
1990年スイス選手権第1戦。
第1戦は、イタリア モンツァサーキット。
F-1でも有名な超高速サーキットです。
グーグルマップで、約3時間ちょっとの距離、243Kmと表示です。
全てのレースが「国外遠征」。(笑)
もうね、「ワクワク」します。(笑)
遠征時の移動手段はこれ。
「Team Nock]が所有している大型バス。
日本で例えると、「大型スキーバス」。
構造は、運転席と助手席。
前側2つの透明な窓部は、リビング兼簡易キッチンスペース&簡易ベッド。
その後ろのスペースにベッドルームとシャワー室。(白窓2つ部)
後方に、バイク4台、工具、レース燃料等の積み込み。
車体下部の所に、料理用プロパン、圧縮窒素ボンベ(レースタイヤ用)、ダイニングテーブル、バス横に設置する大型テント等々を収納しています。
このバス1台で、ライダー2名、メカニック2名、それとヘルパー2名で遠征を行います。
ヘルパー2名というのは、「Team Nock」の「ファン」の方がボランティアで有休を使って遠征のサポートをしてくれていました。
名前は、あだ名で、オッティーさんと、ムーリーさんのお二人。
オッティーさん。
ムーリーさん。(後ろは、近ちゃん担当のライダー、トニーさん。)
ムーリーさんは、第一印象は「安岡力也」(笑)
勝手に「リッキー」と呼んでました。(笑)
この二人と、まっさくん担当のフービーが交代しながら現地まで運転してくれるので、毎回快適なドライブで遠征に行けました。
日本じゃぁ、考えられない状態です。(笑)
現地へ到着すると、バスの側面の長さの「テント」をバスの側面を利用して組み上げます。
この「テント」が「ピット=整備ガレージ兼、チームの食卓場所」となります。
テント前で記念撮影。(近ちゃん、トニー、フービー、まっさくん)
ちゃっかり、ムーリーさん写ってんの。(笑)
テント内部の風景。
まっさくんは、この「遠征」があるたびにワクワクしてた。
第1戦の遠征が始まるまで。。。。。
まっさくんはスイスで慣れない生活から、結構「ひもじい」生活していた。(笑)
遠征の時は、食事はチーム持ちの、オッティーさんとムーリーさんが料理を作ってくれるのよ。
それも、料理の具材はその遠征地方で「調達」して料理をする。
ワインもも然り。(笑)
各地方の「美味しい物」をその場所で料理をする。
又、スイスには徴兵制度もありこの2人は料理は得意という事で、スイスアーミーの中でも食事部部門担当ときているから、もう「最高」なわけ。(笑)
まっさくんらは、レースの整備に専念できるし、食事時間になると、「まっさくん、エッセン(ドイツ語で食事の意味)」って教えてくれる。
整備の途中では、ドリンク?コーラ?ビール?ワイン?カフェ?(笑)。
「明日は何時に起きる?」とか。
全レースにヘルパーとしてサポート参加してくれました。
こんな感じの「特異なチーム」なので、練習走行、予選後などは他のライダーが入り浸ります。
又、予選結果も常に上位5番手以内を外す事が無いライダー2人とメカニック&マシンなので、「偵察」の意味もあります。(笑)
又、この辺りが、日本と違って「オープン」なのよ。
隠しても、レースが終わると、働いているショップにライバルのマシンが持ち込まれる。
フービーとかトニーが乗っているマシンの「仕様」にしてくれ!とオーダーがはいる。
で、それをやらなくてはいけない。(え~考えて作ったのに~。)
でも、ライバルの車両にも付けないといけない。(泣)
そうなのよ。
ショップがレースをやって、尚且つ、日本人メカニックを雇ってでもレースをやる「理由」。
「これだけ優秀なメカニックがいる、このショップに皆さんのオートバイをレース仕様も含めてお任せください。」という宣伝。
だから、日本にいた時のように代表の意見で、車体のセットアップをする状態では無く、ショップの社長からは、「勝て!」としか言われたことが無い。
メカニックの考えで色んな試行錯誤も出来た「環境」でした。
だからまたこれが「面白い」。
続く~。
Posted at 2022/11/01 00:26:52 | |
トラックバック(0) |
ヨーロッパ | 日記