上の画像は設計したゲートマスクと、取り付けた状態です。
上の画像は違う角度からの画像で、マスクは閉じていて、標準の流量より約5%少なくなる程度の穴の大きさにしてあります
上の画像は、ゲートマスクを上方向へスライドさせたところです。見えているエアーフローセンサーは以前手加工で入り口を広げたものをモデリングしたものです。(下の画像は実物)
コントロールワイヤーを使って運転席からゲートマスクを上下させる構想で
ホットフィルムワイヤーセンサーが普段は5%少ない空気量を感じるようにやや空気の流入口を小さくしてありますが、運転席からの操作でマスクを引き上げて、センサーには流量が15%~20%多く見えるようにします。
コントロールワイヤーはアクセルペダルに繋いで、アクセルを50%以上踏み込んだ時にゲートマスクが開くようにしたいところです。
またゲートマスクの四角い穴の下端は切り取って、過渡特性に問題が起きないような連続比例変化する形にした方が良いと思っていますので、実際にはテストして切り取ってしまうかもしれません。
下の画像のように、切り取ってある方が良いでしょう (8月30日追加)
ここの所、無改造のエアーフローセンサーと入り口を拡大してエアー流量を大きく見せるエアーフローセンサーを交互に使ってみて、パワーの出方が異なることを感じているので、それを運転条件によって自在にチェンジできるような部品を作ろうとしているわけです。
電気的にやる方がスマートとは思いますが、私にはそれが出来る環境や友人がいないためこんな物理的な方法を考えたわけです。(
フライバイワイヤー式スロットル制御のデミオに、前時代的ワイヤー式スロットルを追加するという、それは殆ど暴挙と言って良いものです。)
目的は燃料の噴射量制御に使われる吸入空気の量を偽装して、普段は省燃費運転をするので、燃料噴射量は標準より更に少なめにして、アクセルを深く踏み込んだ時だけ標準より多い燃料噴射を行ってトルクとパワーを楽しもうというものです。
このような方法ではEGRの還流量減らすことは出来ないため、増えた燃料の影響でNOxを増やすことは無いでしょうが、PMはやはり増えてしまいますね。基本的にガソリンエンジン程空燃比に厳密ではなく、やや酸素リッチな燃焼であるはずなので、燃費の悪化とPMの増加ぐらいがデメリットという事になるでしょうか?MAZDAがリッター30kmと言う燃費を発表するために選んだ省燃費性能を一時的に諦めて、ポテンシャルとして持っていた強力なパワーモードに移行するための手段という事になります。
従って次に私がチャレンジすべきはEGR還流量を任意に減らせる方法という事になりますね!!そうすればフレッシュエアーを多く吸い込むため、より多い燃料を燃やすことが出来ると考えるからです・・・・笑。おそらく排気ガス還流量をやや減らしたとしても、適切に燃料を増やせればNOxの増加も殆ど起きないはずなのです。(下の画像は マツダ技報No32より)
しかし・・・・こうしたチャレンジも、すべて自己責任の世界です・・・・。
※ホットワイヤー(ホットフィルム)とは、抵抗の大きな金属線に一定の電流を流すと発熱するが、その温度は、周囲の空気に冷やされて変化する。
周囲の空気が速く流れればさらに冷え、殆ど流れていなければ高い温度で変化しない。
一定の断面積を持つパイプの中を流れる空気による冷却能力は、そこを流れる空気の流量によって比例変化する為、発熱する金属線が流れる空気の温度に対しどれだけであるかが解れば、そこを流れる空気の量が正確に計算できることを利用してセンサーとして成立させている。
ホットワイヤーの原理はは直接温度を測るのではなく、素早い応答性の為温度に対する抵抗値の温度ドリフトによって変化する電圧を信号として利用しているが、被覆の無いワイヤーは付着物によって空冷効率が次第に変化してしまうため、あらかじめ樹脂等でワイヤーをコートして経時変化を少なくしたものをホットフィルムセンサーと言う。
Posted at 2016/08/29 12:39:48 | |
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