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2024年04月17日

大化けした往年のNICE MODEL VOL.2~三菱A183Aスタリオン編~

大化けした往年のNICE MODEL VOL.2~三菱A183Aスタリオン編~
少年時代~青春期~壮年期~老年期wと常に日本のクルマ達を愛して止まず公私に係わらずに凝視し続けてきた元Gureが送る”大化けした往年のNICE MODEL”VOL.2となります!

尚、この企画では詳しいスペックや改歴などは省きソフト面=当時とその後の市場反応や人気の推移を重点に振り返ってみたいと思います、長文になるんでお暇がある時にお付き合い頂くと幸いです<(_ _)>


※内容についてはあくまで元Gure個人の思い出話です、内容に正確性を欠く部分もあるかもしれない事をご了承願います。

それではVOL.2として三菱A183A型スタリオン、早速やりましょう!
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一口にスタリオンと言っても様々なモデルが存在しますが今回取り上げるのは現在、高額プライス化した最終モデルのA183A、2600GSR-VRとなりますね。

スタリオンは三菱スポーツの伝統である1970年のコルトギャランGTOから始まり76年のギャランΛ~80年の2代目Λに続く4世代目、これら同様あくまでベースは一般訴求モデル(ギャランや同Σ)をベースとするスペシャリティーカーでありカタチこそスタリオンはリトラクタブルライトを備える本格スポーツでしたが日産フェアレディZやマツダサバンナRX-7のようなスポーツ専用設計ではなかったながら当時の三菱が持てるスポーツ要素をふんだんに盛り込み1982年にA182A型としてデビューしています。
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既存Λのシャーシを使い三菱らしい迫力あるゴツいデザインで登場、この時期は第二次ハイパワーウォーズがトヨタソアラ(MZ11)セリカXX(GA61)、日産スカイラインRS(DR30)等により勃発、そこに三菱も参戦するにはΛでは弱かろうって事で新生スポーツモデルを投入した訳ですね…。

しかしトヨタやマツダ、日産のようなスポーティモデルには長けたブランド力としては三菱は弱くまたライバルモデルとなるセリカXX、フェアレディZ(S130)、RX-7(SA22)に比較するとそこば三菱らしいと言えばそうなのですが流麗さではヒケを取り真面目に?この種のモデルでは重要でない後席の居住性も考えた末、ライバルは2シーターらしく見える美しいルーフラインを後席ヘッドスペースを犠牲にしても守るのに対しスタリオンはこれがなく流麗さに欠けたデザインが不評、スポーツモデルでは何を置いてもスタイリング第一優先の中、作り慣れない三菱、新型デビュー時この部分で酷評されてしまいスポーツモデル人気の中でも低空飛行、よほどの三菱マニアでないと手を出さない少数派でした。

ただ、スタリオンの主戦場は北米、当時提携していたクライスラーで『コンクエスト』名義で現地では大人気、日本ではまだ5ナンバー縛り、2L縛りが強固でしたが北米仕様は2.6L、32kgmという大陸らしいスペックのG54BTエンジンを搭載、ボディもブリスターフェンダーを備えるワイドボディが好評、日本国内では2Lターボエンジンで走行性能は充分ながらもコンクエストと較べると頼りない印象でした。

デビュー以後ライバル陣の後塵を仰ぎ続け月販三桁がやっとの状況の中、三菱はそんなスタリオンのテコ入れにより出力UPなどを行い87年、コンクエスト同様のブリスターフェンダーをまとう2000GSR-VRを限定車で追加、もともとどころにゴツさがあったスタリオンはブリフェン3ナンバー化で大迫力な出で立ちとなります!

2000GSR-VR(限定)
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これの市場評判が良く商運を見出した三菱、翌88年にエンジンをも2.6Lターボ(SOHC)とした2600GSR-VR(A183A型)を限定ではない通常モデルとしてラインナップ、同時に既に発売6年を経過していた従来型(A182A)の5ナンバーモデルを廃盤とし2600のモノグレード化を行いました!

2600GSR-VR
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psこそ175psとA182Aの後期同様ながら2.6L、32kgmの大排気量大トルクはそれこそアメリカンBigパワー的な走りで究極のFRスポーツとして評価は上昇しましたがそれでもトヨタや日産のライバルには遠く及ばない販売力、当時はシリーズ末期になって三菱が税制改革のまだ前にただでさえ売れない3ナンバーにしてヤケクソになって出した的なネガティブな論調もあり10人いれば9人までが他ライバルモデルを選ぶといった様相は初期~変わらず石原プロのアクションドラマ『ゴリラ警視庁捜査第8班』ではガルウイングの特別仕様のスタリオンまで造りアピールするも正直、鳴かず飛ばずの状況…

ゴリラ~の特別仕様、劇用以外にも数台の販売実績あり。
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ゴリラ以前の西部警察のマシンRSやスーパーZのように大人気ともならず前回お届けしたレパードのあぶ刑事のような人気ドラマにもなれなかったので石プロと三菱自工の肝入りも哀しいかな空回りだった感じでした。

82年デビュー以来芳しい戦績は残せず89年にスタリオンは幕を閉じ後続のGTOに道を譲ります、しかしGTOが4WDとなりその重さから酷評を受け徐々にFRピュアスポーツとしてA183Aスタリオンが再評価されだしたのは丁度GTOが終売になった2001年頃、セリカXXやスカイラインRS、フェアレディZ、RX-7と較べ圧倒的に販売台数が少ないA183Aはスポーツ旧車バブル以前から価格が高騰しだしました。

さすがにレパードやR32~34GT-Rのような狂乱価格にはなっていないも現在の取引価格は300~500万位、この金額も往時のスタリオンのサマを知っている世代としては驚くばかりですし旧車バブル以前は前期~中期のA182Aは適正価格(10年前で大体30万位、現在は~250万程度)だったものがA183Aに引っ張られるように上昇、ブリフェンモデルのあまりの少なさもありますがA183Aによりスタリオンの名声が廃盤後に大いに高まったのも事実、あの頃皆が皆、XXやRX-7に振り向きスタリオンには舌出していた若者達、今初老を迎え何を思うって感じでしょうかねw

大化けした往年のNICE MODEL ・三菱A183Aスタリオン編…終
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Posted at 2024/04/17 21:52:08

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この記事へのコメント

2024年4月18日 8:00
お早う御座います😄
エンジンがSOHCだもんね~
DOHCならば、もっと売れたかも❓
コメントへの返答
2024年4月19日 0:09
こんばんは。

6発4バルブ全盛期に2バルブワンカムでしたからね〜、実際には2.6Lのターボ付バカトルクで1G-GやRB、13Bにも負けない実力でしたがやはり訴求は弱くその辺もスタリオンが浮上できなかった一つの要因でしょうね〜
2024年4月18日 15:12
お疲れ様です。

邪道と言われようが、2000GSR-VRにギャランの4G63ターボ載せてみたい! と思うのは私だけでしょうか?(笑)
コメントへの返答
2024年4月19日 0:11
こんばんは。

それは菱バカの共通の思いでしょう、実現していたらGTOを上回る評価だったかも?
2024年4月19日 21:55
昔昔、SSって漫画の主人公がスタリオンに乗っていてそれで知りました…笑
シルビア通い詰めていた峠にもスタリオン乗ってる人がいて、初めて実車を見たんですが写真で見るより実物のが数倍カッコよく見えますね!
ラリーモデルなんでしたっけ!?!?
コメントへの返答
2024年4月19日 22:36
ありましたねSS…
哀川翔さんが確か主演、GrB参戦用のスタリオン4WDでしたね。
スタリオンはらりーにもサーキットにも参戦、前述の4WDはギャランVR-4の基礎となったクルマです。
2024年4月19日 22:20
スタリオンといえば映画キャノンボール2でジャッキー・チェンとリチャード・キールのコンビが乗ってましたね。

水の中に入ったり、空中浮遊したり、アフタバーナーを使ってるロケット加速したりとかなりのモンスターマシンになってました。

ちなみにジャッキー・チェンはこの映画がきっかけで三菱自動車のファンになってジャッキー・チェンの映画に三菱自動車が数多く登場するようになったそうです。
コメントへの返答
2024年4月19日 22:45
ジャッキーチェン=MMCのイメージは定着しましたが残念ながら石原プロ=MMCとはならずでした。


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