昨年夏、東京へ向かって走っていた頃、前左あたりからコンコンコンという異音が。
コンビニの駐車場で見た目の確認するも特に異常はなく。
よくあるCVジョイントのブーツ切れから発する音ならステアリングに連動するはず。でも、それはなく。強いて言うなら加減速にやや呼応するかな、と。
一日おいて翌日乗ると音は消えています。しかし、少し距離を乗るとやはり音は消えていません。敢えて言うと、左カーブを高速で運行すると頻度が増える気がします。で、考えました。
エンジンミッションが下がってシャシーに接すると音がでる。これはサスへの負荷が
かかったとき限定だから高速で音が出る、と。
そこでまずはエンジンとミッションのマウントを変えました。
結果、変わりません。音は涼しくなってきたら自然治癒して消えました。
ので、これはドラシャのスプラインやらキングピンやらのグリスアップを行った結果よくなったものと解釈し、小躍りしました。
翌春になって、クラッチのジャダもきっと遠因だったはず、と、その交換を敢行しました。
しかし、暑くなってきだした梅雨時期、再びあの忌まわしい音が再来。
暑さとの因果があるのなら、グリスが緩んできたからそのガタが多くなったのだろうと、ドラシャのアウターのCVジョイントのチェックだな、と考えると見事に左のブーツが破れています。
さくっと交換し、定例のグリスアップ、更にはタイロッドエンドの分解グリスアップとその僅かな面取り、遊びの調整を敢行。一瞬よくなった気がしました。が、盛夏のある日、イベントに向かうべく自宅から100キロほど走ったところ
再び異音が。この日は帰り道にステアリングが固くなるつう怖い思いもし、
再びエンドの調整。
余談ですが、ヘインズにはタイロッドエンドのヘンテコナットは締めこんで1/16回転戻せとの指示がでてますが、これはどうやら1/6戻しの間違いだという噂。
暗い気持ちで暫く運用してましたが、もしやショックのガタからの音か?
と気づき、晩夏にショックアブソーバ四本交換。
ピポットにシリコングリス詰めて、サスロッド?(ポーから伸びてる調整ボルト)のエンドのナイフエッジもいつも以上に十分な注油。
しかし、音は消えません。秋になって自宅から片道100から150キロくらいの
場所へ向かうと、概ね50キロ程度運行したところで音が再現。
涼しくなっても音の因果は関連付けがないことが判明し、暗澹たる気分。
唯一の音消しの方法は、少し早い速度で定常円旋回を左右数回やること。
これで気休めプラスの効果はありました。しかし、10月頭にはこれも焼け石に水。トンネルなぞ走ると、直線でも音がハッキリ聞こえるようになってきました。海外のBBSなぞ紐解くと、キングピン下部のプラグがホイルの溶接ビードに競ると音が、なんて説もあります。無論ホイル内側にそれらしい傷があるはずもなく。もうドツボです。
ある識者にはミッション内部のベアリングが痛み出すとこの手の音が、と怖い宣告ももらいました。
困り果てて、高崎の双葉自動車に入庫させてもらおうとその門を叩くことに。
道中は近いのに、運行すぐから異音発生。おかしなもんで、この手の音は
再現性が低かったりしますが、今回はいい感じ(笑)
親分のSさんの見立ては固いキンキン、という音がするのだから、ドラシャのスプラインの摩耗あたりじゃないか?といったもの。
先日車検通した近所のクルマやさんも同様の見解でした。これは、もう先日購入した部品取りからドラシャアッセンを交換するしかないかーと結重い気分に。
でも、一縷の望みを託して、とりあえずドラシャスプラインの注油、CVジョイントへの専用グリス(モノタロウで購入)、更には評判よかったそのグリスへの音消し添加剤の施工してから考えようと、ムダを承知でドラシャのインナ部分を外し、きちんとしかるべきグリスを十分に与えようと考えました。
ふとインナのCVジョイントのブーツ交換してなかったことを思い出し、その裏側の謎の蓋をよく見ると、簡単な爪で嵌っているだけで、ミッション側のベアリングにも簡単にアクセスできそうなことに気付きました。中間ブーツ外してしまった今ならブーツ交換も簡単。ついでに軽く専用グリス追加しとくか、と考えブーツめくると、左側のインナブーツにグリスの付着が殆どありません。グルグル回すと明らかに渋い感触が。
あれぇ?これ?
で、一気呵成にパークリ攻撃して、左も右も十分に清掃してドラシャの喜ぶ程度にグリス与えます。乾いた砂漠に吸い込まれる水の如くグリスが吸い込まれて行きます。ヒビの入っていたブーツも交換、外す時破れた中間ブーツは毎度苦戦しますが、
こいつをブーツに被せてうりゃ!ってやれば簡単。
今回久々にやったらすっかり勘所忘れて大苦戦。
狭い方を下にしてロケットに押し込み、根本の段のあるとこで一旦止めて
工具ごとドラシャのオスにセット、この状態でブーツをオスに入れて、その後にドラシャを組み立てて、最後にメスに被せるように戻せば五分でできます。
ついでに念のため、タイロッドエンドの注油と遊び調整。
更にはキングピンへの注油を行い、出来あがったのは深夜1:30。
翌日は仲間とのツーリング。とりあえず近所試運転。わかる範囲内では音は全くしません。これは喜んでいいのかも?とほくそ笑みます。
翌日、約150キロのツーリングでは一切の異音は聞こえず、ここに勝利宣言をする次第です(笑)
つうことで、長文失礼しました!
CVジョイントはインナもアウタも見なきゃダメです。当たり前の真理でした(笑)
Posted at 2020/11/09 21:40:25 | |
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