM-EU型、2.6L4M-EU型を搭載(後期モデルは2.8L5M-EU型)、3ナンバーモデルを主力とし高級クーペ市場を席巻、4気筒セリカが今一つパッとした実績を残せなかったのに対し日本の富裕層、そしてロングノーズや充実したイージードライブ化(この時代では一早い4ATの設定、MTもあり)により本場アメリカでも好評、“セリカ・スープラ”の名前(XXの輸出モデル)で大好評でした!

↓スカイラインのように4気筒モデルの鼻を延ばして6発を押しこんだ『セリカXX』


XXはロングノーズ化により4気筒では鈍重さが目立った重々しいスタイリングが見違えるようなカッコ良さになっていましたがこれも2000/2600・2800とも数多く乗った感想では3ナンバーに関しては走りはトルクフルで当時としては“速い”クルマながら2000含めてロングホイールベース化によるアンバランスさは日産のケンメリやサメブル同様コーナリングは苦手な直線番長、このクルマはATでハイウェイをシズシズ転がす向けでしたのでね、決して楽しいクルマではない記憶が大きい、見る分には美しく押し出しもありますが…

まっ、メインでないXXの解説はこの位にして出品車・現車を見てみましょう!

大きなククリで見たら79~81年の後期モデルの1600GTとなりますがこの代のセリカはLBのGT系のみ最終型(80y~)がRrサスをリジット→セミトレの4独に変更、このモデルは型式をA50系(LB1600GTの場合TA55)としましたので出品車は非常に希少な約1年のみのラインナップだったRrリジット(4リンク)モデルとなります。

後輪独立化はスカイラインに対し本格的にライバル宣言したもの!

永年、スカイラインに対して脚廻りの脆弱さが指摘されてきたセリカがようやくライバルに見劣りしない脚を得ましたが既にXX、そしてセリカ4ドアを名乗った初代セリカカムリなど派生車種に先に採用という逆転現象が起こり本家本元のセリカ採用でも大きな話題にはならなかったですねー、ただ、兄弟のカリーナGTはその後もリジットのままでしたから“セリカ”の名前、面目躍如”って感じでしたが。

そんな珍しいセリカLB1600GTの出品車、内外BC、全体3.5という奇跡的な状態で不人気モデルながらマニアが愛情かけて保存してきたのでしょう、残存自体が稀なこのセリカでこの状態は2台とないかと思われます。

↓不良個所は下廻りのサビとゲートダンパーという軽傷!サビは現車確認次第ですが3.5評価と言うレベルですからね、経年変化程度と推察されます。


それにしても更に珍しいのがこの代のセリカは重量増し、排ガス対策モデルという点からGTのメインは2Lの18R-GEU、当時国産最高psの135pDOHC-EFIでしたしGT販売のメインもコレ!
先代の前~中期でメインだった2T-G(EU)1.6LDOHC-EFI(115ps)は40/50セリカ(兄弟のカリーナ含む)ではやや役不足、この時代では2T-GEUは既に1クラス下のカローラレビン/スプリンタートレノ/同1600GTのメインになっていたのでセリカでは廉価版GT扱いでしたからねー、売る側も1600ならば同じチャンネルにカローラGT(レビン)を持っていたので積極的には薦めませんでした。

ワタクシのいた時代、つまり次期60型時代も同様に2T-Gはカローラとセリカに存在(在職途中で2T-GEU→4A-GEUに置き換え)、この手のモデルを選ぶユーザーはやはり走りの部分も大事に考えますからね、どうしてもセリカを選ぶ層には2000GTを勧めました。
先代の未対策時代であればトルクフル、大人のフィーリングである18R-G、軽量高回転ジャジャ馬な2T-Gと棲み分けておりどちらもユーザーの好みで選択できたと思いますがこの頃の2T-GEUでセリカ(カリーナ)は荷が重かったです…。

2T-GEUは未対策時代の牙は完全に抜かれ高回転時にその片鱗を見せましたがセリカやカリーナではパワー不足が顕著、もっともこの時代ではZやスカイラインですらターボ登場前夜はかなりのレベルの低さでしたが135psにダウンしながらも2000GT、18R-GEUのドライバビリティを知っていると1600は物足りなさが顕著でGTの名が恥じる印象でしかなかった。まっ、今やそんな事は何ら現車の存在価値を薄める理由にはなりませんが!!

↓内装B評価は伊達じゃなく奇跡的な綺麗さ!この型はダッシュ割れが多かったのですがその痕跡もなく大袈裟でなく新車の雰囲気が残っています!


しかし何度も言いますが世間的には不評な40セリカ、ここまでの維持管理に頭下がりますね、よほどこの型に惚れた前オーナーさんだったのでしょうね、内外フルオジナル、ホイールですらまず先に交換されるのが常でしたのに貴重なオリジナルGTマグタイプホイールを履いているのが萌え萌えです!
GTなのにハーフレースカバーってのもいいですね、前オーナーさんの溺愛度を感じさせます。

↓このマルーンもハゲハゲになっいるのを過去には日常茶飯事に見かけましたが未再生なら凄い事です、多分1~2度の再生はしていると思われますが。


70年代後半~80年代のトヨタ車、高級車を除いて“計画的陳腐化”という愚の骨頂的施策が行われこれ以外の年代車よりも同じ管理下でボデイのヘタリ度などが早い傾向にあります、その時代真っ只中の40セリカでこの状態は塗装も勿論、シャーシ部分も未再生ならこれは凄い事です!

レストア歴はあるかもしれません、この時期のトヨタ車をリアルに知り、売り、乗っていた世代のワタクシとしてはそう考えずにいられない程の極上さです。

余談ですが40セリカは前期(77~79)モデルは丸目4灯ルック、77当時で既にギャランΛで火の付いた角目4灯ブームには乗っからなかったのですがライバルΛの好調さ、そして他車が次々に流行のこれに衣替えしてゆき元々丸目でデザインされたスタイルを無理にこれにして全体的バランスを崩してしまいむしろオリジナルより“ブサイク”になって行く中、MCでセリカもこれを採用しますが個人的には丸目→角目にして成功した代表一例がこのセリカだと思います。

当時トヨタで言えば他にカリーナ(A40)、コロナ(T120系→130系のFMC)、カローラ(70系)、日産がローレル(230)、スカイライン(C210)、ブルーバード(810)、バイオレット、オースター(A10系)、サニー(310)、三菱ギャランΣ(A120)、いすゞ117・フローリアン、マツダコスモ等が代表例ですがその中で最もバランスを崩さず、いいや、むしろオリジナル(丸目)よりもスタイリッシュなイメージにとなり大成功と言えたのがこの40セリカに思えますネ、勿論個人的意見ながら販売台数の飛躍的上昇がそれを裏付けています。

↓Frビューも無問題、70/80年代のトヨタ車でこれは失礼ながら出来過ぎですって!!^^;


希少な40セリカ、これの出品は東京、落札はやはり人気面でイマイチな部分があるので極上旧車の割には安めな30万を少し出た程度でした!

専売店でのプライスボードはそれでも倍以上は掲示されるでしょうし価値が分かるマニアさんは100万でも欲しいかな!?

2000GTならまだある可能性もありますが1600GTはしつこいですがかなりの希少度!2T-G好きのGureとしても見過ごせない出品でした~(^.^)/
Posted at 2018/03/24 19:44:52 | コメント(0) | トラックバック(0) | トヨタ | クルマ

プロフィール

「酷暑の中でのメンテナンスPARTⅡ!? http://cvw.jp/b/2682511/48613729/
何シテル?   08/22 15:41
元GureのHNで活動、新規ネタ&過去ネタをUP中、過去記事はかつてほぼ移住していた山梨や本拠でのクルマ弄り記録や過去シリーズ的に上げていた独自の企画モノを再U...

ハイタッチ!drive

みんカラ新規会員登録

ユーザー内検索

<< 2014/4 >>

   123 45
6 7 89 10 1112
1314 1516171819
202122 23 24 2526
27 28 2930   

リンク・クリップ

あのクルマの系譜・その21~三菱GTO編~  
カテゴリ:その他(カテゴリ未設定)
2020/04/16 22:31:38
《新企画》あのクルマの系譜・その1~三菱ギャラン編~ 
カテゴリ:その他(カテゴリ未設定)
2020/02/12 17:16:21
あのクルマの系譜・その2~三菱ランサー編~ 
カテゴリ:その他(カテゴリ未設定)
2020/02/12 17:16:05

愛車一覧

三菱 ランサーエボリューションIV 三菱 ランサーエボリューションIV
2015年導入、当時凝っていた菱旧車集めの1台で一時息子に乗らせながら共同所有、2022 ...
三菱 eKスポーツ 三菱 eKスポーツ
2023年11月より愛用、常に2~3周遅れで三菱軽を愉しむワタクシ、パジェロミニVR-Ⅱ ...
ヤマハ XJR1300 ヤマハ XJR1300
単車らしいオーソドックスな80年代風ネイキッドスタイルはやはりワタシの年代には刺さる!! ...
スズキ ジムニーシエラ スズキ ジムニーシエラ
次男坊が初購入の新車!我が家として平成9年のエボⅣ以来24年ぶりの新車迎い入れ! 次男 ...
ヘルプ利用規約サイトマップ
© LY Corporation