2021年07月11日
コロナ対策でインフルエンザは1/600に激減したがその意味は。
2020年の2月頃から新型コロナウイルス感染症に対する対策と啓蒙が始まったことで、2020年度のインフルエンザ感染数や死亡者は激減し、およそ1/600にまで減ったと言われています。
毎年インフルエンザで亡くなる人の数は直接的な数値では5000人前後で、インフルエンザによる関連死を入れると10000人以上となっていたと言います。
それが2020年の2月あたりから、マスクの着用、手洗いの励行、3蜜を避ける、などの対策が叫ばれたことで、呼吸器及び経口感染が主体の感染症はインフルエンザだけでなく、RSウイルス感染症なども激減しています。
そして問題の新型コロナ感染症での死亡者は2020年の1月16日~2021年の1月15日までの1年間では、4400人程度でありましたが、この新型コロナ感染死亡者数の中身は死亡した時にコロナに陽性であればコロナ死とカウントされたために、死因として考えれば正確性に欠けています。
その理由は患者に既往症があり、新型コロナが流行しなくても死に至るような高齢者が、コロナに感染したことで死亡時期を僅かに早めたと判断できる人達もカウントに含まれているからと考えてもよさそうだからです。
更に日本では毎年10万人が肺炎で亡くなっていることも知らねばなりませんから、新型コロナウイルス感染が純粋な意味での死因となったとされる死亡者数は4400人とされる死者の何%であるかは現在では正確には判断できないものである訳です。
しかし、もしそうだとしても、2021年の2月~7月の間に新たに1万人が新型コロナ感染症で死んだとされている直近の増加傾向を考えると、前記の4400人の半数が新型コロナが原因とは言えないと判断することは合理的ではないと思うのです。
そして、それらを考慮して私は考えて見ました。
最も重要なことは、政府が打ち出した非常事態宣言による行動抑制や、マスクの着用、手を洗うなどの衛生管理の徹底、3蜜を避けるなどの防疫手段によって、日本ではインフルエンザは消滅的ともいえる減少傾向が見られたことです。(オーストラリアやニュージーランドでも同様)
何かここまでで気づくことは有りませんか?
私が感じたことは、これまで毎年5000人~10000人の命を奪ってきたインフルエンザに対し、政府は今回の新型コロナのような対策を一切打つことは無かった訳です。
しかし、日本国の政府は去年から新型コロナウイルス感染症を危険なものとして捉え、ロックダウンこそできない国であるものの、非常事態宣言を出して国民の行動に自粛を課し、3蜜を避け、衛生管理を徹底し、マスクの着用を推し進めた結果が、今開示されている1年と6か月間の死亡者数1万5千人となっているのです。
日本政府の対策はインフルエンザをほぼ消滅させたほどに感染症拡大防止に絶大な効果を生んだ訳ですが、そんな劇的な対策でも1万5千人の命を18か月で奪ったCOVID-19というウイルス性の伝染病はやはり恐るべきものであるという認識となります。
もし、どなたかが主張するほどに楽観的に何の対策もしなかった場合、また、コロナは無いと主張する人のように、「多少タチの悪い風邪でしょう」などと言って何も対策しなかった場合どれぐらいCOVID-19が日本で流行したか?想像してみる訳です。(インフルエンザは対策後1/600なら・・・コロナ無対策なら600倍!?)
インフルエンザをほぼ完ぺきに封じ込めるような対策をしたにもかかわらず、COVID-19は少なくとも、すでにインフルエンザでの年間死亡者数に匹敵する死者を出しているのです・・・。
インフルエンザもCOVID-19も感染経路はほぼ同じですから防疫面での対策も全く同じなのです・・・・。
もし政府が何も対策をせずに居たらどうなっていたでしょうか?(最悪600倍?)
それでも「只の悪い風邪」と言う人はいるのですよ・・・・。
まだ生きて沢山の有意義な時間を過ごせたはずの人が死んでゆく時「ただの悪い風邪」なんて軽い言葉で納得できるものでは無いはずです。
「COVID-19はただの悪い風邪」と言うのも言論の自由の範囲内ですかね?
コロナで死んでゆく人の心をあまりにも蔑ろにし過ぎる言葉だと私は感じます。
ブログ一覧 |
思う事 | 日記
Posted at
2021/07/11 16:12:28
今、あなたにおすすめ