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オイル漏れ修理のカウンタックですが、せっかくばらしてるので、バックラッシュも調整します。
やり方は普通にサイドベアリングケースとデフハウジングのシム調整なのでシムさえあれば問題ないのですが、構造的に気に入らないのがベアリングケースとハウジングにはシールする物ががありません。
シムがメタルガスケット代わりになる？とは思えず、シール材をシムに塗って組むのもいまいちなのでサイドベアリングケースのオーリング溝を掘って、ハウジング側を面取りしてオイル漏れ対策をしてあります。

カウンタックはオイルパンの中をプロペラシャフトがとおります。

アルミのパイプ状のトンネルを外して、プロペラシャフトのカップリングジョイントを抜きとります。
もちろんナットはいつもの4つ溝のリングナットなので、こんな奥まったとこでなめたらどうにもならないのでちゃんとＳＳＴを使います。
ここで抜ける車は簡単に引っ張れま抜けるのですが、今回は抜けないのでＳＳＴの出番です。

カップリングの先端にＭ５５/Ｐ1.0のねじが切ってあるのでおそらくこれを使うのであろうと思って、スライディングハンマー用のアダプターを作って引き抜いてます。何年に一回ぐらいしか出番はありません。

完成したＳＳＴをさっそく使ってカウンタックのデフオイルシール交換です。

ＳＳＴの内側センターの出っ張りがハブスプラインの内側にはまってうまくトルクがかけられるようになってます。

このデフのサイドフランジは凝った作りになっていて
通常デフはテーパーローラーで挟みこんでサイドフランジは刺さってるだけで固定はデフ任せがほとんどですが、カウンタックは
サイドフランジのためだけにボールベアリングを追加してます。なので画像のとおり、テーパーコーンの奥にサイドフランジ用のベアリングがあってそれのロックナット今回作ったのが外しようの工具です。

サイドフランジを抜くとやっとオイルシールのついたカバープレートが見えるのでオーリングとオイルシールを交換します。
オイルシール交換の一言で済ませるには長い作業でした。

カウンタックは、LP400から始まり徐々にエンジンがモデファイされていきますが、途中ロングストローク化に伴ってプレートを使ってハイデッキにしてロングストロークに対応してます。

ブロックとプレートののシールは、ゴムひもで行います、オーリングではありません数メーターのゴムひもがガスケットキットについてきます、それを溝にはめてちょうどよいとこで切って、使いますつなぎ目がいつも心配です。
今回は長さに余裕がありましたが、前回はゴムが足りませんでした～純正なんですけどね。

年末にオイル漏れ修理で降ろしたカウンタックのエンジンですが、６年前にＯ/Ｈして４万キロほど走行しましたが、あちこちのオーリングがつぶれきって反発力が無くなりオイル漏れしていたようです。
ヘッドガスケットは漏れは無かったので開けないつもりだったのですが、ヘッドにも数箇所オーリングを使用しているので、開けて交換することにしました。

ヘッドボルトはスタッドタイプでナットを緩めますが、カムシャフトの裏になるので特殊工具でないと緩められません。