2015年12月14日
バネ下重量の軽量化はバネ上重量の10倍効果的等と言われたりするが、その最も大きな理由は慣性モーメントの軽減である。慣性モーメントが小さくなると何が良いのか?
1.まずタイヤを回すときのエネルギーが少なくて済むため、馬力が加速に多く使われ、タイヤとホイールの重さ分を回すのに割く割合が減る。当然その逆の動作のブレーキングでも同じように重いタイヤとホイールよりは小さなブレーキ力で、同じ制動力が得られるからブレーキパッドやディスクへの負担が減り長持ちするし、制動距離もわずかではあるが短縮する。
2.タイヤとホイールが回る時に発生するジャイロ効果が小さくなることで、ハンドルが軽く切れるため、車の動作が俊敏になる。
3.軽くなったバネ下重量はタイヤの接地性を高める。不整地やギャップなどの乗り越えではタイヤが宙に浮いている時間が短くなり、タイヤのグリップが高まる。(これが最も重要)もしレースやラリーならタイムは確実に短縮する。
4.車全体が軽くなり、加速減速が素早くなる。などの効果がある
バネ下重量の軽量効果はホイールとタイヤでは、より外側にあるタイヤを軽くすることでより大きな効果を生むから、タイヤはコンパウンドや構造的なグリップ力もさることながら、その軽さは非常に重要なのだ。
昔からホイールの軽さばかり気にしてタイヤの重さを考えない人が多いので、なんで???と、私は思っていました。
ご存知かもしれませんが、レーシングタイヤは嘘みたいに軽いですよ。
バネ下の軽さを欲しくなるのは、高速道路のインターチェンジなどで減速する時、ブレーキングゾーンがやや荒れているところなどでは、アンチロックブレーキが作動して制動距離が伸びたりします(市原インターのカーブ手前がまさにその状態です)高めのコナーリング速度の80kmまで素早く減速しようと多少強くブレーキを踏んで入って行くとカーブの始まる部分にある舗装の継ぎ目であの不快なアンチロックブレーキが作動して、ハンドリング開始後もブレーキを残さねばならなくなるんです。(基本は直進中にブレーキングを完了させるから。)
最も速く走ろうとしたときはコーナーへ進入してもブレーキはかなり残すのだし、それはそれで仕方ないのですが、更に雨だったり、凍っていたとしたら・・・と考えると、タイヤが宙に浮く時間は出来るだけ少なくしたいのですよね。正確なブレーキングのためにはアンチロックブレーキの作動は邪魔でしかないですから・・・。
実際、省燃費のためにタイヤの空気圧を0.35MP程に高めておくとテキメンにアンチロックブレーキが舗装の継ぎ目で作動してしまうのです。空気圧を0.25MP程度に戻すと、その頻度は格段に下がります。
つまり、舗装の継ぎ目で一瞬リヤタイヤが宙に浮くためブレーキがロックしているという事ですから、空気を入れ過ぎたタイヤが操縦安全の立場からはいかに危険かを物語るものでもある訳です。
高速道路のインターチェンジのように比較的滑らかな路面で、その先の路面も予想の範囲の場合であればブレーキを少し残して侵入すればほとんどは事なきを得ますが、もしその先の路面が凍っていたとしたら、もしくはソロバン上のウネリなどがあるのであれば、結構危険な状態になることも有りますよね。
そういう予想出来ない様な未知の道路では、なるべく予期しないアンチロックブレーキは作動してほしくないので、タイヤの空気圧は標準まで下げ、出来るだけバネ下重量は軽くしておきたいのです。
Posted at 2015/12/14 22:38:42 | |
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2015年12月14日
DJデミオの185/60R16を1インチアップで使うときのタイヤは、215/45R17が最も直径が近く、3.1mmしか小さくならないため、メーターの読みや平均燃費表示に最も影響が少ないので良さそうです。
因みに215/45R17は直径が625.3mmで外周長は1963.442mmとなって、約1.5mm車高が下がり、メーターの表示数値より実際の走行距離は99.5%の走行となります。トリップメーターで100kmの時、実は99.5kmしか走っていないことになりますから、車が表示する平均燃費も0.995を乗じて考えるのが正解となります。
標準よりやや直径の大きなタイヤでは205/50R17があるが、これだと、直径が636.8mmで外周長は1999.552mmとなり、車高は4.2mm上がり、メーターの表示数値は少なめに出て、101.33%が実際の走行距離となるから、メーター読みが100kmの時、実際は101.33km走ったことになり、平均燃費も1.0133倍すると正解になります。
さて本題のタイヤ重量ですが、国内大手4社に問い合わせてみました。
215/45R17と言うサイズで最も軽いタイヤと銘柄を電話で聞きました。軽い方から順に
ブリヂストンタイヤ エコピアEX20 215/45R17 8.5kg @16,340.-
トーヨータイヤ ナノエナジー2 215/45R17 8.6kg @17,190.-
ヨコハマタイヤ エコスES31 215/45R17 8.7kg @9,600.-
ダンロップタイヤ エナセーブEC203 215/45R17 8.8kg @11,380.-
と言う結果です。(値段は価格.com調べ最安)
こうしてみると軽さで選べばBSのエコピアEX20という事になりますが結構値段が高いです。
値段で選ぶなら断然ヨコハマタイヤのエコスES31になりますが、グリップ性能や静寂性を考えるともう少しカタログと睨めっこしなくては何とも言えませんが、実際問題グリップレベルと静かさは数値データになりにくく、同じ車同じ場所で、走らせてみないと判らないだけでなく、新品タイヤと少し減って来た時の騒音の具合などの違いがあり、正確な判断は困難です。
こういう比較こそモーター雑誌がやってくれると有難いのですがね・・・・。
私は、自分のホイールを6.6kg程度で作るので、エコピアEX20を選んだ場合8.5kgとの合計は15.1kgとなり、標準で着いて来たアルミホイールと185/60R16のTOYOタイヤの合計重量16.3kgに対し1本当たり1.2kg軽量化することが出来るという事になります。これは慣性モーメントの面でも改善することを示しています。
さあどれが静寂性に優れまたドライグリップ、ウエットグリップに優れているのでしょう…まずは静寂性でふるいにかけてみようと思います。
最初に予定していた静かなレグノは9.4kgと重かったので止めます。他の調べた重さは・・・中国製ピレリP1=10.3kg、ダンロップRV504=9.0kg、ルマン4=10.1kg、ヨコハマSドライブ=9.8kg、ブルーアース9.2kg、トーヨーDRB9.2kg等でした。
様々なメーカー、銘柄やサイズ別にを調べてお知らせしたいところですが、これらの重量データはどこのメーカーも問い合わせないと知ることが出来ないのでなかなか大変なのです。
今日調べたメーカーのその他の銘柄のタイヤでは、9kg~10kg程度が標準的な重さでしたから、17インチにサイズアップする場合、ホイールは7kg以下の物でなければデミオに標準で着いてくるアルミホイールとタイヤセットよりも重くなってしまうことが解ります。
是非これらのデータを参考にしてみてください。
Posted at 2015/12/14 17:48:24 | |
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