革命的な手法を以て一国の政権を奪取し、新たな国家を打ち建てた国は幾つも在るが、そのようにして出来た国家であっても、年月が流れると殆ど政権側の役人たちはその体制によって得た既得権を維持しようとする保守的な国家に成り下がってしまっているのは世の常であろう。
嘗てのソ連、現在の中国、北朝鮮、崩壊した東欧諸国を見れば政治システムは中世の王族による封建制に酷似した制度になり、革命の理想の片鱗さえ無くなってしまうのではないだろうか?
政治体制と言うのは得てしてそういうもので、革新的な立場で既存の体制を打ち破る迄が旧体制に対する革新と言うことであり、多くの場合革新的な政治体制を打ち立てることを目的としている訳では無く、現状打破が主たる目的となってしまう事が多いから、政変によって権力を得た者たちは立ちどころに既得権者となり、それこそ一夜にして保守主義者へと変貌し、その上支配者として君臨しようとさえするのである。
中国を見よ、北朝鮮を見よ・・・、支配者側にある者は自分にとって都合の良い体制を作り、そこで得る既得権を決して手放すまいと行動するコテコテの保守主義者になって行くのである。
それは人間が単なる一生物であることに起因するのであり、革命を成し遂げた者も生き物の持つ宿命としてより快適により安全に生存し続けられることを願って止まない存在であるから、という事に他ならない。
つまり簡単に言えば自分が一番大事という事で、身勝手そのものなのだ。
ところで日本の野党勢力は、何故かGHQの意向に沿ったお仕着せの昭和憲法を後生大事に守って行こうと言い、憲法改正に反対している保守主義の野党と言うことが出来る。
さらに与党たる政権政党が憲法を改正して、自国を守るためには現憲法によって否定されている交戦権を認める方向へ改憲しようと考えて居るのだが、野党勢力は挙ってその至極当然の権利である自衛交戦権の正当性を明文化することさえ拒んでいるという事になるだろう。
是非はともかく日本はそういう不思議な政治家の多く存在する国ではある。
兵器を持っていてもそれを使う交戦権を持ちえない法律のある国を一体だれが望んでいるというのだろう・・・GHQは恐るべき日本を知っていたから、多分オーバーシュートした憲法を制定することも当時は許容範囲であったろう、しかし改憲の道を閉ざさなかったという事でも判る通り、憲法第9条を永遠に存続させるつもりもなかったに違いないが、その交戦権のない日本の憲法をその後、最も歓迎したのは恐らくは東アジアの日本以外の国であると思われるから、そうした日本にしておきたい国の意向を反映した人たちが日本の政治家となって、戦えない国のままにして置こうとしている・・・、という事なのだろう・・・・。
それ以外に何があるだろう?
肉親を戦場に送りたくないのは世界中どこの国でも同じだろう、しかし、自国を自国民が守るために交戦できない憲法があるというのは世界にも類がないはずだ。生物が自分を自分で守らないという事は生物であることを放棄するのと全く同じで、国が憲法でそれを放棄しているという事は独立した国であることを放棄していることに等しいのではないか?それとも憲法には嘘を書いておいても良いという事なのか?。
それにしてもそこのところを真剣に考えようとしない多くの人々が住む可笑しな日本と言えると思う・・・。
戦わないけれど平和でいたい・・・そんな虫のいいこと・・・いつまで続けられるかね・・・。
追記:この記事は昨日24日の夜10時過ぎにアップしたのだけれど、今日25日の午前11時過ぎに、アメリカのトランプ大統領が、「日米安全保障条約は、日本が他国に攻撃された場合米国は日本を援助すると約束しているのに、米国が攻撃された時に日本は米国を助けに来ないというのは不公平であるとして、日米安全保障条約を破棄する可能性がある考えを示した・・・。」という風に語ったとする記事が発表されました・・・・。
何というタイミングでしょうか?昨日の今日です・・・私は昨夜「いつまでつづけられるかね」と書いたのです・・・、言わんこっちゃないというのが私の感想です。
護憲派野党の皆さん・・・そういう事になったとしても憲法第9条を守って、戦力を持たず交戦も出来ない日本で居ろと言いますか?一体あなた方は何処の国の回し者?
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