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2023年06月17日

”変態と呼ばないで!”納得のマイナー・モデルを振り返る…第26弾!!

”変態と呼ばないで!”納得のマイナー・モデルを振り返る…第26弾!!
変態と呼ばないで!”納得のマイナー・モデルを振り返る、今回は第26、再び我が三菱車からのチョイス(^^;


菱車もかつてはどちらかと言えば変態車の出現率は高い方だと思いますがやはりそれは量産多販売だったギャランとランサーが多い、これまで取り上げた菱製”変態”も全てこの2モデル!


って事で今回目出度くワタシの独断偏見以外何物でもな”変態車”指定を受けたのはこのモデル!!



『A175A型2代目ランサーEX GSLターボ』
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今も昔もスポ車マニアには一目置かれるランタボ、後のランエボの元祖的存在でもあり内外での人気は衰え知らずって感じで現在の旧車ブームにも例外なく乗りほぼまともなのは残っていない現在、溺愛されている動態保存車は高額取引の対象になっている、そんなランタボに変態なんかあるんか!?とお思いの皆さん、これがあるんですわ…

ランタボは1979年、初代ランサーからFMCでデビューした2代目ランサー、サブネームに『EX』を付記し6年もの間存在した初代からのFMCで気合のNEWモデルでした。

そのEXに折からのターボブームにより1981年、三菱内製(重工)フルラインターボ作戦でランサーにターボを追加、この時から今に至る”ランタボ”の愛称が定着する訳ですね。

初代同様海外ラリーで活躍し日本でも導入が熱望されたランサーEXターボ(ラリー仕様)
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ただ、海外版ランタボはG63B型2Lエンジンの2000ターボでしたが日本版は上級になるギャラン/エテルナΣの棲み分けからこれらが2000ターボを設定するため1800ターボに落とされ設定、一部競技系マニアからは1800に落とされた事にブーイングも出るもそれでもNAの標準型が100psだったところ135psというスペックで登場、この数値は少し前の2L DOHC並みの高出力でもありパワーウェイトレシオ7.7㎏(GTターボ)という驚異的なモノ、当時の水準としてこの数値が10㎏を切るとスポーツカーの性能と言われる中でのランタボの出現は上級のΣターボやスタリオンターボを上回る人気と販売を得た訳です。

ランタボには競技向けハードモデルのGTと街乗り快適版GSRを設定、後のランサーエボリューションのRSとGSRの関係の基礎的なバリェーション展開でした。

好評ランタボは1983年にベースのランサーEXと共にMC実施、この時の空冷式インタークーラー(I/C)を装着し出力を一気に165psまで高めたランサーEX インタークラーターボに進化しより戦闘能力を高めましたがこの時、I/Cレス時代には設定の無かった今回の主役=「GSLターボ」が追加されました!

1983/11にランタボMCにて従来型はI/Cターボに進化
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そして同時に従来のG62BT型I/CレスのGSLターボを新設定
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ランサーEX GSLターボの概要…

駆動 FR

搭載エンジン
G62BT型 1.8L 直4 SOHC ECI(電子燃料噴射)135ps

ミッション
5速MT/3速AT

足回り
Frマクファーソンストラットコイル/Rr4リンクリジット

車両寸法
ホイールベース2440mm 全長4225mm 全幅1620mm 全高1385mm

車重
1065kg(3AT)

GSLはそれまでHOTモデルとしての訴求が主だったランタボに対し、その部分は幾分抑え目にし快適度、豪華度を訴求するモデル、走りの部分では装備を落とす分、快適装備はGSRを上回り当時ハイソカーが注目を集める中、HOTモデルランタボもそっち方向に目を向けた感じでした。

GT/GSRとの大きな違いは勿論エンジンですが細かい点(主に装備品)が異なりまずは足回り、基本はGT/GSRと同形式ながらダンパー減衰力を変更し乗り心地を向上、またタイヤもこれらがハイグリップのアドバンHF-Dを標準としていた部分をOPながらコンフォートタイプ(アスペック)を装備、乗り心地向上とロードノイズ低下を実現しています(標準は横浜GTスペシャル)

基本はGT/GSRと同一ながら味付けをソフトに変更したサスペンション!


エンジンは従来型G62BT型I/Cレス135psを搭載!
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GTがAMのみ、GSRがAM/FMラジオが標準に対しカセットステレオを装備、GT/GSRは解禁直後のドアミラーを装備しましたがGSLは乗りやすさ重視で以前のファンダ―ミラーが標準、他2モデルには不採用のリモコンミラー、後席センターアームレストも装備し室内快適性をUPするするGSLターボ!
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まぁ以上のようにハイソブームの始まりかけていた当時の流れに沿ったランタボの豪華仕様かつソフトバージョンという立ち位置のGSLでしたが一番のトピックは先代のA70系ランサーや後年ランサーエボリューションⅥまでは否定し続けたATモデルがこのGSLには設定された事でしょう…

3速ATながらHOTモデルでもイージードライブを訴求!
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このGSLのAT、昔は良く行っていたイベントで遭遇したのが最初で最後、現役時代も仕事上でもお目に掛った事ないレアモデル、イベント出品されていたオーナーさんも子供の頃母親が乗っていたクルマをそのまま受け継いだとかで自分のクルマ以外でATを観た事ないと仰っていたのが記憶にある、元々GSLグレードそのものが失敗?やはりハードさで人気を得ていたランタボには存在価値は少ないモデルで後年のエボⅦ時にデビューしたエボGT-Aの先駆けではあるもGT-Aの時代とは異なりAT普及率は低い時代、普及型モデルですら販売台数の2~3割程度のAT率の頃、スポーツモデルのATなんてのはあり得ないという時代で三菱はこれを良く出したもんだと…。

上級であるΣターボやライバルとなる日産やトヨタもターボモデルには積極的にATを推進し始めた時代ではあるもののそれらツーリングカー的モデルでは許されてもランタボのような硬派モデルでこれを望む声は皆無と言ってもいいでしょう、事実当時ライバルとされたAE86レビン/トレノやいすゞジェミニZZ系にはATは未設定でありこれらに差を付ける意味ではGSLターボの存在は意味アリとは思うも当時ですら4ATが普及していた時期にいかにも旧態以前の3ATを設定して支持を得られたのか?その辺のマーケティングは行ったのかは疑問、ATが欲しければ既に4ATを搭載したΣターボのATを選ぶ筈だし…

GSLのMTなら過去2度ほど遭遇した事はあるもATなんてのは天然物?はまず無かったと断言できこれも立派な”変態車”で間違いナイ(^_-)-☆

変態度指数:★★★★☆

ブログ一覧 | 変態車 | クルマ
Posted at 2023/06/17 20:12:38

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