2017年11月30日
鬱病の人に如何対応すべきか?安易に「頑張ってね」と言うのは良くない等、鬱で苦しんだ経験がない側からするとなかなか難しい問題ですね・・・。
聞くところに依れば、日本人の15人に1人は鬱病にかかるのだとか・・・、しかし日本人のDNAに問題が有るのでは無さそうです・・・。
フロイトを少しだけ学べば、殆どの精神疾患は幼少期に受けた全ての感受に起因していると解り、現在も世界的にはそう信じられていると思います。
極論すれば親にどの様に育てられたか?が原因の大半を占めていると言えなくもないと言うことです。
ただ、賢明でない親の、子への接し方や教育によって必ず将来「鬱」になると言うわけではないので、原因の全てであるとはまで言えないはずです。
私は嘗て仕事で過労となり、入院したが、退院後もしばらく何かやる気が充分起きないのでメンタルヘルス課を訪れてみましたが・・・・たかだか2ヶ月ぐらいどうも気が乗らないくらいで、自ら精神科の門を叩くという事実が、ほぼ鬱ではないことを物語っているなあ~、などと今では思います。
後に自分で「ベック鬱病質問表」という有名な診断法を試みたところ、0点から10点の間は正常で鬱ではないとされるところ、私はなんと0点だったのです・・・・・!!
是非、以下に掲載した「ベック鬱病質問表」を試してみてください。
その中の問を読んで、これで0点であった私は、どれだけおめでたい精神状態で普段を過ごしているか想像できました!
第1問 0 私は落ち込んでいない
1 私は落ち込んでいる
2 私はいつも落ち込んでいるから急に元気にはなれない
3 私はとてもがまんできないほど落ち込んでいるし不幸だ
第2問 0 私の将来について特に失望していない
1 私の将来について失望している
2 私の将来について期待するものはない
3 私の将来には希望も持てないし、物事はよくわからないと思う
第3問 0 私は自分が失敗するとは思わない
1 私は他の人よりは失敗してきたと思う
2 今までのことを思うと失敗を繰り返してきたと思う
3 私は人間としてまったくだめだと思う
第4問 0 日常生活では大変満足している
1 日常生活の出来事を楽しんではいない
2 私は何にも本当に満足できない
3 私はどんなことにも満足できないし退屈だ
第5問 0 私は特に罪悪感を持っていない
1 時々罪悪感を感じている
2 私は多くの時間罪悪感を感じている
3 私はいつも罪悪感を感じている
第6問 0 私は罰を受けている(いわば罰が当っている)とは思わない
1 私は罰せられているかもしれない
2 私は罰せられているだろうと思う
3 私はいつも罪悪感を感じている
第7問 0 私は自分自身に失望していない
1 私は自分自身に失望している
2 私は自分自身に嫌気がさしている
3 私は自分自身が嫌いだ
第8問 0 私は自分は他の人よりは良くないと思われる
1 私は自分の弱さや失敗について自分自身を責めている
2 私は自分の欠点をいつも自分のせいにする
3 嫌なことが起こるとそれを自分自身のせいにする
第9問 0 自殺について考えたことはない
1 自殺について考えたことはあるが実行したことはない
2 自殺したいと思う
3 もし機会があったら自殺するだろう
第10問 0 私はいつもより悲しい気持ちではない
1 私はいつもより悲しい気持ちでいる
2 私は今は悲しい気持ちでいる
3 私はいつも泣いていたが、今では泣きたいと思っても泣けない
第11問 0 私はこれまでのようにイライラしない
1 私は今までより簡単に悩んでしまうし、イライラする
2 私はいつでもイライラを感じる
3 私はイライラすらも感じなくなった
第12問 0 私は人に対する興味を失っていない
1 私は以前より他の人に興味を持たなくなった
2 私は他の人への興味を大部分失った
3 私は他の人への興味を失った
第13問 0 私は自分なりの判断力がある
1 私は今までのような判断力に乏しい
2 私は以前よりも物事の判断に困難を感じる
3 私は何も判断することができない
第14問 0 私は自分の現実よりも悪くは見えない
1 私は年をとり魅力を失って見えるのではないか気になる
2 私はだんだん魅力がなくなったように思う
3 私は自分の見かけが見苦しくなってきたと信じる
第15問 0 私は以前と同様に仕事ができる
1 何かをしようとするとき前よりも余分な努力をしなければならない
2 何かを始めるとき、うんと頑張らなくてはならない
3 私は何もしたくはない
第16問 0 私はいつものように良く眠れる
1 私はいつものようには良く眠れない
2 私は以前よりも1~2時間早く目が覚めるしそれからはなかなか眠れない
3 私は以前より数時間早く目が覚めるし再び眠れない
第17問 0 私はいつもより特に疲れたりはしない
1 私は以前よりも簡単に疲れる
2 私は何をやっても疲れる
3 私は余り疲れるので何もできない
第18問 0 食欲は普通だ
1 食欲は以前よりは良くない
2 今は食欲がない
3 食欲が全くない
第19問 0 最近大きな体重の減少はない
1 最近2kg以上体重が減った
2 最近4kg以上体重が減った
3 最近6kg以上体重が減った
(食事制限の減量をしていますか? 1.はい 2.いいえ )
第20問 0 私は健康について特に気にしない
1 私は身体の問題について気にしている
2 私は身体のことが大変気になるので他の事を考えるゆとりがない
3 身体の問題について大変悩んでいるので他の事は何も考えられない
第21問 0 性についての興味は特に変わっていない
1 以前より性に対する興味が減少した
2 今では性に対する興味が大変減少した
3 性に対する興味が全くなくなった
以上の21項目の点数を合計してください。
0~ 9:うつ状態とはいえない
10~15:軽度のうつ状態
16~19:軽度~中等度のうつ状態(専門家の治療が必要)
20~29:中等度~重度のうつ状態( 〃 )
30~40:重度のうつ状態( 〃 )
40超 :極度のうつ状態( 〃 )
16点以上の状態が2週間以上続くようでしたら、診断基準からみて精神科医の診断を受けるように・・・とのことです。
さて、日本人の伝統的躾けは、日本人が世界的に評価される高い素養や道徳観を養うものの様ですが、主にその中の儒教的思考形態の中に鬱病につながり易い精神的な負荷が在るかもしれません。それゆえ同じく儒教の影響が強い韓国も日本と同じように自殺者が多い原因の一つになっているのではないかと想像するのです。
日本の美徳といえる精神文化の中に鬱の病原が有るかもしれないのですから、なかなか難しいものだと思います。
鬱の発症はそれ単体で起きるわけではなく、鍵と鍵穴の関係のように、なりやすい素地と引き起こすプロモーター要素が出会ってしまった時に起きるのでしょうから、防ぎ方は主因と副因の両方で可能性があると思いますが、少なくとも「いやな隣人」「いやな上司」というのは自分では排除できない場合が殆どなので、主因の自分の心中の原因を無くす努力が効果的であるように思えるのです。
しかしながら、自分の生い立ちにおいて受けた影響を何処まで克服できるかはあまりにも大きな個人差があります。
せめて未来志向で言えることは親として子を、どの様に育めるか?と言うことなのですが、日本の教育の実情はその子育てのための知識と言う部分でとても充分とは言えないと思うのです。
特に再教育が必要な成人した人々に対しては更に現実は困難で厳しいでしょう・・・・。
解っていない人は自分が再教育されるべき立場の人間であることに気づかない訳ですから・・・まあ・・・私自身を筆頭にという事で推して知るべしという事になりましょう・・・・・・笑。
ふと思ったのですが、実績に裏打ちされて居る様な、自分の能力に自信が有る人は鬱にはなりにくいと思いますが、いかがでしょう?
悩んで苦しんでも鬱病にならないのは、必ず解決できると心の底で思っているからで、言い換えれば心の深い所で自惚れていられる人なのではないでしょうか?
決して挫けることがないから、鬱病にはならない・・・・。
丁度「必殺のパンチを自分は持っている」と自信を持つボクサーが劣勢であっても、「一発当てさえすれば倒せる」と思うことで最終ラウンドまで持ちこたえられるように。
してみると、折れない心を育むには、〇〇に関してはほぼ他人には負けないと自惚れていられる部分を育てることに有るのかもしれません・・・・。
どんな事でも良いから、これをやらせたら自分に敵う奴はなかなか居ないと思えるような何かを習得させることが重要かもしれません。
もしかしたら、人間の成長過程で、深く心に刻めるような成功体験があれば、そう言う精神的構造が潜在意識の中に出来上がるという事かも知れません・・・・。
あまり学問的ではない・・・無責任で根拠のない思い付きの持論ですので、悪しからず・・・。
Posted at 2017/11/30 22:52:35 | |
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思う事 | 日記
2017年11月30日
仕事の古い資料を見たくて、データディスク内を探していたら4年ほど前の仕事で過労で入院し、退院直後に行った阿寺渓谷の短い動画が有ったので、Youtubeにアップしました。
透明度の高い阿寺川を少しだけ見ることが出来ます・・・・。
Posted at 2017/11/30 18:05:28 | |
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