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銀河遼のブログ一覧

2022年11月06日 イイね!

EPSONプロッターPX7000ノズル我流での修理その1

私の別のBlogに書いてあった記事ですが、そこが来年早々終わってしまうので、プロッターの修理の仕方を別のWebスペースにアップし直す必要性が生じてしまいました。

ここにそれを置かせてもらう事に致しましたので、車の話題には程遠いかもしれませんがご容赦ください。


これまで何人もの方々に、私のやった手法をお伝えして来ましたが、その方々が全員改善されたとは、感じていません。
感じていないと言うのは、手法をお知らせした後、多くの方は、その後如何であったかの連絡をいただけないために、改善されなかったのだろう・・・と思ってしまうからです。
私なら上手く改善したら、きっと一言でも連絡をするだろう・・・と思っているからで、そういう連絡をいただけないと言うことは・・・・挫折してしまったか、上手く行かなかったと言うことではないかと思うわけです・・・。

ですから、私の行った手法を、そっくりトレースできるか?と言う部分を考えてみても、かなりハードルは高いのではないかと思います。

決して諦めない不屈の根性が・・・・なんてオーバーかもしれませんが、そういう感じがしています。

時間も結構かかりますし、インクもかなり消耗させることもあります、そして、EPSONが決して容認しないような手法の作業をすることもあるし、誤って装置を破損させるリスクも負わねばなりませんから、それらトータルな費用の点でもEPSONに修理を依頼することに比して決して割安に済むか?と言えば疑問にもなります。

それでもご自分でチャレンジすると言うのであれば、最初に、全ては自己責任であることを承諾いただかなくてはなりません。自力で修理すると言うことは応分のリスクを伴います。

当然のことながら、私は私の書いた修理の手法に対し一切の責任を取ることはありませんのでそのことを承知下さい。

あくまで、参考にするか、しないかを含み、ご自身の自己責任において判断して下さい。

全ては自己責任であるということを承知されているなら以下を読んで見てください。


これまで、チャレンジした方の何人かが、インクタンクに圧力をかけすぎて、インクバッファに貼られている薄いフィルムを破損しています。

樹脂のケースとフィルムが、かけたインクの圧力のため剥がれてしまったと言うことですので、その作業は少し慎重にしてください、いずれの方もその後、困難な作業を行ってノズルヘッド分解してフィルムを自力で貼りなおして使える様になっていますが、かなり困難な作業になります。

また、別の方の情報では、白いインクバッファのキャップを外して無水エタノール(高濃度アルコール)をインクバッファにシリンジを使って流し込み、キャップを元のように戻して一晩放置して固まったインクを柔らかくして成功した方も居ますので、焦らず固まったヘッド付近のインクを柔らかくすることが失敗を少なくすると思います。


一晩或いは二晩我慢してヘッド部のインクが柔らかくなるのを待つことも重要です。

チューブの中もインクタンクにシリンジにて水やアルコールを入れてインクバファの樹脂のキャップを外して、圧力をかけて洗浄すると通りやすくなるでしょう。

結構ハードルが高いかもしれませんが、上手くやれれば回復させられる可能性があると思います。

これから送る資料は嘗て、同じチャレンジをする方々に送ったメールのコピーですが、特別整理されたものではないので、重複する部分もあるかと思いますが、先ずは一通り読んでみてから試してください。


装置部分をメンテナンスするには、先ずカバーを外さねばなりません・・・以下参照


分解のための参考画像


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基本的にこのインクジェットノズルの洗浄に関して言えば、最も安全なものは水です。

このインクはエマルジョンで、水溶性があります。

乾燥すれば油性のように水には溶けなくなりますが、エマルジョンの状態では水によく溶けます。

その状況でやや固まりかけた場合は、界面活性剤を使っても良いと思います。私は強力な界面活性剤(プロ用のハウス洗浄用洗剤などを使いました)

さらに固まってしまった場合はシンナーなどで溶かすことも考えなくてはなりませんが、安全性(他のものを痛める可能性がある)のためにあまり薦められません。

チューブ入った気泡はインクタンク(カートリッジ)を開いてインクバッグに圧力をかけることで押し出しますが、ノズルが完全に詰ってしまうと圧力をかけてもインクがノズルから出なくなってしまいますので、ノズルの詰まりを有る程度改善してからのほうが良いです。

インクカートリッジの開け方の画像は下の3の項にあります。

インクカートリッジの6箇所にある組み立て用の爪を小さなマイナスドライバーを数本使って起こしながらこじればカバーが外れます。

中はアルミ・ラミネートバッグにインクが詰っているので、樹脂製のカートリッジのインクノズルの反対側をプライヤーなどでつかんで部分的に切り取る感じで穴を空けてから、カートリッジの使い古しを逆さにもう一枚入れて蓋をし、注射器(シリンジ)を使ってその空になっていたインクバッグの中に水を入れてインクの入っているインクバッグにプレッシャーを掛けるのが良いでしょう。

壊して空けた穴から棒状のものを突っ込んでインクバッグを直接押し込んでも圧力はかかりますが、インクバッグに穴を空けないように充分な注意が必要です。とにかく広い面積で圧力をかけるように樹脂の板などを間に挟んで圧力をかけないとインクバッグが破れてインクの洪水に見まわれることになります。


1.インクジェットノズル表面を強力な界面活性剤を希釈した水溶液で洗い、ノズルヘッド表面から出来る限り、詰まっているインクを柔らかくする。
そのために、移動ヘッドの原点位置付近のカバーを外して、全部が見えるようにする。


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ヘッドを隠している小さな金具を外してヘッドが覗けるようにする。

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やっと裏側からヘッドが見えて、強力な界面活性剤(ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル)などを薄めた水での洗浄が可能になった。

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2.インクジェットヘッドのキャップに5倍~10倍に薄めた界面活性剤の水溶液か、水を含ませて一晩おいて置く。

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3.インクカートリッジを分解して、アルミとフィルムの貼り合わせで出来ているIC24型インクバッグ表面に樹脂のプレートを貼り付け、さらに外からその樹脂プレートに力をかけてインクを押し出せるように穴を開けてからカートリ   

  ッジをセットし、カートリッジ固定レバーを下げてからインクに十字ドライバーなどで圧力をかけて、インクを強制的にヘッドに圧送してかなりの量をオーバーフローさせた。

圧力をかける方法として、シリンジを用意し、ケースの中に逆向きに使い切ったインクバッグを入れ、ノズル部分がケースから出る用に穴を開け、そのインクバッグに水をシリンジで注入して圧力をかける方法もある。


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こんな感じでインクバッグに圧力をかけて、オーバーフローを起こさす。

きちんとふたをして、カートリッジをセットする。(圧力をかけすぎると、バッファチャンバーのフィルムを破損させることもあるので、加減は少し難しい)

4.このインク圧送でかなり良くなることもあるのは、チューブ内のエアーを押し出すことが出来るのと、新しいインクでドロっと血栓のように固まりかけたインクを柔らかくして

  押し流す効果が有ると考えられるから・・・。

5.大さじ一杯分以上のインクを圧送して溢れさせたあと、パワーヘッドクリーニングを行ってノズルチェックをしてみる。

6.もしこの作業を2回繰り返しても詰まっているときは、インクジェットヘッドの表面から、詰っているノズルラインを狙って、シリンジとホースでバキューム吸引を行う。


PX7000ノズル我流での修理その2へ続く。クリックすればジャンプします
Posted at 2022/11/06 13:46:38 | コメント(0) | トラックバック(0) | 修理 | 日記
2022年11月06日 イイね!

EPSONプロッターPX7000ノズル我流での修理その2

続きです。

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シリンジとビニールチューブで詰まっていると思えるカラーの吐出ノズルを直接吸引することで、固まりかけているインクを吸い出すのである。

注意すべきことは、大量に吸い込み過ぎると周囲のノズルからバッファチャバーに空気を吸い込むので、慎重に、吸い込み過ぎないようにする。まあ、吸い込み過ぎてしまうと

数回ノズルクリーンを行っても、インクが回ってこなくなるので、インクカートリッジから再び圧送するしかなくなる。

ビニールチューブの先端は平らに研磨しないとなかなかうまくインクを吸い出せないので注意が必要。

7.私の行った2台目のPX-7000ではさらにインクパイプがドロドロになって固まりかけていたので、細いステンレスワイヤーでパイプの内面を掃除するしかなかった。

8.さらにノズルの直前のインクバッファチャンバーも固まりかけてドロドロだったので、細い電線の銅心線を抜き取って、細いチューブを作り、バッファチャンバー内部にまで、界面活性剤を薄めた水をシリンジを使ってインクチューブフィッティングから入れてインクを柔らかくする努力をした。

9.インクチューブ内部に空気がたまっているのを見るにはこういう状態で見ると良い


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補足

インクジェットヘッドは手で簡単に動かないようにラチェットフックがついていますが、そのフックを手で探り、押し下げてヘッドを印刷位置の方に動かします。電気を入れて再起動する時は

元の原点に押し戻すだけでOKですが、そうでない場所で何かに引っかかる位置で電源を入れたりすると、エラーでメンテナンスコールが出ることが有ります。

インクジェットヘッドのラチェットフックは人差し指で触って、押し下げればはずれます、その状態でヘッドを右端に少しだけ動かしてから左に移動させると動かすことが出来ます。


動かした後は2枚目の画像のように見ることが出来ますが、最初は見えない位置にあるのでラチェットフックがどこに在るか解らないのです。


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ヘッドが無ければ、このようにラチェットフックは見える。

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インクを圧送して溢れさせる場所は、私は印刷位置で、紙の上に薄いポリ袋を貼り付けて、インクがポリ袋の上に溢れるようにしました。ポリ袋に流れてきたインクが

入るように中間を水平に切り込みを入れ、袋の中にティッシュペーパーを入れて吸い取りました。


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重複するかと思いますが、補足説明です。

インクの加圧はカートリッジをしっかり入れてから、カートリッジのロックレバーを下ろしてから必ず行って下さい。でないとインクが上手く流れ無いはずです。

さらにチーブ内部でインクが固まり始めているときもインクが上手く圧送出来ません、そのときは、インクチューブがバッファタンクに取り付いている部分の、白い樹脂のナットを緩めて、いったんチューブを引き抜いて、チューブからインクが圧力で出るようにします。小さなOリングがチューブにはまっていますので無くさないように、またOリングに傷が付かないように注意して下さい。

チューブを外しても圧力でインクが出ずらい事があります(私が修理した2台目はそういう状況でした)、そのときは0.5mm程度の直径のステンレスワイヤーをホームセンターなどで少し買ってきて、先端を小さく丸めてチューブ内部に引っかからないように工夫してから、インクカートリッジの方へ差し込んで固くなったインクを物理的に掃除します。ワイヤーの長さとチューブの長さを考えると、インクカートリッジの入り口付近まで届くとワイヤーがそれ以上入らなくなります。何度かワイヤー入れたり出したりして拭き取って、また入れる事を繰り返して見て下さい。

インクが簡単に圧力で出るようになればチューブ内の詰まりは改善されたと言うことです。

私の修理した2台目のPX-7000はそれでもインクがヘッドからスムーズに溢れなかったので、バッファチャンバーの白いナットを外したところから、細い電線の芯を抜き取って細いチューブを作り、シリンジのチューブと繋ぎ、バッファチャンバーの中に水を送り込んでから、チューブを繋ぎ、再びインクバッグに圧力をかけてみました。注意:締め付けたナットの付近からインクが漏れないかどうか確かめて下さい。

インクの圧送方で改善されない場合は、ノズル表面からシリンジでバキュームをかけることが効果的です。シリンジはホームセンターなどでも規模の大きなカインズホーム等で手に入ります。シリンジの先端ノズルにちょうど良くフィットする軟質のビニールチューブなどを購入して、適当な長さに切り、先端をサンドペーパーの細かい番手の物で平らに滑らかにしてから、インクジェットヘッドのマゼンタの吐出ノズルを上から順番に数回に分けて吸い込みます。

シリンジ画像参照


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下の画像の縦の筋がノズル穴です。マゼンタインクに圧力をかけ、どれがマゼンタのノズルかをしっかり確認してから数回に分けて、シリンジ内部が真空になった感蝕を確かめながら吸い出します。

このとき余りに大量に吸い出すと、バッファチャンバーの中のインクが空になると同時に、このノズル表面の他の穴から空気を吸い込むことになり、しばらくテストプリントなどを行ってもインクが出なくなりますから、そういうときはインクバッグに再び圧力をかけてインクをバッファチャンバーまで送り込みます。

この吸い込みとインク圧送を繰り返し根気よく作業すれば殆ど改善すると思います。

もしそれでも改善しないときは、インクカートリッジのインクを殆どシリンジで抜き取り、残った僅かなインクを3倍ほどに薄めるように水をシリンジで注入し、ノズルから溢れてこぼれるように沢山流してからしばらく原点位置でキャッピングして放置して見て下さい。さらさらの水によって内部の固まりかけたインクが徐々に柔らかくなることが期待できます。

注意すべき点は、インクの色が無くなるほど薄い色の水にするとテストプリントで改善状態を見ることが出来なくなるので、やや色が付いている方が良いのです。

ノズルの詰まりが改善したと感じたら、インクバッグから水を吸い出して、濃いインクを注入して加圧して水を追い出すのですが、インクを沢山無駄にする覚悟でやらなければなりません。

テストプリントでしっかり濃い印刷が出来ればOKです。


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この作業、スキルもさることながら、決して諦めないという根性が一番必要だと思います。



くれぐれも申しますが、全てこれは私が行った手法であり、正しい手法かどうかは大いに疑問です。参考にするかどうかを含め、全て自己責任で御判断下さい、私はなんら責任を取ることは出来ません。
Posted at 2022/11/06 13:36:51 | コメント(0) | トラックバック(0) | 修理 | 日記
2022年11月06日 イイね!

最良の燃費・・・・・だいぶ前の記録に残ってた!


2022年6月1日に足利に板谷波山の焼き物を見に行った時ですかね・・・。



すっかり忘れていたのですが・・・、こんな燃費で走ったこともありました・・・笑。

分母の走行距離が62.8kmと短いですが、この後DPF再生が入って、ぐっと下がってしまったと思います。
Posted at 2022/11/06 00:56:12 | コメント(0) | トラックバック(0) | 燃費 | 日記

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