2024年07月16日
美しい顔と美しい体形を持つ人間を生み出す技術は確立されるだろう。
見目麗しく生まれた人は考えもしないかもしれないが、そうではなく誕生した人にとって顔の美醜の問題は想像を超えて大きな不公平を生む問題としてそこに横たわっているのではないだろうか?
肉体の一部としての美しさを実現するには、遺伝子とその働きを解明することから始まり、鼻の形や眼の大きさ、顔の輪郭や大きさ等を決めている遺伝情報を自在に書き換える技術が考えられる。
ちなみに人間の遺伝子は、バナナと60%同じ遺伝子を持って居るという。
更にネズミとは85%が共通、猫と人間は90%が同じ遺伝子である。
昆虫でもミバエというハエの種で61%が共通する。
鳥類の鶏は60%ほどが共通であり、美味しい牛肉の牛とは80%が共通だ。
そしてチンパンジーとでは96%が共通であり、人間同士で言えば99.9%が同じ遺伝子を持っているのだ。
人間を形作るのに使われている遺伝子の数は2万2287個であると2004年10月21日付の英科学誌ネイチャー に掲載されたが、そこから計算すると人の姿形を分かつ遺伝子の数は23個足らずという事になってしまうから、その私の考えが間違っていたとしてもやがて解析されて自由に扱う事が出来るようになるのはほぼ確実であろう。
だが、成人した人間に遺伝子的な改変をしたところで、全身すべての遺伝子を誕生後に交換はできないはずだし、成長期を過ぎていれば顔の造作を遺伝子複製される代謝で変更することも出来ないと言うべきだから、人為的操作は受精卵での遺伝子組み換えに頼ることになるのだろう。
同じ母親と父親から生まれた兄弟が同じ顔で生まれるわけではないことから、IPS細胞から精細胞と卵細胞を造り出す事が出来たとしても未だ顔形をデザインできることにはならない。
恐らくクローン技術を使って受精卵内部の遺伝子を組み替えることが狙った形態を作ることの条件になるのだろう。
考えてみると美しい顔や姿というくくりで遺伝子を選んで行くと、せいぜい数百種の遺伝子組み合わせになってしまう可能性もあり、こと姿形について言えばごく限られた遺伝子の末裔がこの地球に残るだけになって行くのかもしれないが、高度に発達した社会が地球全てに及ぶかどうかは予測が難しく、人種問題等もあって均質な地球文明が達成されていればあり得る事と言えるかもしれない。
遺伝子を組み替えた後に誕生する子孫は、その組み替えられた遺伝子を子供に伝えて行くことになる為、数世代で収斂した人類は美形の顔や姿を持つ者が大多数となって、皆似て来てしまうかもしれないが、そうしたことに拒絶反応する人々も必ずいるはずだから、美男美女ばかりになって行くわけではないだろうし、美の観念は必ずしも人類共通というわけでもなさそうなので、多様性はなかなか失わることは無いのだろう。
遺伝子組み換え人類の誕生はやがて起きる事ではあっても、倫理的な問題も取りざたされて、容易には普及しない可能性もあるが、それでもやがて人類はそこへたどり着き、重い扉を開けることになるのは確実と思われる。
以上は、2021年01月17日にこのBlogに書いた記事です・・・・。
Posted at 2024/07/16 22:44:20 | |
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