
サンクターボ2のスピードメーターは、昨年の12月24日の日記に書いているように一度外して調整しましたが、再度調整。
まずはメーターの構造から確認していきます。
以前メーターの表面のクリアーカバーを入手した時にメーターAssy.で購入。
ただしサンクターボ用なのでスピードレンジが200Km/hまで。ちなみにターボ2は220Km/h。
それ以外は全く共通みたい。チョークランプが作動するのかな。
まずは、ドナーメーターでトリップメーターのO/Hができるかなと分解してみますが、クリアカバーの爪はまだ柔軟性が有りますが、ケースの表と裏を固定している爪が完全に硬化しててことごとく折れてしまいます。(1枚目の写真下部の白い爪)
この時点で、マイ ターボ2の分解は危険と判断した為分解は中止。
ドナーのメーターはこのまま分解していって構造だけは確認していきます。
トリップは、ボタンを押すと中でリンクを介してギアーをフリーにしたりして「0」に戻す動きをしているのは解かりますが、簡単に分解清掃は無理な印象です。
それと、スピードメーターはミッションからワイヤーケーブルでメーターにつながっていますが、メーターの針はどんな風に動かしているのか?
私のサンクもそうですが、古い車になるとスピードメーターがふらふら揺れながら動いています。
前回の時にケーブルにCRCくらいの潤滑油をケーブル内に注入して、一部の領域は針のブレか軽減されましたが、0~80Km/hと120Km/hから上で振れてます。
下の領域はゆっくり大きく、上の領域は早く細かく振れてます。
ネットとかだと注油すればよくなるとか治らなければケーブル交換とかありますが、先ずメーターの中は?ってことでこのあたりもドナーを開けてみます。
ケーブルがつながっているケースの中はギアーで変換していると思っていまして長期の使用でグリス切れでダンパー効果が無くなっているからと思っていましたが、違っていました。
ケーブルの先にはひし形(ちょうどルノーマークのようなひし形)のマグネットが付いていて、それが回転しているだけでメーター本体とはギアーなどでつながっていなく、非接触構造になってました。
そのマグネットがケーブルで回転して、メーターの針を動かす構造でした。
オートバイなら旧車はギアー駆動でしょうけど、車はバックすることもあるからダイレクトには駆動はできませんね。バックしたらメーターが壊れてしまいますね。
ということで、メーターの針のふらふらは、ケーブルがスムーズかつ均等に回転していない事でその動きがメーターの針に反映されているということになります。
一番いいのはケーブル交換ですが、サンクの場合ケーブルの長さが2mを超えていると思いますので持ちはよくないかなと。
ケーブルは、フランスから調達できそうですが再度装着してあるケーブルを調整します。
私なりに考えて前回のCRCくらいの潤滑ではまんべんなく行きわたっていないのと、シャバ過ぎ(粘度が低すぎ)と考えます。
ということで、少し細工をしてケーブル内部に10W-55のエンジンオイルを注入します。
最初はミッションオイル80W-140か10W-60elfGTTBかと考えましたがelf10W-55のジムニー用で準備していたオイルにします。GTTBとあまりグレードは変わりませんが。(笑)
普通にやると2m超えのケーブルチューブのなかにオイルを注入することはできませんが、工夫してケーブルチューブ内にいきわたらせます。
組んでいる時少し粘度が高いか?と思いましたがワイヤー自体は回転する動きなのでチューブ内を前後移動する動きではないのでと勝手な解釈で組み付け。(この時点では大丈夫か?汗^^;)
ここまでばらしましたので、メーター内部も少し手を入れます。
先ずはトリップメーターの100m表示の文字盤。ベースが「白色」なんですが長年の汚れが表面について「灰色」になってます。
綿棒の先を少しほぐして、アルコールを少し付けて0~9までトリップを回転させながら汚れをふき取っていきます。クリアーカバーを組んでトリップボタンを押して組み付ける時に数字がおかしくずれないように「000.0」に合わせて置きます。
それとスピードメーターと回転数の針。
サンク特有の「針の反り」は発生してますが、ターボ1のように反って針がクリアーカバーに当たって動かなくなる事はないので、「反り」は修正しませんが、フーエルメーターと水温計のように奥まったところにいないので、「退色」が少しあります。前オーナーさん、私もガレージ入れてますが、長年の紫外線による色あせは出てきてますね。少し色が薄れてきているくらいなんですが、ついでにリペイントしちゃいます。
車用の補修色ではなかなか無い色ですが、ホームセンターの塗料関係のところで同色に近い蛍光塗料が有りました。
写真のスピードメーター側は外して塗って組み付け済みの物。
サンクのスピードメーターは後進時は逆に動く分0からマイナス方向にも表示が有るように組みつけられています。「0表示」に針がずれているわけではありません。(1月24日 120000Km到達時の日記の写真と同じ)
で、回転計も同じ用に外してペイント後組み付けますが、以前123TUNEでPCの回転数表示とメーター表示に200rpmほど高めに誤差が有ったので微調整して組み付けます。
ちなみに速度回転数とも同じ針のようですが速度の方が差し込み軸が少し太いので間違えないように。なので別物です。
後は元取りに組み付けしていくだけですが、組み付け後はやっぱりテスト走行です。
朝はこの地方も雪で一面道路が真っ白でしたが、午後3時くらいだと9割がた道路も乾いています。
さて、肝心のスピードメーターですが。。。。。。
発進直後から全く針が振れません。動かないということではなく、全くぶれることなく速度を表示していきます。(笑)
今日のところは100Km/hまで動かしてみましたが、電気式(笑)みたいに上昇降下していきます。
なじんできてどんな感じになるかなと思いますが、抵抗が大きすぎる感じはなさそうです。
回転数も、誤差が減った分PCとよく似た値を示してます。
一応予想通りの動きで一安心です。
これでまた、テスト走行という名のもとにサンクに乗って走行が増えていってしまいます。(笑)