2016年12月09日
アセチルコリンなどの神経伝達物質はコリンエステラーゼによって分解されて活性を失うことで海馬の短期記憶などが低下するので、コリンエステラーゼの働きを阻害することで、海馬や大脳の記憶野の活性状態を長く保ち、確実な記憶として保存されやすくなるということをコリンエステラーゼ阻害剤などによって行うわけです。
その場合もコリンエステラーゼ阻害剤のほかにコリンそのもや脳の血流促進を行う薬品も同時に投与するなどで学習効果を高め得るということらしいです。
投薬後、数時間の集中力がかなり上がるといわれているので、残念ながら投薬を受けるとその後ずっと(恒久的に)IQが上がるとかでは無いのだそうです。
他の研究では低IQ者ほど効果は高く、IQが115以上になると顕著な効果は薄れると書かれてましたから、アセチルコリンなどの神経伝達物質がいつも少なめの人にこそ有効といえるかもしれません。もしかしたら、すでに頭の良い人にはあまり効果はないということかもしれませんね・・・・もっと頭を良くしたいすでに頭の良い方には残念なことです!!
投薬後、薬品の血中濃度が高まり、薬が効いている時間が8時間程度として、その間饒舌になるともいわれますから、脳の反応が素早くなることはあるようですが、薬が効いている間に懸命に学習を行うと、学習したことがらを忘れずに確実な知識として蓄えられる確率が上がるというのが本当のところですかね。(逆説的に、饒舌な人は普段から頭の回転が良いということになるかもしれませんね?)
プロテインの摂取だけでは筋肉はつかず、相応のウエイトトレーニングが必須なのと似ているかもしれません・・・。
脳のドーピングも学習努力をしない人にはあまり効果はないということらしいです・・・・笑。
また薬品の投与には副作用があり頭痛や、嘔吐、などを伴うことも多いようですし、効果もあるという人もいればほとんど効果がないと感じる人もいるそうです。(効果がないという人は頭の良い人なのかもしれませんが?)
薬価が割と高いこともあって、常用する人は少ないし、常用した場合の影響も完全に研究されつくしていない分野なので、決してリスクがないとは言えないようです。
Posted at 2016/12/09 21:26:20 | |
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