8月28日のベルギー・スパ・フランコルシャンでのF1第14戦で、マックス・フェルスタッペンが異次元の速さを見せつけるようにブッチギリの優勝を決めたが、マックスのすぐ後ろの15番グリッドからスタートしたフェラーリのシャルル・ルクレールはレース前半に、ブレーキダクトに異物を詰まらせて、ピットインを余儀なくされ、後退することになった・・・・。
ブレーキダクトに詰まった異物とはドライバーの捨てた「捨てバイザー」だったのです。
「捨てバイザー」と言う物を御存じない方もいるかと思うので、少し説明すると、F1レースは屋根とフロントガラスなどを持たないレースカーで行われる為、ドライバーは風よけの透明な樹脂シールドを持つ形式のヘルメットを使用してレースをしていますが、その樹脂シールドは、走行中に路面で削れたタイヤカスや虫、他車の排気に混じるオイルなどがぶつかって、酷い場合は数周で汚れて視界が悪くなってしまいます。
そうして汚れてしまったシールドでレースを続けるのは危険なため、1mm程度の厚さのあるポリカーボネート製シールドに、0.1mm程度の厚さのティアオフと呼ばれる「捨てバイザー」を5~10枚ほど重ねて製造された「ラミネーテッド・ティアオフ」と言うシールドをヘルメットに装着してレースに臨み、汚れて視界が悪くなるたびに表面から1枚づつはがしてクリーンな視界を得るようにしているのです。(20枚ほど積層された「ラミネーテッド・ティアオフ」着きのシールドもあってそれでも前方視界は悪くならないとされる)
この汚れて捨てられたティアオフが、これまでも度々ブレーキダクトやラジェーターなどに張り付いてマシントラブルの原因になっていて、「2016年のモナコGPから禁止する」予定だった。(以下Web記事より)
投げ捨てられたティアオフがブレーキダクトやサイドポンツーン内に入り込んで、マシンの信頼性を損ねないようにするためだ。そうなると、ドライバーはピットストップの際に剥がして捨てるか、コース上を走行しているときは、コクピット内に捨てるしかない。
だが、その後、ティアオフが「可燃性」であることが指摘され、コクピットに捨てるのは逆に危険だという意見が出され、FIAは再考を余儀なくされた。そして木曜日のドライバーズミーティングで話し合い、「投げ捨ての禁止は強制ではないが、ドライバーたちはティアオフの使用を最小限にとどめる努力してほしいということで合意がなされた」と、FIAが発表した。
しかし、この発表では曖昧な部分が多すぎる。ある情報筋に確認したところ、モナコGPでのティアオフに関するルールは、以下のように決定していることが判明した。
1:コース上に捨てることができるティアオフは2枚まで
2:ピットストップの際に1枚、捨てることができる
1ストップ作戦の場合は、コース上で2枚とピットストップ時に1枚、合計3枚を捨てることが可能というわけだ。
ただし、コース上で3枚以上を捨てた場合のペナルティについて、モナコGPでは「問わない」ことになっている。また、このルールはとりあえずモナコGPのみ採用し、カナダGP以降は再び話し合いとなる予定だ。
それ以来進展は無いようであり、現在も「捨てティアオフ」はこのようにしてF1カーに影響を与えている物の、解決には至っていない。
F1ドライバーもF1各チームも、自分たちが勝利目前で、捨てたティアオフによるトラブルで止まってしまうという最悪のケースを想定して、一日も早く真面目な対策をすべきであると、私は精一杯の大声で忠告しておきたいと思います・・・・。
どうすれば解決できるか?1例として私は
「ドライバーの着るレーシングスーツに胸にポケットを作ってそこへ剥がしたティアオフを入れる」などが考えられますが如何ですか?と言っておこう。
F1関係者が私のこのBlogを読むことが有り得ない事であることは十分承知しておりますが、私の立場としては、とりあえず言って置くしか方法は無いのです。
Posted at 2022/08/31 14:09:40 | |
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