2022年12月10日
カルトとはどんなことか?多分に宗教的な個人崇拝主義とでも言うべきかもしれないが、米国でのカルトについてのハンドブックでは。
1.メンバーは、彼らが救世主であると信じるリーダーに対し、絶対服従する。
2.合理的思考は、勧められていないか、禁じられている。
3.メンバーの問題を解決するにあたって、グループに心理的に依存させる。
4.カルトは自分たちが優れていることを誇示するために、罪悪感によってメンバーを操作する。
5.カルトのリーダーは、メンバーのキャリアや人生に対して全ての決定権を持つ。
6.カルトは終末論を信じ、自分たちが世界を救うと信じている。
7.カルトのメンバーは社会から、ほぼ隔離されている。
以上のように書かれていて、歴史的な宗教と区別している様である。
一方、スピリチアルとは、解明不能に見える事象についての解釈が他の力や何らかの未知なる影響力によって起きていると言った主観的とも言える人間の精神性と強く結びつける考え方を示すのかも知れない。
つまり現在の科学的な捉え方では明快に説明し辛い事象に対し、「何か我々が感知できない何らかの力が働いてい起きていることが在る」という風に考える立場を受け入れる心情を持つ人々の考え方。
と言えばある程度当たっているかもしれない。
歴史的な宗教や多くのカルト宗教、スピリチアルを同一視して否定しようというのではないのだが、それらの立場に共通することは、「この我々が生きる時空に起きる事象の中には科学では、どんな方法をもってしても決して説明不能なことが実在する」という基本的な人間の理解の限界を示唆する思想が在るという事のように思える。
その事は、私の考えでは、人間の脳による認知、認識の仕組みが、広義の教育と学習課程の後に形作られるという事によって生じる限界を示しているのであって、根本的にそこからは誰も外れることが出来ないと言って差し支えない状態にあると思うし、少し言い換えて見れば、人は好むと好まざるにかかわらず、年齢を重ね、生きるという行為の中で得るあらゆる刺激や情報を受け取り、認知し思考して自分なりの解釈を行う事で人間社会に適応し、更にこの地球上で生き続けられように形作られる生物であると言う所から、理由が上手く説明できない事象に対する理解の仕方は様々有っても、そうした訳の分からない事象をどのように受け止めるべきかと言う部分に於いて「科学では解明できない『何か』が関わっている」と考えて、とりあえず思考を整理するタイプの人々が沢山生まれて来るのであることを示している。という事になります・・・・。
沢山居ると私は言いましたが、実際問題全人類の中でどれぐらいの人がそうした「科学では解明できない『何か』が関わっている」と考えているか?または明確にそのように考えていなくとも、「そこには別の何かが在る」という事を完全には否定できない人々が居るはずで、そのような人を含めると全体としてはどれほど居るのだろうか?
私は99%以上がそのような人々ではないかと考えています。
程度の差こそあるとは言え、科学的には解明できない何かが我々の住む地球上だけでなく全宇宙をも支配しているのかも知れない・・・・。
そんな風に思って居る人々は、多分深夜の墓場に一人でいることを嫌がる人でしょう・・・、「幽霊や心霊現象などは信じない」と言う人の何%の人がたった一人で夜通し墓場に居られる人達でしょうか?そういう人は、そうして、ただそこに居られるだけでなく、心拍の変化も無く、不安や気味悪さも感じないで居らるのでしょう?そんなカフェでお茶を飲んでいることと何ら変わりなく深夜の墓地で時を過ごせる数少ないであろう人だけに、「科学で解明出来ない別の何かが在ると考えない人」と言う称号を与えても良いと思います・・・。
私はどちら側の人間か?と言えば、私は完全な無神論者であり、やがてすべての事象は科学的に説明される日が来ると考えている人間ですが、それは地球人類だけの問題ではないと思うので、人類以外の何者かに依って説明される日が来るのかもしれませんが、我々のような今の人類には理解不能と言うことも有り得るかと思っています。
追記:そのような私の個人的観測から言える事は、程度の差こそあれ、殆どの人間は基本的にカルト宗教に感化される可能性を持つと思えるし、宗教的な思想を受け入れてしまう事も、当然あり得るだろうと考えていますが、それは、人間の脳の仕組みが非常に柔軟であることを意味していて、自分を取り巻く環境に上手く適合できないと、そこで生き続けることが出来なかった人類の歴史を物語っているのではないかと思えて来ます。
それは・・・、人間は生まれたばかりの状態では何者にも成れる可能性を持っているという事を雄弁に証明していることでも有るのかも知れないのです・・・。
Posted at 2022/12/10 15:14:37 | |
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