アメリカのミズーリ州で今黒人少年を射殺した警察官に大陪審で不起訴の評決が出たことを契機にした暴動がアメリカ全土に拡大しているそうです。
このニュースで22年前のLAでの暴動を思い出しました。
当時はスピード違反の黒人に対する白人警察官の暴行があり、今回と同様警察官が不起訴のなったことそれとほぼ同時に黒人少女が韓国人食料品店で強盗事件があり韓国人女性店主が少女を後ろから射殺し、その刑が非常に軽かったことなどがそれまでの人種差別への被害者意識に相まって黒人が暴動を起こしたと言われています。
時代背景としてベトナム戦争に参戦した韓国兵を中心に米国移民ビザが多数発行され、移民した韓国人は参入しやすい貧民街に店を構えたと言われています。 その結果それまで商売をしていた黒人などが締め出され黒人は韓国人を敵対視し始めたようです。
暴動は数日間にわたって市内外の多数の地域で略奪放火などの騒乱が発生しました。 黒人地区にあった多くの韓国人経営の店が狙われ戦争を経験していた店主が銃を水平に発射して騒ぎをさらに広げました。
当時私はサウスパサデナというLA郊外の小さな街に住んでいました。 オフィスと工場はパラマウントというLAの南側のやや怖いエリアにありました。
通勤ではフリーウエーを使いますがそのフリーウエーはちょうど黒人居住地域を通り抜けていきます。 各地の放火のためにフリーウエーも何度か閉鎖になり、またどのフリーウェーも使えなくなりかなり危険な下道を使わざるを得ない時もありました。
ふだんは平気で通る黒人街ですが韓国人がターゲットになっている時に日本人が黒人街に近づくことは非常に危険で日本の領事館からも注意喚起がたびたび発令されていました。
工場は稼働し、オフィスも活動しているので出社する必要はあり、日々出社していましたが本当に危険を感じた一週間でした。
それ以後も危険を感じることは何度か起こっています。
車に乗っていても取り囲まれたり、当てられそうになったことも。
仕事で乗る車は当時から大型で頑丈な速く走れる車にしています。
国によって車選びの基準は異なる事を実感する出来事でした。
今の暴動も早期に治ることを願います。
Posted at 2014/11/27 07:17:13 | |
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日本では見ない風景 | 日記