
「圧縮比」の呪縛から逃れて、(いや、絡まってしまっている(笑))
夏休み明けのフランスから、ピストンがやっと届いた。
ボアΦ77mmは前回と同じ、ノーマル(Φ76mm)から1mmサイズアップの物。
ボアxストロークのスクエア寸法で、8221の同排気量となります。(計算上は、コンマ数cc上、誤差の範囲です。)
今回は、Tdc.用と呼ばれているピストンを選択してみました。
ヘッド面は、前回とは異なりボアからボアまで「フラットタイプ」にバルブリセス(バルブポケット)加工が入った物。
200CVカムであれば、バルブリセス加工が無くても、レヴさせなければ「タッチ」する事は無いと思われますが、「マージン」を少し得てみようと、ラクーンさんと相談で決定。
それと同時に、ピストンスリーブも、前回同様の「強化品77mm」で新調です。

先ず、ピストンですが、前回品同様、トップリングとセカンドリング上に「ラビリンス溝」加工がされています。
ラビリンス溝とは?
http://www.geocities.jp/ja22ws/2ringp/index.html
の記事の下の方を参照してください。
スカート摺動部側面は、二硫化モリブデンコーティングがされています。
また、ピストン自体の側面も、細かい凹凸の仕上げとして、オイルの保持を高める様な仕様となっています。
前回品は、、、、

ん~どうなんでしょ?(笑)
さて、ピストンサイズですが、Φ76.97mm、 Φ76.96mm Φ76.955mm Φ76.95mmの4個でした。
最大最少で20/1000mmに収まっています。
15/1000mmで収まっていましたが、ボアサイズが少し小さめの物でした。(ピストンの違いによる熱膨張などを考慮している可能性はあります)
前回のクリアランスは、
ピストン シリンダー クリアランス
#1 76.900mm 76.990mm 90/1000mm
#2 76.915mm 76.995mm 80/1000mm
#3 76,910mm 76.985mm 75/1000mm
#4 76.915mm 76.985mm 70/1000mm
今回は、
ピストン シリンダー クリアランス
#1 76.970mm 77.028mm 58/1000mm
#2 76.955mm 77.000mm 45/1000mm
#3 76,960mm 77.002mm 42/1000mm
#4 76.950mm 76.980mm 30/1000mm
前回のクリアランスは、少し大きかった感はあるのですが、今回は、#4が少し小さい感じですが、ジムニーのマニュアルを見てみると、25/1000mm~45/1000mmの指定。
それを参考にすると、規定値内で、#4はウォーターポンプに近い方なのでこの組み合わせとしてみました。
後、今回シリンダーには1~4までの番号が書いてあり、そのままシリンダーNo.としてピストンの組み合わせをしました。(番号の意図は不明ですが)
前回品は、あのつるっとしたピストンの表面でも、クリアランスが大きかったから、助かっていたのでしょうか。
でも、#1の「スティック」現象クリアランスが大きくて、トラブルが出た時に「首振り」発生で起きたか?推測ですが。
前回品のピストンは、カタログにありません、メーカー?が変わっています。
今回は、少し、慣らしも時間をかけてみたいかな。

Posted at 2017/10/20 13:59:38 | |
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