これまで使って来たゴンちゃんの画像に替えて、数年前にSolidworksという3D・CADでモデリングした人面モデルを登録しました。
この画像はSolidworks 3D・CADのソリッドモデラー部分の基本機能のロフトと言う技法で作った立体モデルですが、サーフェース形式のモデラーでは無いソリッドモデラーの3D・CADで描かれた人物の頭部と顔としては他に殆ど類を見ない物です。
それは、ソリッドモデラーでの、このように微妙な複合Rで細かく表現する必要のある「人の顔」のモデリングは、Solidworksの教本やサンプルにも全く存在しない事もあるし、さらに、こうしたソリッドモデラーでの人面モデリングは、繊細で困難を極めるモデリング作業に耐え得る人間でないと不可能であることが理由ですが、Solidworksを使うベテランのオペレーターであったとしても、このレンダリングされたモデルを見て、実際にどのように描かれているかを短時間に理解することは殆ど不可能なはずです。(と、書いても差し支え無い程困難なことで、凡そ3Dと言う言葉には似つかわしくない「根性」が求められます。)
ソリッドモデラーを使ったモデリング技術でこの域に達したのは、僭越ながら、世界でも私一人かも知れませんが、このテクニックを誰かに伝えたいと思っても、難しいのは、このSolidworksと言う3D・CADソフトの日本での価格が割と高くて個人で持っている人が少なく、会社の資産として所有されている場合が殆どであることもあって、このようなニーズの少ない曲面の連続する人面のモデリング等をじっくりトレーニングさせてもらえる環境も殆ど無いことが挙げられるし、習得できるまでの時間が非常に多くかかる上に、ある種の資質を求められることが原因でも有る訳です。
そもそもSolidworksと言う3Dソフトは機械設計向けに作られた経緯が有り、人体や人面の様な、多分にアナログ的なモデリングは実際にはほぼ諦められていて、殆ど必要とされていないかの如く放棄されているのが普通の事ですから、需要が最初から殆ど発生しないという事も原因で、このようなモデリングを試みる人も殆ど居ないと言えるでしょう・・・・。
よく見かける人体のアニメーションなどは、ソリッドモデラーでは無く、サーフェース形式で描くCG(コンピューターグラフィクス)であり、そうしたCGの殆どは寸法精度に乏しく、そうしたモデルからは数値座標データが得難く加工機に直結出来ない場合が多いので、3Dプリンターや3次元加工機で直ちに実モデルを作れなかったりします。
この私が描いた人面と同様なロフト技法で描けるスムーズな曲線を持つレースカーの3D図も以下に紹介しておきます。(これはカレッジ・フォーミュラのモデリングサンプルとして私が10年以上前に某大学の生徒達の為にモデリングしたものです。)
それでもここまでSolidworksで出来るという事が解っているのですから、その技術を学びたいと思う人が居るのであれば、無償で教えて差し上げようと思っておりますので、Solidworks環境がある方に限らせていただきますが、希望する方は、私に連絡下さい。
恐らく私がSolidworksのモデリングを教えられるのもあと数年以内の事だと思えますので、私に残された時間は多くはないのです。
Posted at 2023/12/13 23:30:09 | |
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