
2014年9月の販売開始から10周年となる今年9月、
DJ型MAZDA2(発売当時の名前はデミオ)から
ディーゼルエンジン車の販売が終了となる事が
先日中国新聞の記事等で明らかになりました。
少し前から噂は流れていましたね。
なお販売終了となるのは日本国内のみで
ディーラーでの新車注文は8月17日まで可能。
それ以降は希望通りのオーダーができないようです。
MAZDA2のディーゼルエンジン車の販売終了は
2022年10月に改正された新たな排出ガス規制により
MAZDA2では2025年10月1日に適用される事を受けてのものです。
このためMAZDA2以外のディーゼルエンジン車は販売終了とはなりません。
直接の理由はこの新しい国内排出ガス規制に適応させる必要があるものの、
近年のMAZDA2のディーゼルエンジン車は販売比率が全体で1割程度と
国内ではほとんど売れていない状態にまで陥っていた事や、
海外では販売がガソリン車やヤリスハイブリッドOEM主体になっていて
純マツダ産のMAZDA2のディーゼルエンジン車はごく一部にしかありません。
兄弟車のCX-3ではMAZDA3と同じSKYACTIV-D1.8を搭載していますが
それをMAZDA2に載せるのは1.5でもトルク過剰なので持て余し過ぎます。
そしてこのSKYACTIV-D1.5ディーゼルエンジンは
現在はDJ型MAZDA2にしか搭載されていない事もあって
発売から10年を超えていて尚且つ今後ヤリスOEMに切り替わる予定の
MAZDA2の為だけにこのエンジンを改良させるのはコストに見合わない事等から
素直に廃止を決めたようです。
この他にもマツダはEV時代に備え利益率向上を目指して
トランスミッション等の駆動装置を削減していく方針を明らかにしていますが、
それはエンジンラインナップにも言える事ですよね。
ちなみに
MAZDA2は海外ではガソリン2Lモデルも販売していますが、
それが国内に投入される事は当然ありません。
MAZDA2への排出ガス規制の適用まで1年あるのに今年販売終了とするのには、
今後MAZDA2は数が出るガソリンエンジン車のみに絞り、
やがてガソリンハイブリッドのヤリスハイブリッドOEMへと
スムーズに切り替えていきたいという思いもあるのかもしれません。
実際、
昨秋改良を受けたMAZDA2ハイブリッド(ヤリスハイブリッドOEM)は
外装デザインがマツダ監修によりマツダ車に近づけたものになっており、
これまでの流れからしても時間をかけて段階を踏み
ヤリスハイブリッドへのOEM移行を考えている事が想像できますね。
もしかしたら今後MAZDA2の"SKYACTIV-G 1.5"ガソリンエンジンも
海外で販売されている"e-SKYACTIV G 1.5"(Mハイブリッド仕様)に変更し
MAZDA2(Mハイブリッド)からヤリスハイブリッドOEM(フルハイブリッド)へと
よりスムーズに切り替えたいとかあるのかもしれませんね?
将来的にマツダのエンジンラインナップは、第7世代のうちに
スモール商品群が"e-SKYACTIV D 2.2"と"e-SKYACTIV R-EV"、
ラージ商品群が"e-SKYACTIV D 3.3"と"e-SKYACTIV X 3.0"に集約されて行き、
そこからEVへと第8世代以降に切り替わっていくのではと想像しています。
ロータリーEVは小型車との相性が良いですし
SKYACTIV-Xは大排気量の方が相性が良いですからね。
あくまで予想ですが。
コンパクトなボディに過剰気味なトルクが魅力のデミオディーゼル。
私も最高の相棒として2台7年半乗り継いできただけに
それがモデル廃止の前にラインナップから姿を消すのは寂しい思いです。

マツダは規模の小さい自動車メーカーなので
電動化時代に備えてラインナップを整理するのは必然です。
プレミアムブランドを目指している事からも
こういった流れは理解できるので仕方が無いところですね。
第7世代に進化したMAZDA2のディーゼルモデルをできれば見てみたかったですね。
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MAZDA♪ | 日記
Posted at
2024/07/13 00:35:09