ラパン試乗

スズキマニアの師匠と「スイフトを超えた」との評判が気になっているらしいスプラッシュを試乗しに行ったついでに、私はラパンを試乗してみました。

スプラッシュですが、私は助手席に座ったんですけど…あまりにもシートのクッションが固くて、ごく短時間の試乗でもお尻が痛くてたまりませんでした。あと、ウィンカーの音が８ビットゲームみたいな音で…笑えます。

基本は欧州車でオペルとの共同開発ということもあってか、全体的にしっかり感はありますね。「心地良い固さ」だと思います。スイフトよりも背が高いのに、それを感じさせない乗り味だとは思いました。

以上。

※その後のスプラッシュのインプレについては、こちらもご参照ください。運転席に長時間座って、惚れ込みました！

ラパンですが…試乗車は最上級グレードのT Lパッケージ。一応新型車だから乗っておくか、程度で乗ってみたんですけど…これがかなりイイ！

そもそも背が高い新型ワゴンR用の最新プラットフォームを使っているだけあって、重心が低くて車重も軽い新型ラパンでは走りの上質感はかなりものでしたね。

スペック比較をしてみると

ラパンは全高1,510mmでターボは820kg（23km/l）、NAのCVT車は800kg（24.5km/l）
ワゴンRスティングレーは全高1,675mmでターボは880kg（21.5km/l）、NAのCVT車は860kg（23km/l）

軽いとは言ってももはや800kg超えだった…（汗）ちなみに私が乗っていた赤ミニカは、なんと全高は同じ1,510mmで740kg（22km/l）でした。MTなんでただでさえ重いCVT車との比較は無意味ですけど。ワゴンRとは60kg、全高に至っては165mmもの差があるんですね。

ワゴンRでもCVT＋ターボは結構速いな（直線限定）と思ったんで、それよりも軽くて低いラパンでは軽快そのもの。NA＋CVTの実力が知りたいところですが、ターボ＋CVTであれば不満はないですね。

個人的に新型スイフト以降のスズキは何かをつかんだようで、特に内装の造り込みはかなりのものがあると思います。ラパンは女性ユーザーを強く意識しているだけあって、安っぽさや軽自動車感は微塵もない仕上がり。いいわ、これ。軽の内装に関してはダイハツが一歩リードだと思っていましたけど、今やスズキではないかと思います。ドアの閉まり音も造り込んであるようで、新型ワゴンRやラパンは「バフッ！」と閉まるのに対し、ムーヴコンテは「バシャン！」でしたからね…見比べていたとき師匠に「やっぱダメハツじゃん」と言われる始末（涙）

ラパンの装備ですごいなと思ったのがマルチインフォメーションディスプレイ。なんと、生意気にも漢字が出る（笑）！　これでもう完璧にやられました。バーグラフ表示のタコメーターも一応出せるので、スピードメーターのみという寂しさからは若干解放されるかなと。スズキが軽にこんな装備を奢っているんだから、普通車なのに低解像度で荒い表示しか出せない三菱には見習って欲しいもんです。

LEDをうまく使って昼間と同じイメージの照明になっているメーターもラパンらしくて良いですね～。パレットやワゴンRスティングレーのディレイ点灯するファインビジョンメーターと言い、ここでもあからさまに同じメーターを使い回している（フォントと照明色が若干違うぐらい）ダメハツは完敗。

他にも、T Lパッケージはキセノン＋オートライトにフルオートエアコン装備ですから、装備面でもかなりの水準です。これであとASCDが付いて屋根が空けば、買う（笑）SSやMTは予定無さそうなのが非常に残念です。先代に一時期あった屋根空きも出るといいんですけどね。仮に出たとしても「ターボ＋CVT＋屋根」なんて仕様は出ないんだろうな～。

昔からスズキのイヤなところは、選択肢の狭さですね。その分コストを抑えているんでしょうが、メーカーオプションがほぼ無くて例えばシートヒーターやヒーターミラーは4WD（つまり寒冷地仕様）じゃないと装備出来ないところがムカつきます。ヒーターミラーなんて冬場は重宝する装備なんですけどね。2WDで寒冷地仕様を選ぶヤツはおかしいと言わんばかり。

ワゴンRは乗っても全然良いとは思えない（メーター以外）んですけど、ラパンは走りも良いし、何より上質なんでオススメ出来ますね。別にこれ以上の中途半端な室内空間は必要だと思えないし、背が高いと走りはつまらないし燃費も悪くなるからラパンぐらいがちょうど良いと思うんですけどね。