やっぱり鬱陶しい油漏れ。
今日はこれの撲滅を目指します。
インチキですが、液体ガスケットの導入。
定評ある?JBウエルド。これも各種類ありましたが、耐オイルが謳ってあるブツを
買ってきました。
これを使ってパッキンの補強をする、つう魂胆。
一旦、バルブカバーを開けますが、断面の油をきりたいので、開けた隙に他の
作業を先行して行います。
まずは、すこーし滲みのあったキャブのアッパーカバーの増し締め。
プラシーボ並みでしょうが、やらないよりましかと。1/8位締まりました。
それと、スパークプラグの増し締め。これは、十分に締まっていました。
ついでに、こないだやらなかった(面倒だった)点火時期とポイントの隙間チェック。
掃除して、ポイント隙間見ると、0.6位ありそうな感じ。
規定の0.45位に調整。面はあまり荒れてませんでした。
ポイントカムにもグリス塗布。
ここ、遠心力でグリス、すぐなくなっちゃいそうな気がいつもします。
このあと、リングギアに棒さしてのこのクルマならではの点火時期調整。
安物のテスターで十分仕事してくれます。点火時期は殆ど狂ってませんでした。
これに先立って、どうせいじるのなら、とポイントボックスも一旦外して、裏側の確認。
あまり油は漏れていません。
その後ろの薄いブリキ板も外して、ガバナーのチェックも。
ここで発見。ブリキ板の裏にもなにやら接点があります。
掃除して、グリス塗ると調子よくなりそう。
そうこうしているうちにヘッドの油も大分取れたみたいです。
改めて、ヘッドのバルブカバー塗布場所を清拭。
カバーのパッキンもきれいに清拭して両面に(やっていいんかな?)
うすーくJBウエルドを塗布。
1時間が使用可なリードタイムみたいですが、その下に英語で24Hがどーとか
パッケージに書いてありますが、その部分に輸入元が日本語のシール貼ってしまった
ようで、肝心の部分が読めません。注意深く剥がしましたが、べりっと剥げてしまい、
判読不可。
なるべく時間おこう、とエンジン始動はギリギリまで待つことに。
こーなると、時間が余ります。
ので、急遽思い立って懸案だったライトのリレー組むことに。
密林で買ったこれは、安価なのが取り柄。
どうも、台湾製な気配。https://www.amazon.co.jp/gp/product/B00MAE8YBG/ref=oh_aui_detailpage_o00_s00?ie=UTF8&psc=1
一般的なクルマにリレー組むならハウジングに直接カプラー挿せますが、このクルマ、
ライトハウジングは独立してますから、一旦カプラー分解して、端子単独にする必要があります。
耐熱のためか、このキットのカプラー、樹脂使ってないで、セメント系の熱伝導の悪い
部品を使ってます。良心的なのですが、こじると、すぐ欠けます。
ヒーヒー言いながら分解、セット完了。
配線を仮設置して、電源通すと、リレーがカチッといって、通電するのがわかります。
ローハイもちゃんと点灯するみたいで、一安心。
説明書ないんで、初めてライトリレー付ける人には不親切ですが、いい歳こいたおっさんには
配線は朝飯前。
問題はその取り回しだけです。
一般的にリレー設置するに丁度いいフェンダーは頻繁な着脱考えるとあまり設置場所には
相応しくなく。
しかし、あとの補器類はあまりセットするには向いていません。
今回、やむなくリレーはフェンダの三角パネルの先端の止めビス(M5)と共締め。
アースもここから一旦取ります。
着脱には向いてないので、今後の位置の移動も考慮にいれましょう。
同様に、配線の途中で遠慮なしについたフューズも考え物。
今回はエアクリの途中に万能板を適当に曲げて仮設置。
まあまあ、かな。電装やさんには怒られそうな設置ですが。
ここまで到達して、点灯検査の結果は良好。
もとに戻しておしまいです。
忘れずに点火時期検査用の棒を抜いて、ファンとポイント箱のゴムカバー付けて、餅焼き網を
セット。
で、フェンダと三角パネルをつけてしまったのです。
片付け終わってさて、帰ろうかと思ったところで、あ!と気づきまして。
バルブカバーの増し締めしてないんです。
フェンダ、また外すの面倒で(東の空が白んできましたから)、手の届く範囲で
12のスパナ使って脇から増し締め。大したトルク必要としないし、これでまた
漏れるようなら外しての増し締めでいーだろーって、詰めが甘い、ちゅうの(笑)
もう、漏れる油みるのはいやなんで、まっすぐ自宅へ直行。
漏れの確認は明日以降にすることにします。
しかし、副次的効果か嬉しい誤算が。
なんと、先月水戸に行く時から針が躍るようになっていたタコメーターが
落ち着きを取り戻したのです。
今までは、凡そ3000回転から上になると、レッドゾーンに入ったり、5000回転まで
一瞬で戻ったりして、当てになりませんでした。
アイドリングは概ね落ち着いていたので、その確認ができるだけでもいいや、と
半ば諦めていたのです。
2CVは、二速ギアがおおよそ回転数の1/100の速度出ます。
4000回転なら40キロです。
今回の修理でキチンとその値が(正確な精度は別として)現れるようになりました。
また、アイドルが1100回転、ライト点灯で900回転まで落ちていたのも、常時900回転に
なりまして。これはリレーの効果かもしれませんけど。
回転計はタコ配線に一部沿わせてライトリレー配線を束ねたせいで漏れ信号が
うまく消えたのかもしれませんが、ポイント隙間の過大からでた雑信号が消えたせいかも
しれません。また、プラグコードの取り回しも一部変えたので、どれが奏功したのかはわかりませんが、結果万々歳です。
そして、始動性が強烈によくなりました。
これはもう、間違いなくポイント整備の賜物かと。
これまでも、ちょっとエンジンブレーキ使用時に弱めのスナッチが出ていましたが、
これも消失。
やっぱ、基本に立ち返った整備が大事だなぁと痛感。
たかがポイント隙間ですが、プリミティブな2cvには極めて有効かつ、満足感の
高い整備だなあと留飲を飲みました。
そして、肝心の油漏れですが、これも、右バンクからはなくなりました。
左バンクのヘッドからは少し出てますが、今までに比べれば無視できるレベル。
ただ、メガネパッキンのあたりにやらしい染みが見えるので、
次回オイル交換の時にちょっとヘッドずらしてメガネパッキン部にも液体ガスケットを
塗布できればなーと考えています。
また、オイルパンそのものからも幾分もれがあるようですので、合わせクランクケースの
増し締めを考慮したいなと思います。
それと、オイルフィルター基部にもOリングあるようなので、これも、次回のフィルター交換時に
同時交換ですかね。
問題はクランクケース後端部から出てるように見えるオイル。
前オーナーは以前クラッチ交換を行ったときにリアのクランクシールも交換したと
述べていますが、それも数年前。すでに寿命なのかしらん?
事実、エンジン温まるとクラッチのジャダがでます。
油が漏れて、クラッチを湿らせている、と考えるとむむ、です。
滑るとこまではいってないので、量は極小と考えたいのですが。
ここは結構面倒臭そうな気配ですし、ここまでやるなら、結局消えないステア系から
のカッチン音の原因?臭いステアリングギアボックス当たりの整備もしたいですし。
ここは、来年5月の課題?としてとっておきますかね。
かなり気の重い整備になりそうですが(笑)
あ、ヘッドライトは嘘みたいに明るくなりました。ハイビームなぞは今どきの国産乗ってるかの
如きです。ちょっと気持ち悪いくらい。
幾分ロービームが低すぎな気がするんので、そこらの深夜のでかい駐車場で改めて
自家光軸調整ですね。
早くテスター壁を見つけたいです(笑)