ハイブリッドはガラパゴスではない

この記事は、トヨタ布野副社長、ハイブリッド技術「日本のガラパゴスではない」について書いています。
　トヨタ自動車の布野幸利副社長は25日、ハイブリッド車の技術について「日本のガラパゴスではない」とした上で、日本をはじめとする「先進国にとどめて満足する性格の技術ではない」との考えを示した。
　布野副社長は同日、都内で開いた新興国での取り組みに関する説明会で発言した。「ハイブリッド技術は日本で開発して市場に導入して成功した。この技術は日本のガラパゴスではなく、アメリカで非常にご愛顧頂いているし、昨今中国も色んなエネルギーの選択肢を考える方向の流れの中でハブリッドを見直していこうという動きが多少出ている」と述べた。
　さらに「新興国の政府の方々とお話をするとハイブリッドについての興味が非常に高い。これは経済発展がどんどん進んでいく中で新興国においても、環境保護の問題が非常に喫緊の課題になっている」と指摘。
　その上で「ハイブリッドも色んな選択肢の中で展開していけるのではないかと思ってい、日本にとどめて満足、ないしは先進国にとどめて満足する性格の技術ではないと考えている」と強調した。
http://response.jp/article/2012/05/26/175037.html
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そそ、ガラパゴスなら輸出しても売れないよね。ニッチがないんだからさ。輸出したり現地生産したりが成り立つって事はちょっとマイナー気味であってもガラパゴスのように隔絶したものじゃない。

それにダウンサイジングエンジンばかりを賞賛する人はハイブリッドをガラパゴスだと言うけど、ダウンサイジングエンジン搭載車の実用燃費が良くなって来たのはマイクロハイブリッド（iGRなど）を搭載し始めてからじゃないのかな、って思うよ。
ダウンサイジングエンジンは高速道路の巡航での燃費は良かったけど、街中の実用燃費は特に良くはなかったよね。ダウンサイジングで実用燃費が良くなった訳じゃなく、マイクロハイブリッドのエネルギー回生で実用燃費が向上したって感じ。

で、簡略化されてて仕組みは異なるけど、エネルギー回生と言う架空の概念だったものを実用化したと言うのは日本のハイブリッドの功績だと思うし、それがあったからこそ色んな派生技術が生まれて最終的にマイクロハイブリッドが欧州勢で普及したんだと思うよ。

んでダウンサイジングエンジン搭載車は日本以外では安いから売れている、と言うのを忘れているよ。日本に入って来たら無駄に高い値段がついているから買う価値は大幅減だよね。
それに過給すればトルクが出るから高級車まで1.4Lや1.6Lのまま、ってのはどうかと思うよ。価格差は技術の差ではなく内装とかだけなら、サルーンでももっと安くしろ、って感じ。

それにダウンサイジングエンジンの前はディーゼル賞賛で、最近はディーゼルをあんまり賞賛しないよね。なんでかな。きちんと売ればCX-5はディーゼルバカ売れ。質実剛健な人が買うディーゼルは外車ディーラーがタカビーに売れば売れなくても当然かもね。ヨーロッパでも燃費トータルでコストが安いから、だからね。

なんか発散して来たのでまとめると、
・日常のストップアンドゴーな状況だとエネルギー回生が有効なのでハイブリッドが良い
・高速巡航だとハイブリッドの効果は出ないからエンジン自体の効率改善が重要。ダウンサイジングエンジンはここで効く。でもアトキンソンとか、色んな方式で改善は出来るから過給直噴が必須と言う訳ではない。
と言う感じでどうでしょう。

で、直噴はどうしても煤が出るみたい。最近のMFIで畑村センセーも言うておったしね。噴射してから気化するまでの時間が取れないから液滴のまま着火すると煤になる、ってのはディーゼルと一緒だね。直噴についてはそのうち別に書くよ。きっと。（本当か？）