さぁ、いよいよ今日は本丸に臨みます。
クラッチ交換、した理由はエンジン暖まってくると頻発するジャダ。
エンジンオイルがなんか悪さしてるんじゃないかと。
だったら、リアクランクシールあたりが怪しい。
ってことは自動的にクラッチ整備だな、と。
本来はクラッチが付帯整備な勢い(笑)
さて、まずは昨日チェックした燃料ホースの切り離し。
それと、エンジンオイルのドレンの増し締め。
一応、と思って手探りでやったら緩めてしまい、と同時に抜けきったと
思ったオイルがまだ糸引いてます。
ってことで、もう少しオイル抜いて、それ待ちながらフォークリフト始動。
スリングの2Mを爪の左右にかけて、わっかをエキマニに通します。
どうもよくわかんなかったのですが、フロアジャッキはミッションのドレンの
あたりにかけて、けっこう持ち上げてしまっていいのですね。
結局、オイルパンがフレームの第一メンバーの上に行かないとエンジン抜けませんから(笑)
ビールケースを用意せい、ってのもこれで納得。結構な高さになるんで、このまま水平移動すると、ちょうどこの高さがマッチすると。
ってことにさっき気づいたので、ビールケース用意してません。
平台車はあります。
車庫まさぐったら、知り合いにもらった米軍ご用達の謎の鉄の箱が。
こんだけ重たきゃ強度は問題ないでしょ。
平台車に乗せたら高さもいい按配。
念のためにウエス引いて準備完了。
フォークリフトで吊ったらあららとエンジン抜けてきました。
が、エキマニで吊ると水平でません。天秤が前すぎるんです。
クラッチが重いともいうのかな(笑)
でも、これはあとでいい結果を産みます。たぶん。
ま、なんとかエンジンとミッションが分離できて、憧れの姿へ。
でも、これから結合がうまくいくか否かが最大の悩み。
本来なら一番楽しい部品装着も気が重い。
![](https://cdn.snsimg.carview.co.jp/minkara/userstorage/000/053/969/218/0015879164.jpg?ct=a5cd3ccc7170)
ベルハウジング内。レリースベアリングとクラッチフォークを用意しました。
フォークのリタンスプリング、あ、クラッチワイヤも。
で、各部にモリブデングリス塗って、フォーク外そうとしたら、シャフトが抜けません。
釜に穴は開いてますが、その先にブレーキディスクが。
ローター外すにはキャリパー外さないと。キャリパ外すとLHM漏れます。
そのためのキャリパO/Hキットはもってません。ここは丸腰で触りたくはなく。
残念ながら、フォークは次回に。できる範囲内でグリスくれてこことはお別れ。
あっと、シャフトとフォーク止めてる細いナベ小ねじはネジロック塗布でしたよ。書いてないけど、用意しておいた方がベターかと。
![](https://cdn.snsimg.carview.co.jp/minkara/userstorage/000/053/969/666/2e46315b5f.jpg?ct=1be445c257c6)
気を取り直してエンジン側。
いきなり取れてますが、本来、クラッチカバー、ディスク、フライホイルって順番で取れてきます。
カバーとフライ止めてるのはいつものM7。頭11ですが、凄く隙間小さいので
通常の3分のソケットのコマだと入りません。今回自分以前に購入した薄口の2分の駒とそれ用のソケットハンドルあったんでセーフ。案外盲点かもです。
それと、このカバーはトルクすごく弱いんでいいんですが、ここが間違って強いトルクだとフライの回り止め考えないとです。
カバー止めるM7緩めてるとクラッチ板がぼとっと落ちてきます。裏表注意ですね。それと、カバー周囲の粉はたぶんアスベスト。まあ、そーいうことです。
カバー外れればリングギア/フライホイル。中央で五点止めで絞めてあります。
頭13か14のソケットでいけます。ここは簡単にゆるむとまずいですよね。
自分はカバー止めてるM7のボルトをネジこんで、ブロックからはえてるスタッドに長めのドライバかまして回り止めにしました。案外ラクでしたよ。
上の5孔にフライ止まります。ノックピンは位置決め。
これないと、例の点火時期あわせがとっ散らかっちゃいますかんね。
外側のシールがリアクランクシール。前側と違って固い。ちょっと破壊しながら
外します。中央にもシールあって、その奥にカッパーのカラーあります。
シールは簡単に交換できましたが、カッパーはプーラーないと無理っぽく。
残念ながら諦めました。
で、下がオイルポンプ。抜いたはずですがタラタラ油が漏ってきます当たり前か(笑)エンジンO/Hキット買うとこの部のオイルシールがついてきます。
これも取り換えたかったので、鼻息荒く交換。うまく嵌らん!と息巻くも、
シリコングリスでセットしたらあっさり収まりました。
ここで、しでかしました。前述のO/Hキットの中に使わなかった紙ガスケットありまして。このオイルポンプとフライのクランクシール用です。
すっかり閉じたあとに発見した時の挫折感。
せめてガスケットの痕跡でもあれば、と思ったのですが、いいかえれば以前にも使ってなかったと考えられ。ならば、おまけってことで解釈するかと(笑)前向きです。事実ガスケットの気配なかったのに油漏れてる気配もなかったのですから。
そもそも今回ジャダの起きる理由は温間時に油が緩くなって、それがためにクラッチ板にまわるんじゃないかという仮説だったのですが、それは違うぽく。
ただ、釜のなか、特に運転席側は非常にオイリーでした。また、今回のヒーター箱もやはり運転席側は非常にオイリーでした。
ってことは、冷却ファンの風に乗って釜のなかにオイルミスト混じりの冷却風が
入り込み、雰囲気油濃度が高まったという仮説をがなりたつんじゃないかと推測できます。根拠はないですが(笑)
しかし、試運転の結果、停止直前のスナッチは明らかに減少し、わかる範囲内でのジャダも消えました。また、クラッチ板も新品8ミリ、既存7ミリと殆どすり減っていません。このことはクラッチフェーシングがなんらかの形で変性しているのではなかろうか、それは熱でさらに変性するのではなかろうかとの思いに至るわけです。根拠ないけど(笑)
でも、まあ乗りやすくなったんでよしとしましょう。