伊藤かずえさんのシーマがフルレストアを受けて公表された・・・・。
素晴らしい事だが、一般庶民としてはチョッピリ羨ましい話だとも思う。
振り返って我が事を思い返せば、長く乗り続けていたセンティア3.0エクスクルーシヴを17年で降りて、デミオ13CVに乗り換えた。
殆ど故障らしい故障も無かった車を買い替えるその動機は排気ガス規制や二酸化炭素の事を思うと、古い形式の車に乗り続けることへの呵責が大きくなってきたことが一番だった。
それが正しい判断であったかどうか?クリーンディーゼルターボ車に乗っている今ではもうなんだか解らない・・・・。
13年ほど前、とうとうセンティアと別れる日がやってきて、私は洗車して、ワックスをかけた。
殆ど痛んでいない塗装はピッカピカに輝き、「新車の様」といえば大げさだが、とても17年の歳月を経た車には見えない。
走行中に石が飛んできて出来た傷はあちこちにあるが、錆びは何処にも出ていない。
「30万キロをトラブルなしで走りきる」という事が、どれくらい車にとって遠い可能性であるか、本当に解る人はほんの一握りだろう。なぜなら、殆どの人は10万キロ未満で車を乗り換えてしまうからだ。
だが私のセンティアはやってのけてくれた・・・・・。
その時私はワックスをかけてピカピカなセンティアを廃車処分して解体してもらう様に依頼したのだ・・・。
MAZDAのディーラーがその約束を守ってくれたなら、誰の手にも渡らずに、まだ元気に走れるはずの私のセンティアはその生涯を閉じることを余儀なくされたのです。
ほぼ故障らしい故障は無く17年働き続けてくれたから、もし、セカンドユーザーの手に渡ったとしたら・・・そこで寿命的な故障が頻発することになるのだろうか?と考えてしまったからだ・・・。
私はそういうことが起きて、この17年間の親友とも言えるセンティアが誰かに疎ましく思われることが許せなかったのだ。
まだまだ充分に働ける車であったかもしれないセンティアを自分だけの想い出にして終えてもらう事を選んでしまったのだった・・・。
我が家には2台分のガレージは無かったことも有るし、保管場所の面でも保存することは出来ないと諦めてしまったから、傲慢な考えであったとしても、あえて解体してもらったのです。
よく考えればまだ他に方法はあっただろうにね?・・・・。
本当にシーマを愛した伊藤かずえさんの選択とそれを可能にした車への愛と経済力を見ると、自分が情けなく思えたし、傲慢な判断であったとつくづく悲しくなってしまった・・・・。
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思う事 | 日記
Posted at
2021/12/14 13:59:31