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イイね!
2022年10月02日

2022年のWRC新チャンピオン誕生

早いもので、今年のWRCは
一足早くドライバーズ選手権の決着がつきました。

今年、絶対王者S.オジェに代わる新たな王に君臨したのは
若干22歳のK.ロバンペラでした。

まだWRCトップカテゴリー昇格3年目かつ50戦目という
驚異的な早さで、WRCの頂点へと昇り詰めました。
この史上最年少での初戴冠は、今までレコードホルダーであった
故C.マクレーの27歳を5年も更新するもの。

S.オジェやS.ローブといった最強フランス帝国の長かったこの20年間
僅かな合間に、O.タナックが2019年に王者を奪取してはいますが
彼も厳密には北欧系の扱いではないため
2002年のM.グロンホルムを最後に、フィンランドからは
王者が出ていませんでした。

圧倒的なセバスチャン帝国の前に
多くのフィンランドドライバーが挑んでは
夢破れて、現役を終えてきた20年間
今はトヨタで監督をするラトバラ、ロバンペラの
ノートクルーを務めるヒルボネンは特にその筆頭です。

そして、打倒オジェが目標であった現役の
ヌービルやエバンス、ブリーンらを一足飛びに追い抜かして
ロバンペラは王座を勝ち取りました。

この第11戦ラリーNZでは、そんな絶対王者オジェを従えて
最終SSを1番時計で走り抜け、文句なしの自力戴冠とし
オジェから次世代の王としての座を引き継いだ形となったのです。

今年のロバンペラは開幕のモンテカルロこそ苦戦しましたが
スウェーデン、クロアチア、ポルトガルと3連勝。
ケニア、エストニアも圧勝し、このニュージーランドで6勝目を計上

ベルギー、ギリシャと続いた嫌な流れを払拭して
チャンピオンの座に収まりました。

特に、今年の特筆すべきロバンペラの戦いは
第3戦クロアチアと第7戦エストニアでしょう。

クロアチアでは、初日に1分20秒近いリードを築くも
2日目でパンクにより18秒差まで迫られて
挙句、最終日には思わぬ雨でタナックに
1.4秒遅れて追う状態になります。
しかも、手持ちのタイヤもタナックがソフトであるのに対し
ロバンペラは熱入れが大変なハード

最終SSも路面はところどころ濡れており
1.4秒差を覆すのは不可能だと、誰もが思いました。

しかし、ロバンペラは圧倒的な速さで駆け抜け
タナックを大逆転したのです。

そして第7戦エストニアでは
これまた雨のチラつく難しいコンディションで
初日からロバンペラはスパート。
全SS中、8割をトップタイムで並べて
最終パワーステージでも、同僚エバンスを20秒以上置き去りにする
驚異的なタイムで圧勝して見せました。

22歳とは思えぬ速さと安定感、そして戦略性を併せ持つ彼は
一体今後、何勝し、何連覇するのでしょうか。

何年もしたら
「ハイハイ、今年もロバンペラね」なんていう
セリフが囁かれるようになるとは思いますが
今年の初制覇を知る私は、10連覇してほしいと
願っています。なにせ、10年連続で勝ちつづけても
彼はまだ32歳ですから、可能性としてはゼロではありません。

無論、トヨタのドライバーとして成し遂げて欲しいという
私の勝手な願望も織り込まれている訳ですが・・・・

ただ、本人はDirt Fishのインタビューにて
ローブの記録越えは目標ではない。とも述べており
WRC史に残る記録については、あまり興味がない様子。

ただ、こういうところが淡々としているのもロバンペラの魅力で
常に目の前のラリーに集中し、全力を尽くすのが彼流もといカッレ流
この初戴冠もそうして手繰り寄せた"結果"なのです。

興味は無いけれど、長く参戦しないとも言っていないので
気が付いたら結果的に10連覇してました。なんてのは
十分にあると思います。10年後のWRCは一体だれが
ロバンペラに挑んでるでしょうか。

同じ2世ドライバーのO.ソルベルグでしょうか
それともフィンランドの若手株のS.パヤリ
はたまたフランスの若手Y.ロッセルでしょうか。

フォードでトップカテゴリーを走る
A.フルモーやP.ルイ・ルーベも、どこまで強くなるでしょうか。
(今年絶不調のフルモーは今後が危ういですが・・・)

そして我らが勝田貴元も忘れてはいけませんね。

いずれにせよ、ロバンペラの強さは
今後のWRCにおいて、他の選手の大きな壁となることは間違いないでしょう。

来年はカーナンバー#1をつけるのかどうか
気になるところではありますが、まずはロバンペラの初戴冠に
まだまだ酔いしれていたいところです。

次戦スペインでは、トヨタのメイクスタイトル2連覇もかかっています。
3-4でフィニッシュできれば計算上PSの追加ポイントが無くとも
戴冠決定となるので、信頼性不足に喘ぐフォードが
勝手に消えてなくなると、その時点で優勝がなくとも
3-4相当のゴールとして扱われるので
ハードルは非常に低いと言えます。が、油断は禁物。
そうやってトヨタは何度目の前の栄冠が滑り落ちたことがあったか。

なので、気を抜かずしっかり走り切ってほしいですね。
ブログ一覧 | 日記
Posted at 2022/10/05 16:51:31

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