
フォーカスMK1の大成功を受けて勢いがついた(+予算も出来た)ところに、欧州セダンでのトップグレードの役割もモンデオが果たさねばならなくなった事。それでいて、DセグではボトムグレードのFF車として割り切った開発が功を奏したのでは無かろうか?Cクラスや3シリーズと正面から張り合うつもりは無く、浮き足立つこと無くまじめに作り上げられた異端児がモンデオMK3、という個人的な見解。
車体設計は主にドイツ。しかし英国向けがあるので右ハンドルも手抜きが出来ない。生産はベルギー工場。エンジン設計は日本で、エンジンの生産がメキシコ(笑
これら関わった国々の良いところ取りで、モンデオMK3は産まれた。
ゴム・プラスチック類は、ラテン系のクルマよりは長持ちしたし、信頼性もホドホドの品質だった。
燃料系、点火系は国産ほどでは無いがまぁ、合格点。
被害を被った細かいトラブルは車体電装とセキュリティ周り。窓が開かないとか、キーレスが駄目になるとか、ドアが勝手にロックするとか、燃料フラップが開かないとか。まぁ個人的には
しょうがねぇなぁで済ませられるレベルだった。
エンジンに関しては、オルタネーターとインテークバタフライの2大疾患を対応すれば、トラブルフリーと言ってもいいんじゃなかろうか。と言っても、このあたり、日本人の国産車感覚からすればやはり面倒なのはその通りなのかもしれない。メキシコ生産の品質が原因・・・と言うわけでは無さそうで、オールアルミエンジンに移行した当初だけのつまづきと思いたい。
結局のトコロ、開発コストをかけられたDセグ車だから、部品品質や精度がホドホドに良かったのが助かった。たとえば、いくら車体構成の多くを共用化していても、アテンザとアクセラを並べて見比べたたら、やはり価格差に納得する部品の使われ具合だった。個人的には予算があるのならアテンザの方を選びたい気持ちが強い。
やはり
コストをかけられて生み出される上級車は、それなりに隅々の部品までコストがかけられている、そうなると部品の品質と耐久性も向上する。モンデオMK3はまさにそれだと思う。こんなのが乗り出し300万円だったんだから、凄いな、と。
それだけお得でも欧州フォードは2000年代末に一時撤退したのだから、ビジネスとしては失敗だった。厳しい。先ず乗ってもらうこと、知ってもらうことから始めなければならないフォードジャパンはツライねぇ。
もう、何を書きたいのか判らなくなってきたので、強引にまとめるとするならば、
MB、BMW、audiは少しプレミアム過ぎるし、VWは走りすぎているし、ボルボはイメージが違う。かといって、イタフラ車に手を出すのは信頼性や品質でギャンブルの面も有り少し抵抗感がある。それでいて大概の国産車は面白くないミニバンだらけだし、マツダは売れてきて何処でも見かけるようになっちまった・・・ と思う人にとって、オペル無き今、欧州フォードはどんぴしゃりな筈。
細かい不便や日本国内故の部品入手のつらさなどもあるけれど、撤退直前の2005~7年登録のモンデオ、フォーカス、フィエスタの程度極上中古車(あと、前クーガや現行フォーカスの特価車)が出てきたら、高価な新車を買うつもりの頭金で乗り出してしまおう。そして、余った予算は燃料費の補填と、旅行にでも使えば良い。免税だ減税だハイブリッドだと言ったところで、燃料費で元を取るよりは、運転の楽しさを取った方がイイ。
壊れたら気楽に乗り捨てれば良いし、部品調達を欧州から行えば、トヨタ以上に普及しているクルマだからOEM部品も松茸梅で選び放題。円高は終わりかけているけれど、色々探せば送料込みで国産車と同等程度の部品代で何とでも出来るはず。ただし、中国製ガラスとか怪しい部品はおすすめしませんが。
やはり乗り捨てた今でも欧州フォードへの未練はタラタラなのである。
現行フォーカス辞めたの、失敗したかなぁ・・・
~休憩~
過去のBLOGでも何度か書いたが、今年の7月にモンデオの車検を通したのは
ゴルフ7の情報を待ちたかったと言う気持ちが一番大きかった。のだが、冷静になって考えてみればゴルフを買って自分が満足できるわけが無い。機械として、道具として納得できたとしても満足できるわけが無い。
車検でクルマを預けたその瞬間にリモコンキーが急に使えなくなったのは
『こんな状態で車検通しても勿体ないよ、それより他の楽しいクルマを見つければ?』というモンデオからのメッセージだったのかもしれない。
ソコから6ヶ月、次から次へと細かいトラブルが発生し、流石に鈍感な自分でもここらが潮時だと強く感じられた。まぁ、”いつ停まってもしょうが無いな”と言う気持ちにまで達観していたのだが(笑 そんな状態では営業車は失格だ。
私事ながらこの歳になって第一子を迎えることが出来た。結婚して家族も増えるだろうから此処はセダンで繋いでもイイかな、と日和って4年半。10月に授かった娘をモンデオの後席に乗せることが出来ただけでも、夏に車検を通して良かったのかなとも思っている。
さて、家族が増えたということは、それなりの大きさのクルマが欲しくなりますよね(普通の人なら)
ということで、新営業車はDセグメントです。
// 本日のまとめ
・撤退直前の頃のモンデオ、中古市場になかなか出てこないのね。V6でもイイかなと思い始めていたんだけど、モンデオ→モンデオはかなえられなかった。残念。ヘインズは記念にとっておこう。
・ドナドナとなったモンデオ。預けて最初の平日に速攻で廃車手続きをされたそうだ。車検が長く残っているのに代車としても使われないクルマで、直前まで走り回っていたんだなぁ。
Posted at 2013/12/27 17:17:23 | |
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