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2010年09月21日 イイね!

正常進化の難しさ

正常進化の難しさ話題の新型スイフト、さすがにスズキも力が入っているのでもう展示車も試乗車も結構配備されており、見て乗って来ました。

師匠が先代スイスポをこよなく愛しており、私もよく乗ったり乗せてもらうので進化の度合いはいかに…?

1.外観

グレードは売れ筋であろう中間グレードのXL。エアロ付きだったので全体的にボテッとした雰囲気が締まって見えてなかなかカッコイイ。このクラスと値段で16型のアルミが標準というところもすごいです。

黒がスズキ定番の「ブルーイッシュブラックパール」から「スーパーブラックパール」へと、青っぽい微妙な黒からちゃんとした黒へと変更され、なかなか良い感じです。メタリックも晴天下で見ると結構キラキラしていて綺麗でしたよ。

デザイン、特にリヤついては思うところが。

先代が「リヤをぶつけるとリヤハッチも一緒に逝ってしまい修理費用がかさむデザインだったから」、という理由でリヤバンパーが大型化されてかつリヤハッチが小さくなったことで元々厚ぼったいリヤがさらに厚ぼったくなり、開口部の高さがすごい上がったのは使いづらいかも…と思います。開口部が狭くなったことでボディ剛性の向上には貢献しているようですが。

先代のエンブレムが一文字ずつ分かれていたのに対し、新型は一体型に退化しちゃったのはコストダウンでしょうね。残念。

私が気にするナンバー灯はちゃんと2灯のままで減らされておらず、ここは褒めるべきポイントです。夜見たときの貧乏臭さが全然違うと思うんですよ、ナンバーが1灯か2灯かで。これは安心。

すべて本を読んでガッカリだったのが、デザイナーが「もっと幅が欲しかった」と言っていたこと。「全幅は絶対大きくしたくないから、制約の中でカッコイイデザインを追求しました!」と言って欲しいもんです。幅が無いと満足行くデザインが出来ないなんて、ナンセンスだと思います。

すべて本によると全長が10cmも伸びてしまったのは、先代があまりにも前後を詰め過ぎて余裕が無く、リペアビリティが悪かった(=修理費がかさむ)からだそうです。リヤハッチは上に書いた通り、フロントは高価なラジエターまで影響が及ぶことが多かったそうな。日本よりも海外でそういう声が大きかったんだとか。

2.内装

乗り込んでみると、「外観と違って内装は一新した」というだけあってガラッと変わっています。先代が相当「安っぽい」と言われたのを気にしたのか、かなり頑張ったようですが…デザインはともかく使い勝手はどうかな? と個人的には思いますね。そんなに先代がダメだったとも思わないんですけど。先代の見晴らしの良さは無くなり、圧迫感があるインパネになりました。

メーターも、写真で見る分には良かったんですけど、実際に運転してみると視認性はイマイチ。先代はインパネ中央にあったインフォメーションディスプレイがコストダウンも兼ねてメーター中央に移動したのは良いとしても、文字が小さくて見づらいんですこれ。メーターの数字も文字間隔詰め過ぎで文字も放射状に倒れてるからデザイン優先のきらいがあるかな。先代のがメーターは断然見やすいです。ムダに頑張っちゃった感じ。

先代のインフォメーションディスプレイは助手席側からでも時計や外気温の確認がしやすかったし、運転席からも見やすい位置だったんですけどね。これが無くなったから時計もオーディオ&ナビの表示に頼るようになっちゃって、残念です。

残念と言えば、ハザードスイッチもそう。その部分が上下に分かれていて、なぜか小さい部分がハザードスイッチで大きい部分はメクラ。たぶんイモビのインジケーターが下に付いていると思うんですけど、大きさは逆にすべきだろうと。

先代はインパネ下端にそれなりに深い小物入れスペースとカップホルダーが2つ付いていたのですが、新型はそのスペースに電源ソケットとディーラーオプションのUSB端子が付くようになったので小物入れは廃止。そこにあったカップホルダーは1本分へと減少、日本仕様専用装備として助手席エアコン吹き出し口の下にプッシュオープン式のが付いていますけど、運転席はプッシュエンジンスターターのおかげでそのスペースは無し。プッシュスターターなんていらないと思っている私には残念なことこの上ないです。

先代のインテリア(インパネ)で特段の不満が無い人にとって、新型は進化したんだか退化したんだか微妙なところです。そこまで全否定することもないでしょうに。

褒めるべきは、旧スズキクオリティを引っ張っていた、フロントにしか無かったルームランプがようやく中央に付いたこと。ON・OFF可能なラゲッジルームランプも独立して付きました。惜しむらくは、 マップランプも設定されたのに最上級グレードのXSにしか付かず、ケチなスズキだからメーカーオプションでの設定は絶望的だとしてもディーラーオプションでも用意が無いのは残念です。最初はXSを買って欲しいんでしょうけど。

3.運転感覚

短距離の試乗だったので、足がどうとか中間加速がどうのということは分かりません。

腰掛けてみると、シートのサイズがたっぷりしていていいですね~。リフターもシート全体がかなりの調整幅で上下出来るので、身体や好みに合わせられるところは良いです。チルトだけじゃなくてテレスコピックも付いてますしね。ただ、個人的にはスプラッシュのシートのがもっと硬めで好みでした。

視界はインパネのところでも書いたのですが、圧迫感が出たインパネと妙に凝ったデザインのミラーであまり良くありません。先代は着座位置が高めで割と見晴らしの良いクルマだったのですが、新型はそうでは無いですね。内装色も黒だし、閉塞感があります。それを良しとするのかイヤとするのかは乗った人次第。

動き出すと、なんだこのグニャグニャのパワステは…個体差あるいは初期型だからなのかもしれませんが、発進時は全く路面の状況を伝えてくれません。これはヒドイ。走っていれば当然それなりのフィーリングにはなって来るんですけど、また信号等で停まって発進するときはグニャグニャに。

かなり重めのセッティングになっているスイスポと比べてはいけませんが、走りを売りにするスイフトのパワステがこうも頼りないのはいただけません。これでもう運転する気はかなり失せました。

スズキはもっと電動パワステに慣れてるハズなのに…他の個体にも乗ってみないと何とも言えませんね。他のインプレを読んでもそんなこと誰も思ってないみたいだし。

1.2LのエンジンにCVTなんで、パワー感はそれなり。踏めばそこそこ走ってくれますが、まだ日産(マーチ)のがエンジンとCVTの制御は上手かなと思います。

せっかくMTの設定があるクルマだから、燃費指向のセッティングで全体的にもっさりしたCVTなんぞよりはMTで乗りたいクルマです。

4.まとめ

正常進化って、難しいですね。

先代が突然変異であまりにも良かっただけに、今回のフルモデルチェンジは相当なプレッシャーだっただろうと想像されます。軽自動車と違って世界を見なければいけないし。

例えて言うなら、P10の後を受けたP11プリメーラのような感じですね。ヒットした先代からどこを変えるか、どこを変えないのか、キープコンセプトで作ることの難しさを感じます。すべて本によると、そういうことは織り込み済みのようですが先代オーナーはムリに新型へ乗り換えることはないんじゃないでしょうか。

先代の在庫車を買い叩いても決して間違った選択ではないと思います。

およそ1年後に出て来るであろうと予想される次期スイスポ、この標準車での問題点をつぶした上での登場となるでしょうから相当期待は出来ますけどね。先代の標準車には実は乗ったことがないので、どんなクルマだったのか乗っておくべきでした。
Posted at 2010/09/21 22:54:42 | コメント(1) | トラックバック(0) | 新車 | クルマ

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