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2017年03月27日 イイね!

2017年のF1初戦が終わった・・・・。

結果は皆さんご存知かもしれないが、フェラーリのセバスチャン・ベッテルが優勝し、近年ほぼ常勝を誇ったメルセデスの開幕戦は2位にルイス・ハミルトン、3位にバルテリ・ボタスだった。

そして4位もフェラーリのキミ・ライコネンが入り、5位にはレッドブルのマックス・フェルスタッペンという順位だ。

我ら日本のホンダエンジンを積んだマクラーレンはストフェル・バンドーンが完走したが、完走者の中では最下位であり、あと5週と言う所でリタイアしたフェルナンド・アロンソはその直前まで10位を走ってポイント獲得圏であったが、完走したとしても14台中の10位である。

公道を使ったメルボルンのコースはレース用に作られた純粋なサーキット場とは様子がかなり異なり、ここでの開幕戦の結果を以って一年を占うにはやや疑問もあるコースだが、フェラーリがメルセデスに先着したことは、今年のF1を考えれば、やや面白くなることを期待させるものではある。

F1を数十年と見て来た私から見ればここ20年ほどのF1は特にだが、毎レースと言って良いほど改良した部品が取り付けられていて、レースの度にF1カーは進化を続けている。

今年は昨年までとレギュレーションがかなり変わって、タイヤがそれまでよりも太くなって、車幅も大きくなり、リヤウイングは低い位置に移動させられたが、一番大きな点はシーズン中のエンジンの開発が自由化されたことと言っても良いだろう。

去年までは決められたトークン数を使ってそのトークンの数だけ改良できるという規則で進められていたし、ホンダに与えられたトークンは少なかった。

その方式は、表向きは「エンジンのコストをあまり増大させないため」という事になっているが、本当の目的はHONDAが短期間でメルセデスやルノーそしてフェラーリに追いつき、或いは追い越せないように考えられたルールと言ってほぼ間違いではない。

F1やコンチネンタルサーカスとも言われたオートバイのロードレースはヨーロッパ人の文化であるから、アジアの一国から参加する日本のHONDAは優遇などされないが、今回のHONDAの参加程あからさまに足枷を課されることも少ないだろう。

裏を返せばそれだけHONDAが恐れられていた!ということなのだが、まんまとそのルールによってHONDAは自由な開発を妨げられてしまったから、ヨーロッパの自動車メーカーの作るエンジンに差を付けられていて、現在もその差を埋められずにいるのです・・・。

今年こそは何とか・・・せめて互角のパフォーマンスを示して欲しかったのだが、HONDAはギャンブルをして設計を大きく変更したから、再び2015年の参加した時のように先行するヨーロッパのメーカーが作るエンジンに信頼性でも劣り、残念なことにパワーでも劣っているのです。

HONDAエンジンはスペインでのウインターテストでも散々だったが、開幕戦のメルボルンでもほぼ最下位と言っても良い状態だ。

開幕戦のフェラーリの勝利は常勝メルセデスに喝を入れるからメルセデスの開発にも更に力が入り、それを追うルノーも当然レッドブルと自社ブランドで走るルノーの為に最善を尽くそうとプッシュすることになる・・・・。

HONDAも頑張っているがこの3社のせめぎあいは最大の進歩を促すことになるから、その上をいかねばキャッチアップすることは出来ない・・・・。

HONDAが目覚ましい進歩を見せることは疑いはないが、他の3社も全力で開発を進めているのでその差はなかなか埋められないのです・・・。

HONDAが1年遅くスタートした1.6リットルハイブリッド・ターボエンジンはすでに研ぎ澄まされていて、おいそれとそれらを上回れるようなブレークスルーは起こしにくく、しかも搭載燃料は105kgと決められており、更に回転数に応じた燃料消費量まで上限が課せられているので強いパワーを出しながらもエンジンの熱効率の良し悪しが問われるため、極限的高効率な燃焼が求められており、その上で排気ガスからの熱回収によって発電し、モーターでパワーを追加している状態です。

言って見れば世界的な陸上競技のランナーが4人集まって短距離トラックレースをするのにHONDAだけがスタート時に10M後ろからスタートさせられたような状況が去年までトークン式で維持され、今年からは自由になったとはいえ、それまでにつけられた開発の差がなかなか埋められずに差がついたままになっているという事になると思います。

ですから、今年HONDAはギャンブルを仕掛けてキャッチアップするしか方法は無く、ギャンブルに成功しなければ、到底トップ争いに加わることも出来ない状況ですが、他社も必死で開発をし続けていますからギャンブルに大成功したとしてもやっと横並び迄行くのが精いっぱいではないか?と考えられます。

去年までのトークンシステムに依るエンジン開発の制限はHONDAを押さえつけることに成功したと言えるでしょう・・・・。

F1に日本のHONDAが花を添えることを拒まれはしないけれど、ヨーロッパのメーカーを負かして王者に君臨することを望まれているわけでは決して無いのです。

それが真実ではないかと私は勝手に思っているのです・・・・。

ガンバレHONDA・・・・解っているけど頑張るしかないだろう!!

Posted at 2017/03/27 21:42:06 | コメント(1) | トラックバック(0) | モータースポーツ | 日記

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