2020年11月01日
私も鼻の下の長い男の一人として、女性アスリートの見事な肉体について興味が無いわけではないのだが、競技スポーツとは言え、露出の多いユニフォームや薄すぎるウエアに疑問を持ったことがあることも事実だ。
スポーツの中でもフィギュアアイススケートや体操、新体操、水泳、ビーチバレーなどのユニフォームは特に露出も多くきわどい感じもするが、昨今陸上競技のユニフォームも薄く体にピッタリとする素材や形状が多く用いられているように感じる。
幾ら記録が1/100秒でも出やすくしよとすることが理由だとしても、下着とさして変わらない被覆面積であったりするその形状は、やや行き過ぎではないかと思えることもあった。
そうしたスポーツで競う姿が撮影され拡散されて不愉快な思いをする側の問題を放置すべきでないという事は明かであるが、撮影してWebにアップする側の節度の問題だけではなく、商業的な思惑が現状を生んだという側面も考え直すべき問題のように感じるがどうだろう?
この問題がニュースになった後に、「女性アスリートの画像」という文言で検索してみたが、様々な画像がアップされていて、中には盗撮的であったり、セクシーな画像を集めていたり、ハプニングのような画像ばかりをアップしているサイトもあって、確かに被害を受けている女性アスリートが少なからず居ることは事実であると解った。
私が商業的側面を指摘する根拠は、女子ビーチバレーのユニフォームの規定があるからだ。
・女子の水着は、サイドの深さ7cm以下のものを着用すること。
つまり腰の部分の深さが7センチ以下のビキニショーツでなくてはならないという規則は、何のためか?と考えればもっともらしい理由をつけたところで見せることを意識した競技として生まれたものであると想像はつく、まあ、言ってみればビキニスタイルの女性アスリートが躍動する美しさを強くアピールするスポーツを意図的に作り出したものと言えるからで、他のスポーツのユニフォームデザインを決めたりする側も、そのように女性アスリートを美しくセクシーに見せることに意識が向いたことを否定することは出来ないのではないかという事だ。
特に見せる対象を男性と決めつけるわけではないとしても、若く美しい肉体を持つ女性アスリートが露出の多いユニフォームで競技を行う事で、チケットの売れ行きは下がるでしょうか?と考えれば、競技用のユニフォームをよりビジュアルに優れ観客を多く集め、開催収益を多くする可能性の高いものにして行こうとする機運は商業的必然によって醸成されて来たのだと言えませんか?
誰が主導したかとは問わないまでも、動きやすく、軽く、空気抵抗を少なくするという名目の元に、陸上競技の女性用ユニフォームなどは、小さく薄く、フィッタブルになってきたのでしょう。
そしてプロやセミプロの陸上競技選手というものが生まれれば、注目を集めてマスコミに取り上げられる機会を増やすことも重要なことになって、自分の着るユニフォームをより露出度の高い注目されやすいものを選ぶ選手も現れたと考えても強ち間違いでは無いでしょう・・・。
そのようにして、陸上競技のユニフォームもメーカーは躊躇なく小さく、薄く、女性アスリートのボディーシルエットを浮き立たせてしまうような方向に進んで来たと言えるのだと思う。
大学や実業団の陸上部でユニフォームを選定する責任者が誰なのか?誰の意思でどんなユニフォームが選ばれるのか私には知ることができないし、そもそもメーカーが試作したりサンプルとして持ち込むユニフォームがどれも、薄く小さい物しかないという可能性もあって、それを身にまとう女性アスリートには選択肢があまり残されていないのではないかとさえ想像されます。
そうした趨勢の中で、現在の多少行き過ぎではないかと思えるようなユニフォームがウエアメーカーによって多く作られるだけでなく、学校や実業団の陸上部員が進んで露出の多いウエアを選んでいるかもしれないのですが、そこは部外者の私には全く解りません。
メーカー主導のトレンドに流されるようにそれを選ぶしかない環境が出来ているかもしれませんが、例えばウエアメーカーはキャメルトウのような食い込み方を抑制出来るパーツなどは開発していないのでしょうか?それがもし選手側の努力や工夫だけに委ねられているとしたら、それも問題だと感じる。
TV放送などを考えれば、番組を作る側では露出の多いユニフォームであることが視聴率をより得られると考えるだろうし、雑誌などもそうすることで客離れが起きるなどとは考えられないことであろうから、マスコミは小さく薄くフィッタブルな素材のユニフォームにむしろ賛成だろうし、競技会を主催する側も観客が増えて収益が増えるのならその方が望ましいと考えたはずだ・・・。
しかしそうしたユニフォームばかりになった今、結果的に何が起きたかと言えば、私が検索して解ったように、静止画では選手に羞恥心を起こさせる瞬間を切り取ってアップロードする者も現れたし、そうした動画をアップすることも規制されていないから女性アスリートの尊厳は際限なく踏みにじられていると言っても言い過ぎではないだろう。
私の個人的な意見を書くなら、スポーツウエアのメーカーは女性アスリートのボディーシルエットをあまりにもくっきりと浮き立たせるような素材の使用を避けるべきところが有ることにも留意して、たとえ意図したものではないとしても女性のアスリートに恥ずかしい思いをさせないような製品を開発する必要と責任があると思うのです。
そしてそうした画像や動画を規制するボーダーはそのコンテンツに登場する人物の許可を得ているかどうかで判断するのが適当だと思えます。
つまり羞恥心を与える画像のように見えても、もし本人がそれを投稿しアップロードするのであれば何ら問題は無くそれを禁ずる必要はないと思うが、許可が得られていない肖像が出ていれば、サイトスペースの管理者が独断でそこを判断して削除できる法制を敷いても良いのではないかと思うのです。
とにかく、現在はほぼ野放しの状況ですからそれは酷い状態なのです。
Posted at 2020/11/01 23:38:19 | |
トラックバック(0) |
思う事 | 日記