昨夜から少ししか寝る時間が取れない・・・・・。
光造形式の3Dプリンタがトラブルでダウンしたのです。
原因は以前にやってしまったレジンバットの底のフィルムの損傷で、その場所を避けて使って来たのですが、昨夜遅くの作業で完成したモデルが可笑しな状態になっていた???。
部分的に壊れていて、途中から造形されていない部分があったのです。
レジンがバットに入っていると底のフィルムは見えない為、何が起きたのかも判らないので直ぐに、レジンをレジンバットからボトルに移して調べた所、レジンバットの底に張ってあるフィルムに穴が開いてレジンがLCD面に流れ出しそこで硬化していたのでした・・・・!。
LCDの表面で硬化して光を通さなくなった部分が出来ていて、紫外線がそこで遮蔽されてレジンが硬化できずに造形できない部分が生じたという訳でした。
そこから、F1アメリカGPの観戦もままならない状況となってスプリント予選は少ししか見られなくなり、兎に角、修復するためにLCDの表面で硬化して固まってしまった樹脂をはがさなくては、高価なLCDキットを購入しなくてはならないので、もう必死でIPAで膨潤させられないかと頑張りましたが効果が少なく、薄い硬化物ではありますが僅かしか塊は小さくならないのです。
直ぐにネットで調べてどんな溶剤があれば固まったレジンを取り除けるのか調べたのですが、「アセトン」が良さそうと解ったので、我が家に有るはずのマニキュア用のリムーバーを捜して根気よく膨潤させて、やっとのことでLCD表面を傷めることなく、こびりついたレジンを取り除くことに成功したのです。
何と3時間程を擁して朝の9時頃になってしまったので3時間程眠ってから、次には穴の開いたFEPフィルムの交換作業です。FEPフィルムの交換用の部品は2日前に届いていたのでそれを使って修復しました。
↓は穴の開いたFEPフィルム。
↓はFEPフィルムの交換修理が終わったレジンバットと外した穴の開いてしまったフィルムの画像。
↓ここ数日使っている白色のレジン。
こんな感じでギア等も作っているのですが、強度と硬さは良いものの靭性が不足していて、ビルドプラットホームから剥がす際にカケてしまって困っています。
衝撃を与えるとガラスに近い感じで破損してしまうのです。かなり強度は有るのですが粘らない感じで壊れてしまうのが欠点ですが、レジンとしては値段が安いので、色々とテストするには丁度良くて、硬化後の収縮も90mmの長さに対し89.8mm程度に均等に収縮する事も解ったので、その分を1.0022倍のスケール比で大きくして出力すると殆どドンピシャの寸法に仕上がるので、機械部品としての要件を精度面ではクリヤ出来ています。
3Dプリンタで作った部品が0.01前後の精度を持っていて、ベアリングを嵌め込んでも、「しっくり」と言うのはやはりやや驚きではあります。
そして、ビルドプラットホームから壊さずに剥がす為に様々な工夫をしてモデリングをし直して来たのでここの所大分不良率は下がって来ました。
因みに前回の黒い高強度タイプのレジンは1kgで¥8700程度ですがこの白いレジンはABS樹脂に似せた物性が特徴であり、2kgで¥3800程度なので、1/5程度と非常に安価なのでテストサンプルの製作にはもってこいのレジンなのです。
まあ、それにしても・・・、こうしたトラブルに対処できなければレジン3Dプリンターは使いこなせないという事で、やっぱりFDM式の3Dプリンタの方が楽だな~・・・・・。
Posted at 2025/10/18 19:19:32 | |
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