ちょっと個人的にドタバタしていたのは19日の日曜まで。
まあ、その日も送迎その他で結局46を使ったのですが、
その後なんぞやかもあって、気持ちを固めて、昨夜、ついに46のキャブ交換に着手。
仕事終わってから、駐車場に行き、車上からキャブをおろす。
去年やったばかりだから慣れっこ、って思いきや、いつもながらのインマニからの
クーラントの噴水はビビリます。
インマニを熱で温める仕組みだと思うのですが、クロスフローのエンジンには
スポーツカー的な感覚だと全く不要なデバイス。空気は冷たくして吸気効率を
あげたほうがいいと思うのですが....。
インパネにあるチョーク警告灯のためだけにそんな大掛かりな仕組みを編み出すとは
思いたくないし....
って思いながらエアクリを外し、チョークとスロットルのケーブルを外し、
デスビ進角用のバキュームホースを外す。やだなーって思いながらクーラントのホースを
外して、キャブ単品状態へ。そのあと、インマニから本体を外して、簡単な水の後始末をして
作業台へ持ってきます。
![](https://cdn.snsimg.carview.co.jp/minkara/userstorage/000/008/956/245/97f0c8b2fd.jpg)
で、旧と新を並べて、改めて外観の確認。左がドナー。右が現在使用中のキャブです。
汚れ方はどっちもどっちかな。ブローバイが多いんで、どうしても汚れちゃいます。
一応、4G53のキャブってわけだけど、場合によっちゃ4G52用かもって思いながら外観の
細かいチェック。見える範囲内では違う点はなし。
因みに、4G52は30-32DIDSA-34.。53用はケツの数字が35になるとの由。
![](https://cdn.snsimg.carview.co.jp/minkara/userstorage/000/008/956/246/59a0d64aaf.jpg)
で、分解していたら、こんな細かいとこが違ってました。
エンリッチのジェットを収めてるカバーのM4のビスの長さが違うんです。相手はアルミの鋳物だから
ムリは禁物。すぐになめちゃいます。くわばらくわばら。
![](https://cdn.snsimg.carview.co.jp/minkara/userstorage/000/008/956/247/8fda3157e3.jpg)
で、今回の懸案だったキャブのミドルボディ。できる限りの掃除をしましたが、細かい穴は
アルミの白錆びがチラホラと。キャブクリでできる限り除去です。まあ、限界ありますが、
流量が変わるほど(詰まってる)のサビじゃないだろうし、安定して付着してるなら無理に
寝た子を起こさなくてもよかろうと好意的に解釈。奥にあるのが多分35年間がんばった
既存品。手前が掃除した今回利用するドナー。
バラシながら、念のため、前回の分解の時にお客様相談室から送ってもらったすごく見にくいPDFを
確認。MJのプライマリとセカンダリを確認。
すると、4G52はプライマリが#110。セカンダリが#160。同じく53は#111.3と#160。
ところが、外した旧はプライマリが107.5って番手。もらったドナーは純正の#111.3。
誰かがどっちかをなんかしたのでしょうが、一応純正の番手に戻しました。
結果が吉とでることを願って。
で、エンリッチを組んで、アッパボディを組み付け。無論、ベンチュリ内は煤汚れで真っ黒ですから
できるかぎり清掃。外しちゃいけないインナベンチュリも禁じてで外して清掃。でも、ホント
なるべくなら外さない方がいいです。旧はそれがもとでガタがあって、すごいインチキ修理で直し
ましたから。
スロットルバタフライとそのシャフトも分解禁止です。やると、シャフトが捩れて良くないからです。
無論ばらして清掃、注油。その後、ロワボディを一旦仮止めしてからチョークリンケージ組み付け。
その前に貴重なバキューム動作のセカンダリ用のベローズを痛めないように、そっと組み付け。
この辺のリンゲージはこみいってて、ちょっと厄介。なるべくなら分解しない方が吉かと。
![](https://cdn.snsimg.carview.co.jp/minkara/userstorage/000/008/957/153/9eebeeed79.jpg)
で、加速ポンプを組みつけて、一応出来上がり。
ゴムのOリングが何個か入ってますが、でかいのはソレノイドの根元に、その下のサイズは確か
パイロットジェット用に二個、小さ目のはチェックボールの斜め上あたりにあるアッパーボディの
エンリッチへと供給する?される謎の部品に、あとは最少のがエアスクリュー(バイパススクリュー)
とアイドルジェットに入ります。平たいのはエンリッチジェットの収まるホルダーをバラすと出てくる
ベローズのシャフトの根元に使います。このベローズはO/Hには入ってないので、扱いは注意が
必要です。
でも、まあ、じっくり分解すれば収まるとこに収まるはずです。
難しいのはチェックボールの収まりかな。真ん中に入れば正解です。中にポンプウエイト用の段が
ついてるからよくみればわかります。球が下に入ります。
尚、交換用のOリングついてるくせに、エアスクリュー(バイパススクリュー)は原則触っちゃダメ
です、って書いてあります。
で、そのままの勢いで、一旦車上に戻し、仮止め。
今日の昼にケーブルを繋いで、ホースを挿して、各部の増し締め。
各部のジェット類は旧の戻し量のまま、エンジン始動。
お祈りしながらキーを捻れば、無事アイドリング開始。
やー、よかった。
夕方になってから、インマニから噴き出た約2L弱のクーラントを補充し、アイドリング。
十分に暖機したとこで、試運転開始。とりあえず街中を流すだけなら問題なし。
通常加速、フル加速、急加速、4速30キロからのフル加速も息つきなし。
更に、そのあとで急にクラッチ切ってもアイドルは安定。
いまのところ、ニコ一は成功したようです。あとは、シロ錆びが湧いてこなきゃいいんですがねー....。
しかし、その前に数日間55ばかり乗っていたら、地面にオイル染みが....。
どうも、オイルパンのパッキンがクサイです。
だったら、伸びきったタイミングチェンとテンショナの交換ついでにしたくなりますよねー。
あーあ、いつになっても100%の完調にはならないですねー。
ま、こんな年式のクルマがメンテフリーで乗れるわけはないですからねー。
また頑張ることにします。