フイルムカメラとデジタルカメラ…
多く使ったのはどっちかと言われたら、そりゃあデジタルですよ。
ソニーを軸に、リコーやカシオなど、これまでに何台かのデジタルカメラのお世話になってきました。
撮影した枚数を考えてみると、これまでの人生でシャッターを切ってフイルムに焼き付けた枚数なんて、デジタルに比べたら物の数ではないですね。
以前のようにフイルムの残量ばかり考えていたのから解放されて、ほとんど無制限に撮れると言ってよいわけで…
デジタルだと一枚撮ることに対する気持ちが違う、気合が違う、な~んて言われるけれど、そんなのどうでもいいことですよね。
ちょっと出かければ、24枚撮りフイルム数本分なんてあっという間…
これでイイのですよ。
とは言うものの…
そのとってもありがたいデジタルカメラを、お前は大切に扱ってきたのかと言われると…
やはり、自分の中ではデジカメは家電製品…
たとえハイエンド機であろうと、やはり家電製品は家電製品だったのですよ。
んでも、唯一の例外だったのが、M型ライカ…
M7からM8へと進化するにあたって、フイルムからデジタルへと大転換が図られたわけですが、素材や姿格好、質感が呆れるほど変わらなかった…
そりゃあ、巻き上げレバーはなくなったし、背面には液晶パネルが装着されているし、中身は全くの別モノになっているものの、全体的な雰囲気が見事なまでに踏襲されたと…
そして、何と、M8からM9、そしてM10へと進化するにつれて、いったんはやや肥大化したボディが再び薄くなり、オリジナルのM3のサイズにほぼ戻ったと…
ライカなど興味のない方もおられるでしょうから、例えて言えば、ナローポルシェがオリジナルの姿格好そのままでEVになって登場したようなもの…とでも言いましょうか。
オリジナルと違うのは百も二百も承知だけれど、よくやったと思える…
そして、最近、自分の中でもう一つの例外になりつつあるカメラがこれ…
はい、何度となく取り上げているので今さら言うのもなんですが、ニコンDfであります。
フルサイズのデジタル一眼レフでありながら、流行りの「チョコレートが溶けたような」ぐにゃぐにゃのフォルムから決別して、フイルム時代のニコンF3やFEあたりのフォルムを再現しています。
もちろん中身が全くの別モノなのは先刻承知の助。
会社が傾いてもこういうことをやっちゃうニコン、いや、こういうことをやっちゃうから会社が傾いちゃうのかもしれませんが、極々一部のユーザーにとっては大歓迎なカメラと言えますね。
現行のデジカメには標準装備が当たり前の動画機能は、「ばっさりと切り捨てた」と…
確かに老人力全開のオイラには、最近のデジカメはとてもじゃないけど使い切れませんぜ。
んで、このDf、クルマで言ったら993なのかな、な~んて思っています。
いや、往年の993のことではなくて…
現行の911は、991から992になっているのですよね。
次はどうなるのか…
まあ、9で始まる新しい何某かの三ケタの番号が割り振られるのでしょうけれど、もし、993だったら…
そして、パワートレーンがハイブリッドで、姿格好が往年の993に限りなく近いものが出てきたとしたら…
もし、そんな993が出たとしたら…
Dfはクルマで言ったらそんな感じなのではないかと思っています。
クルマとして全くの別モノであることは、もう十分分かっている…
それでも、ポルシェよ、よくやったと褒めたくなる。
そして、これが大切なことなのですが、過去に空冷911やニコンFなどを世に出してきたメーカーだからこそ、こういうことをやる意味があるのだと言うこと…
新興メーカーがレトロな外観のクルマやデジカメを出したとしても、個人的には全く食指が動きません。
何時まで経っても「なんちゃって」が付きまとうだけだから、最初からアウトオブ眼中なのですよね(笑)
ローマは一日にして成らず。
ポルシェもニコンも一日にして成らず。
ポルシェは心配していませんが、ニコンはちょっと心配ですね。
拘りたっぷりでDfを出して、話題になったのまでは良かったものの、肝心な売れ行きはそれほどでもないのだと…
そりゃあ、まあ、そうですよね。
ニコンさん、Dfの後継機なんて、出さなくてもいいからね。
それはそうと、さて、ブラックにするか、シルバーにするか、それが問題だ(笑)
Posted at 2019/12/07 14:50:59 | |
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