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Dinoのヘッドのカバー類のボルトも、過去にオイル漏れですごくまし締めを繰り返されたのでしょう、ねじ山が細くなるぐらい伸びきってます。
長さのちょうどよいM6スタッドを某国産車のエンジンから探して30本ほどオーダーかけておいたのが入荷したので、スタッドを抜きつづけます、やはり数本折れてしまいました、車上ではくらっと来るところですがこの状態なら何でもありなので楽勝です、Tigで棒を溶接して、その熱で簡単に緩んでくれます。

Dinoのチェーンテンショナーは、オートではなくただの固定式で、調整後画像のあたま19ｍｍの６角を閉めてロックするのですが、この締め付けが甘かったりすると、エンブレ時などにテンショナーがずれて、バルブクラッシュなどがあったらしく対策として後期の途中ぐらいから、センターにねじを立てて、テンショナーの戻り止めを追加してあります。
この車両は、なぜか片バンクのみだけ対策品でした、新車から整備をしていたことがある先生に聴いてみると、なぜか緩みやすい側のバンクがありそちらだけあとから対策している車両もあったとのことです。せっかくなのでのこりも旋盤にくわえてねじ加工しておきました。
たまにこの戻り止めのためのねじを勘違いして締めこんでチェーンを張りすぎてしまう人がいると先生がおっしゃってました。
先生とは以前１馬力の部品を持ち込まれた方です。

ＭＴも形になったのでデフもシールぐらいは代えようと開けてみると、ベアリングのレースが少し傷っぽいので、せっかくなので交換することに、古いクルマは見るとこ見るとこせっかくだからを言いつづけることになってしまい終わりません。
Ｄｉｎｏはシャーシも含めてテーパーローラーベアリングはすべてインチでちょっと価格も高く流通もよくないのですが、今回は4日で国内在庫が手にはいったのでよしとしましょう。
デフケースを組み付けていると、イヤーなのびる感じが.....トルクメーターの針がちっともあがりませんと言うか下がりました。
またばらしてシール材掃除して、ヘリコイル入れてやり直しです。
1時間タイムロス！

腰下は、今回ばらさないのですが、ヘッドの加工もまだ上がってこないので、コンロット＆メインベアリングキャップのトルクチェックだけ行いました。

で！見つけた物。

OILストレーナーのかさ部分にクラックがありました。
もともとあるみロウ付けの部分がクラックが入り過去にTIGで溶接してありましたが、そのビートの横でクラックが入り始めてました。

ロウを流したほうがいいのかTigでいったほうがいいのか迷うところです。
それとも新品か、ゼロから作るか。

ディノのシフトフォーク＆セレクターは国産とは違って位置を調整しなければなりません。
これがまた微妙な調製が必要で、シフトフィーリングに影響する部分なので締めては確認また調整の繰り返しです。