上の画像は昨日の夕刻、我が家の近くの高台から富士山の見える方向を撮ったものです。
台風の接近がアナウンスされる中、赤く焼ける雲を見て高台にカメラを携えて行って見ました。
同じ場所から、何度も撮影したことが有ります。「夕暮れ劇場」と私はそこからの眺めに名付けています。
私が生まれて今年で67年目という事になりますが、計算すれば24106回の夕暮れが有ったことになり、その中でこうして夕日に染まる景色に出遭えるのは1/3程度でしょうか?それでもかなり多くの日で美しい落日を見ることが出来るのかもしれません。
私がこうして夕焼けに染まる落日の景色を見るために家を出て行くのは年に一回もあることでは無いのですから、私は毎日のように繰り返される美しい「夕暮れ劇場」を殆ど見逃していることになります。
眼下の工業地帯が無い昭和初期以前、ここからはきらめく東京湾と遠く富士山や丹沢山塊が見渡せたはずです。
撮影をした場所のすぐ近くにいくつもの古墳が有り、中には長さ20mを越える前方後円墳もあり、古代の人々もこの高台から、波静かな湾の向こうの山に沈む夕日を見ていたのでしょう。
もし私があと15年生きるならあと5480回の夕暮れを経験するでしょうが、こうしてその景色を楽しむのはあと20回も無いのかもしれません・・・・。
景色が人の心を感動させる程度は、感受する人間の精神史によって大きく左右されると思うのですね・・・・。
Posted at 2016/08/22 16:21:19 | |
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